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教室です。

休み時間なので、またいつもの3人が戯れています。

佐藤

あのさ、他人の家に入ってさ、タンスを開けたとするじゃん?

佐藤

で、タンスの中に包丁と鍋のフタが入っていたとしてさ……。

佐藤

それを装備できるか?

佐藤

人の家の、なんか良く分からんけどタンスの中に入っていた鍋のフタを、迷うことなく盾として装備できるか?

佐藤

それを盾と認知できるか?

むろん、せいぜい防御力は1程度だ。

鈴木

ナンセンスだな。大体、他人の家に勝手に入る時点で住居不法侵入だし、どういう理由であれ、タンスの中にあった包丁と鍋のフタを持って行くのであれば窃盗罪だ。装備云々の前に捕まるだろうが。

山田

そもそも、その家の人、なんでタンスの中に包丁と鍋のフタをしまってんの?

山田

サイコパスなの?

山田

キッチンの収納にしまえよ。収納に。

佐藤

――だったら、全世界の他人の家のいたるところに、訳のわからん小さなメダルとか散りばめてあるのなんて、もう怪奇現象でしかねぇだろうが。

佐藤

しかも、それ集めたらレアな装備と交換できるんだぜ!

佐藤

勝手に人の家にメダル忍ばせてるくせに!

山田

お、おう。

鈴木

なんかすまんな。

佐藤

いいさ、どうせ全部集めようなんて考えるマニアックな奴は、ほんのひと握りだから。今もまだ、どこかの他人の家のツボの中にでもあるんだろうよ。

鈴木

あ、ツボとかタルとか平気でぶっ壊すし、器物損壊罪も追加で。

佐藤

とにかく、俺が言いたいのはさ、タンスに入っていた包丁を武器、そして鍋のフタを盾だと――選ばれし血を引き継ぐ者が認識してるのが問題だって言ってるんだよ!

佐藤

百歩譲って包丁はいい。あれは武器っぽいから――実際に殺傷能力もあるから。でも、鍋のフタを防具にしようって発想は無いだろ!

佐藤

曲がりなりにも選ばれし血を引き継ぐ者が、鍋のフタを盾ってことにして冒険に出るのは格好悪いだろうが!

山田

しかもお鍋自体を頭防具として装備しがちだよねー。他人の家の鍋なのに、それを頭からかぶるとか。

佐藤

あぁ、もしかして前日、肉じゃがを作った鍋かもしれないのに平気でかぶりやがるんだ、あいつは。ちょっと足を伸ばせば、防具屋や武器屋があるってのに――ちょっとたかれば、王様だって数百ゴールドくらいの金は用意してくれるってのに、よりによって他人の家で揃えた装備で冒険に出なくたっていいだろうよ!

佐藤

少なくとも、その選ばれし血を引き継ぐ者は、鍋を頭装備、フタを盾だと思ってる馬鹿かもしれんけど

鈴木

つまり、それは勇者の価値観に問題があるということだな? 鍋を頭装備、フタを盾だと認識してしまう価値観が間違っていると――。

佐藤

そうなんだよ!

佐藤

他人の家のタンスを漁ったりするのもどうかと思うけど、それを装備できるものだと認識できることがおかしいんだよ!

佐藤

勇者のコンプラどうなってんだよ!

山田

つまり、あれだな!

山田

俺の姉ちゃんのブラジャーも、ただの下着に過ぎないのに、選ばれし血を引き継ぐ者からしたら装備品に見えるみたいな感じだな!

鈴木

いいや、あれは装備品だ。お前の姉ちゃん、可愛いもんな。

佐藤

しかも、あれは銅装備じゃない。頭装備だ。お前の姉ちゃん巨乳だし。

3人ともお互いにアイコンタクトを交わすと、佐藤が姿勢を正して敬礼をする。

佐藤

――これから装備しに行くかい?

鈴木

あぁ、俺達は――。

山田

選ばれし者だからな。

……この後、たまたま姉に現場を見つかった3人は教会送りになったとか。

佐藤と山田、ときどき鈴木

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