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カナダの目が…アメリカへの愛でしょうか…
うわー!最後の「は?」がちゃんと元のナチスに戻った感じがしていいですね!投稿されてるって知った瞬間ヤッター!って言っちゃってそろそろ母から変な人だと思われそうです。片思いのソ連かわいい!続き待ってます!
ぼろぼろと涙してしまいました。「俺は正しい」、と唱えながらも「俺は、正しい?」と自問自答してしまうアメリカが、あのアメリカがぁ……!(親心の芽生え) 勇気と慈愛を胸に、どす黒く不安定な状態のソビさんに歩み寄っていく姿がそれはそれは❞主人公❞の顔してましたよ。素晴らしいアメリカをありがとうございます! そして@おにぎり🍙さん。貴方がアメリカ好きになってくれて本当に嬉しいです!!この愛らしさとこのカッコよさを、名実とともに世界に知らしめましょうぞ!
ソ連
ソ連
二人に向かって、ぐっと手を伸ばす
気づけば俺の周りは暖かな光に包まれ、
溢れ出ていた黒い “想い” を包み込んでいた
足が軽い
体が自然と動いて、拒むソビエトの手を、思いっきり掴んだ
ソ連
最初の俺じゃ絶対に気づけなかったであろう、悲しみに満ち溢れた瞳。
このドス黒い空間は、ソ連の感情から作られたもの
このどろどろとした空間は、ソビエトの荒れた心情を表しているのだろう
そして、この空間を壊せば、ナチスは元に戻り、ソ連は再び絶望へと堕ちる
……これが、“今の”ソビエトの幸せってことか
アメリカ
アメリカ
ぐちゃぐちゃな瞳をしたソビエトに、揺るがないという意志を込めて見つめる
すると、ソビエトは、ぎり、と歯を食いしばった
ソ連
ソ連
ソ連
ソ連
ソ連
ソ連が感情を乗せて叫ぶ
同時に、黒く尖った刃が、俺へと一斉に牙を向いた
アメリカ
足を、腕を、肩を
鋭く尖った感情が、深く深く傷つける
嗚呼、そう考えると、俺も国民も、そこまで変わらないんだなと実感する
誰だって、傷つき、苦しむ
痛くても、蹲っているだけじゃ何も変わらないなんてことを俺は理解している
だから、何が何でも前に進まなきゃならない
ナチスは、ソ連の後ろで、不思議そうに俺をみていた
その瞳もまた、ぐちゃぐちゃで。
ソ連は、どんどん近づいてくる俺を、子供のように怯えてみていた
まるでヒーローというより、ダークヒーローだな、
なんて軽く笑って、怯えるソ連の前に立つ
血濡れた手で、そっとその手を握ってやった
アメリカ
冷たい、氷のような手だった
大英帝国
昔、親父がどこか悲しげに言ったのを覚えている
今、苦しんでいるソ連が、いつかの『大英帝国』の姿と重なった
ゆっくりと息を吐いて、ソ連を見据える
アメリカ
アメリカ
ソ連
ソ連
アメリカ
アメリカ
優しく、大きな体を抱きしめてやった
冷たい国は、暖かさを知らない
じんわりと暖かな体温が伝わっていくのをソ連は感じ、微かに目を見開く
きっと、ソビエトは愛を知らない
『愛』なんて、今の俺があるからこそ感じれたんだろうけど
俺は知ってる
ソ連はずっと我慢して自分を取り繕っていたことなんて
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ソ連
ソ連は、静かに黒い涙をこぼす
ソ連
ソ連
ソ連
アメリカ
べちんっ!
ソ連
抱きしめていた片方の手で、ソビエトのおでこにデコピンを一発
アメリカ
なんて言ってやったら、ソ連は驚いたような表情で、固まった
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ソ連
コロコロ変わる宿敵の表情を眺めながら、俺はため息を吐く
アメリカ
アメリカ
ナチスも、ソ連も。無理矢理引き寄せて、抱きしめる
アメリカ
ソ連
ナチス卍
ソ連は何かに気づいたように、笑って俺とナチスを強く抱きしめた
ソ連
ずぶり
突如、地面(⁉︎)から手のような物体が生え、俺とナチスの足を掴んだ
アメリカ
ナチス卍
ソ連
正面から、ソビエトの力強い声が聞こえる
その声に次ぎ、重力に従ってか、掴まれた両足がぐいっ!と、 勢いよく引っ張られる
ソ連
アメリカ
驚いてソビエトを見上げると、ものすごく明るい笑顔と目があった
ソ連
アメリカ
アメリカ
訳のわからぬまま、俺はずぶずぶと沼っていくのだった
ズキズキと全身の筋肉が悲鳴をあげ、
働きすぎた脳が警報を鳴らしている中、俺は静かに瞼を上へとあげた
そこには、ありえない光景が広がっていた
俺は、ぼろぼろの会議室をゆっくりと見渡す
そして目に入ってきたのが……
レイピアを構え、
何時もの高圧的な態度を崩さずか、引き攣った笑みを浮かべるイギリス
その隣でサーベルを片手に、余裕の態度を崩さずか前を見据えるフランス
伝統的な武器、日本刀を握りしめ、戦闘体制に入っている後輩。こと日帝
超巨大(⁉︎)ピザカッターを両手に、明らかに浮いてる国。ことイタリア王国
俺の隣で立ち尽くし、何故か全身血まみれな覇権国。ことアメリカ
斧を片手に、一番ヤバそうな目をしたアメリカの弟、ことカナダ
そして、ウォッカ瓶を片手に見慣れた武器を構える高身長、ことロシア
何故か俺は、そんな全員に囲まれ、ど真ん中に突っ立っていた
そんな中、俺の後ろからぬっ、と黒い影が現れる
ソ連
ソ連
ナチス卍
俺は素っ頓狂な声をあげると、静かにそいつを見上げるのだった