こむ
こむ
ドズル
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
精神統一
ルザク
全てを無に
全てを力に
…
ルザク
シーーーと言う呼吸の音が響く
ドズル
ドズル
僕は、普通が嫌いだった
ルザク
ドズル
ドズル
普通、と言われるたびに、侮辱されているように感じていた
僕には技術があった
力もあった
考える頭脳があった
だけど、いつまでも普通だった
ルザク
その理由は 挑戦する心がなかったから
変わろうと思わなかったから
だからずっと普通のままだった
それでも、普通は嫌だった
行動と矛盾した心情
僕は、変わる方法を知らなかった
周りの、何百人、何千人、何万人という人間が、普通と言う型の中で暮らしていた
子供の頃、親にはこう言われて育った
嫌いなものなんて無くしなさい
僕は、嫌いなものを好きなフリをした
それしか、わからなかったんだ
普通が嫌だったけど、普通のままでいた
我慢することで、好きになれるんだと思っていた
好きになろうと思った僕は
普通が何かを考えた
普通は、周りの人に合わせることだ
周り以上にならないことだ
ルザク
ドズル
ドズル
ドズル
けど、ここには
普通の人は誰一人としていなかった
周りよりも強さを求めていた
周りと合わせる行動なんかしてる人はいなかった
それを見て、何かが弾けた
ここは、普通ではないのが普通なんだって
そこまで考えて
あぁ、僕は普通に囚われているんだなって
いままで、見せないように鍛えてきた剣術を、好きに魅せていいんだって
これが僕の全力だって、言っていいんだって
僕は腰にかけた剣の鞘からゆっくりと剣を抜く
青銀に光る刀身をまっすぐに構えながら腰を落とす
…全力で
ルザク
縮地を使い死角に回る
ドズル
ルザク
行ける!!
ルザク
ドズルさんの首に刃が差し掛かる瞬間
ドズルさんが消えて少し先にいた
ルザク
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
ルザク
ルザク
ポロリと、聞くはずのないことをドズルさんに聞いてしまった
ドズル
ドズル
ルザク
あぁ、嬉しいなぁ
ここでは、どんなものも 受け止めてもらえるんだろう
ルザク
ルザク
また刀を握り直す
不思議と手に馴染み 思った通りに動く
まっすぐにいったら、受け止めてくれるかな?
ルザク
今回は途中まで縮地で行き 飛び上がって上から斬りかかる
ドズル
ドズル
ルザク
急に速くなった
目で追えないわけじゃない
けど、受けられるかどうかは別…
ルザク
後ろから蹴りが入った
ドズルさんの足と僕の体の間に手を入れて衝撃を最小限に留めた
それでも、痛い…!
ドズル
ルザク
ドズル
ドズル
教えてもらい、はっとする
確かにそこまで意識が回っていなかった
スムーズな行動には呼吸が大切だったのに…
気合いを入れ直して構える
ドズルさんの言う通りにしたら体が軽くなり動きやすくなった
ルザク
ドズル
ドズル
ドズル
ドズル
ルザク
ルザク
後ろに周り切る振りをしつつ フェイントをかけて正面から首を狙う…!!
ドズル
ドズル
僕が死角に回ったタイミングでみぞおちらへんを狙われた
必死に刀を間に挟んで衝撃を殺す
ルザク
ドズル
ルザク
最後だ 自分の体で刀身を見せないようにしつつ向かう
ルザク
ドズル
ドズルさんは避ける気配がない
とった、と思った瞬間に
僕は地面に寝転がって、空を見上げていた
ルザク
ドズル
ルザク
あぁ
敵わなかった
そりゃそうだ
けど、今までの努力全てを持ってしても敵わない圧倒的な実力差があった
ルザク
悔しくて、胸がいっぱいになって
泣きそうで
ルザク
強くなりたいって
そう思ったんだ
米将軍
米将軍
米将軍
雨栗
雨栗
雨栗
ルザク
雨栗
ルザク
米将軍
米将軍
負けたことが悔しくて、
でも、それ以上に頑張ったことを認めてくれる仲間の言葉で涙が溢れそうになった
ドズル
ぼんじゅうる
ドズル
おらふくん
おらふくん
ルザク
おおはらMEN
おおはらMEN
ルザク
ドズル
と、ドズルさんが口にした瞬間、僕らは静かになった
ドズル
ルザク
米将軍
ドズル
ドズル
ドズル
雨栗
ルザク
ドズル
ルザク
ドズル
ドズル
ぼんじゅうる
おらふくん
と、解散する雰囲気になったその時
バンッ
ドアが勢いよく開いた
ドズルさん達みんな一瞬警戒体制になったものの開けた人を見てすぐにそれを解いた
おおはらMEN
そこには、左の頭から血を流したおんりーちゃんが
ドアに倒れ掛かるようにして立っていたから
おらふくん
おんりー
おんりー
おんりー
と、掠れた声で呟く
おんりーちゃんの左耳にはイヤホン型の耳栓がなかった
おおはらMEN
MENちゃんも声を落として取りに走る
おんりーちゃんは荒く息をする
床にうずくまって手で耳を塞ぐようにしながら
みんなの声や足音などに肩をビクつかせて
おおはらMEN
おんりー
と、耳栓をした途端
おんりーちゃんの震えがおさまった
おおはらMEN
おんりーちゃんは、小さく、でもしっかりとした声色で呟く
おんりー
…呪い還り…?
こむ
こむ
こむ
こむ
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何があったんだろう?呪い還りってなんだろ?楽しみです!!
続き楽しみです!

続き楽しみにしてます!