おばあさんが笑顔で天国に戻れた。 帰り道、橋に通りかかると
美咲
セナ…あの子危なくない?
世七
えっ!
1人女子高生が飛び降りようとしていた。
世七
危ない。
ひまり
えっ!
ギリギリで飛び降りるのを止める世七。
ひまり
お願い死なせて
邪魔しないで
邪魔しないで
世七
……………。
世七
ひまり?
ひまり
…………………。
ひまり
世七くん? どうしてここに?
ひまり
退院したんだね。
世七
それよりなにしてんの?
美咲
(世七 誰?)
世七
(同級生)
美咲
(なんかもやっとするなぁ…)
ひまり
私大好きなお兄ちゃん殺したの!
世七
えっ!
ひまり
あの事件の日私たちも
あの場所にいて
あの場所にいて
ひまり
私とお父さんとお母さんは
モールを出てたから…
でも…お兄ちゃんは…
モールを出てたから…
でも…お兄ちゃんは…
ひまり
私が忘れ物をしたせいで
ひまり
それを取りに行って
ひまり
巻き込まれて死んじゃったの…
世七
だからひまりが殺したってこと?
ひまり
だって、そうでしょ?
ひまり
私が忘れものさえしなかったら
ひまり
お兄ちゃんは死なずにすんだのに
世七は、ひまりの気持ちが痛いほど 伝わってきた。
世七
そうかもしれない…。
美咲
(セナ?)
世七
僕も同じだよ。
ひまり
同じ?
世七
あの時 もし姉さあんより先に
世七
異変に気づけていたら
世七
ねぇさんは死なずに死んだ。
世七
僕をかばって死なずに済んだ…
ひまり
……………。
世七
お兄さんのこと大好きなひまりは
世七
姉さんのこと大好きな僕と似てる
世七
だがら
世七
もし、お兄さんがひまりを追って
世七
死のうとしたら…どう思う?
ひまり
それは…
世七
ゆっくり考えてみて
美咲は後で優しく微笑んでいた。
世七
今日はもう遅いから
明日ゆっくり話そう。
明日ゆっくり話そう。
世七
その後、もしひまりの
気持ちが変わらなかったら
気持ちが変わらなかったら
世七
その時は止めないよ。
そして、住所と連絡先を渡した。
翌日
ピンポーン インターホンがなる。
世七
いらっしゃい。
ひまり
(コクリ )
世七
どうぞ。
世七とひまりはテーブルへと座る。
世七
よかった。ひまりが
生きててくれてくれて
生きててくれてくれて
ひまり
昨日、世七くんが言ったでしょ。
ひまり
考えたの。
やっばり死んでほしくないから
やっばり死んでほしくないから
ひまり
でも、私が殺したのは…
ひまり
変わらないから。
世七
ちょっと僕の話をしてもいい?