赤病み 愛され 黄赤多め 通報×
春が訪れて、桜が咲き誇って
そんな美しい風景とは似合わない俺の心持ち
必死に勉強して頑張ったくせに
あんなに行きたかった学校なのに
人と話すのってどうするんだっけ
俺だけ1人、孤立して
周りは楽しそうで
羨ましくて、妬ましくて
赤
俺の昔からの友達はみんな別のところで それぞれ頑張っている
俺も頑張らないとなのに
頑張れなくて、辛くて
学校行きたくない。
ずっと、このまま
赤
赤
頑張って話してもこのざまだ
嫌われてるわけじゃない、
けど俺よりもそっちの方が楽しそうで
みんなつまんない人間には興味ないみたい
離れていく背中を見て喉がぎゅっと締まるようで
今日もまた苦しい1日が始まった
赤
学校が終わって、すぐに家に帰り ベットに身体を沈めた
早く夢の中にいきたい
夢の中に閉じこもりたい
俺だけの世界
何もかも自分の思い通りにいけて
大好きなみんなにも会えて
いっぱい愛されて
赤
早く寝たいのに、涙が溢れて
なんで泣いてるの、どうして
辛いから、苦しいから、?
死にたいから、?
このままこの世界にいたら
ずっと苦しい
早く、早く夢の世界にいかせてよ
黄
赤
ぁ、夢の世界、か
だってるぅとくんが目の前にいるんだもん
赤
彼の身体に抱きついて、温もりを感じる
頭の中いっぱい幸せにして
現実逃避して
悩みも全部忘れて
そんなことしてるから一生解決しないままで
ずっと苦しいままで
でもいまはこのままでいいの
大好きな思い出に囚われていたい
ゆっくりと目を開けると、見慣れた紫色の髪
紫
なんで、、ここに、?
もしかして、まだ夢の中、なのかな
紫
紫
紫
紫
紫
違う、夢じゃない
赤
紫
紫
赤
赤
赤
赤
桃
桃
赤
なぁくんもさとみくんも悲しそうに 眉を顰め俺を見詰めていた
2人のせいじゃないのに、誰のせいでもないのに 俺は迷惑をかけて何をやっているんだろう
さっき言いかけた言葉を必死に飲み込む
この言葉を言ってしまえば 2人は悲しそうな表情をするから
だから口を開かないように必死に唇を噛み締めた
そんなことしていたら助けも何も言えないままで どんどん時間が流れていくだけだった
チャイムが鳴り響き、懐かしい声が聞こえてくる
ゆっくり顔を上げれば、大好きな人がいる
黄
夢の中でしか会えなかったのに
いまはちゃんとここにいる
俺の名前を呼んで抱き締めてくれて
すごく幸せだ
りいぬは昔から自分の中をよく隠していた
話せば頼れば迷惑だと思い 何もかも自分で何とかしようとする
でもそんなこと全部出来るわけなく 気づいたら体調を崩していたり
最悪の場合、倒れていたりもする
一時期、自傷行為もしたみたいで
あの時は常に傍に居れたからよかったものの
いまはみんな離れてしまい なかなか会えない日々が続いた
会えても電車だったり、近くの道でだったり
それにずっと居れるわけなく
だから今日は奇跡的にみんなの予定が合ってよかった
りいぬの家に行くことになったのは 心配だからが1番だ
連絡が合っても行っていたが いま、1人だけ返事がないからだ
だから買い出し担当を決めて向かうことにした
ちょうど僕ところちゃんも そろそろ授業が終わりそうで
いま学校から走って向かっている
青
黄
青
青
りいぬがちゃんと寝れるか確認したかったので 勝手に僕ところちゃんは今日泊まろうと決めた
チャイムを鳴らし、玄関を開ければ なぁくんとさとみくんの靴があった
あとはじぇるくんだけか、とどんどん廊下を進む
リビングの扉を開ければ明かりがついてなかった
青
黄
となると、なにかあったのか。
長い付き合いのため、僕もころちゃんも そう感じ取ってすぐに部屋に向かった
部屋を開ければ、さとみくんとなぁくんが しゃがみこんでいた
そしてその先にいるのは下を向いているりいぬ
黄
優しくそう呼んでみればゆっくりと顔を上げてくれた
良かった、パニックとかそんなんじゃなくて
そのまま部屋に入り、りいぬの細い身体を 抱き締めた
黄
黄
どうして、分かっちゃうのかな
俺何も言ってないのに
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
俺の問題なのに、なんでみんなに言ってるんだろ
ただ迷惑かけて
せっかく会えたのに こんなことしてる時間じゃないだろ
紫
紫
紫
桃
青
紫
紫
紫
紫
黄
黄
桃
青
桃
あぁ、やっぱりみんなすごいな
橙
紫
桃
橙
そう言って机いっぱいに買ってきたものを広げた
俺のためにこんないっぱい…
俺の…せいで
赤
黄
赤
俺のせいって思って暗くなったら またみんなに迷惑かけちゃう
駄目、暗い気持ちになっちゃ
駄目だからっ、違うこと考えないと
気持ちを紛らわせないと
そう思って気づいたら引き出しを開けていて
ずっと奥に片付けていたのに
右手にはカッターを持っていて
じぇるくんが止めてくれるまで抑えられなかった
赤
橙
橙
橙
ただ止めてくるんじゃなくて、 ちゃんと俺の気持ちも分かってくれている
すごく優しくて、俺の事を思ってしてくれて
嬉しいのに申し訳ないという感情しか 浮かばなくて
壊れたようにごめん。と口から溢れた
赤
赤
赤
これ以上話したってじぇるくんはもっと眉を顰める
だから口を閉じて、手からカッターを離した
そうすると、カッターを拾って遠くに置いてから じぇるくんは俺を抱きしめた
青
青
机に置いてある美味しそうなころちゃん特性のカレー
見ただけでも美味しそうだと分かるけど 既にさとみくんが頬張っててめっちゃ目輝かせてる
赤
ご飯を食べ終わって明日授業早い組は家に帰り
それ以外は各自お風呂に入り、布団の用意をしている
黄
赤
黄
黄
赤
赤
そう、これは夢の中
普段の俺は自分から抱きつきにいかないもん
黄
黄
赤
もう力尽きた
春鬱冥冥 はるうつめいめい 春の陽気さにあてられて、死にたくなること
拾ってきた言葉です
コメント
9件
律の作品嬉しい!春って暖かくてほんわかした季節のイメージだけどそれとは裏腹に気持ちが落ち込むこともおかしい事じゃなくて、春の陽気な夢で赤くんが苦しんでて、でもメンバーがそれをよく理解してて本当の暖かい世界に赤くんを引き戻してくれる素敵なお話だなって思った😌全員が理解者でそれに申し訳なくなりながらも甘える赤くん可愛すぎた🤦♀️黄赤嬉しすぎる!!大変なのに投稿してくれてありがと〜!
明日からまた過酷な授業始まるのにこの土日ちゃんと休めてない