ああ、やっぱり変だ。この地獄は。
事故で死んでしまって、どうしても地上にいるしぐれのことが気になったから(だってあの子、すぐに暗くなるし)、偶然目の前にいた優しそうな女性──さっきまで話していたアカシアさんに必死で頼んだ結果がこれ。
結果的に状況は確認できるようになったけれど、やはりここはおかしいみたいだ。
だって、さっきのアカシアさんを見た?急に私の感情論と自分の非を認めだしたのはまだいいけれど、私が名前を呼びかけても帰ってこなかった。 その直後にあれだよ?だって、もう、おかしいよ。こうやって頭の中で面白おかしく話さなきゃいけないくらいには。
人が変わったみたいだった。直前まで纏っていた重苦しい雰囲気がなくなって、代わりに私への無言の圧力になったみたいな。
喩えるなら、初期化されたロボットみたいな──
急に背後から現れて何者なんだ一体……。それにアカシアさんと同じかそれより上の立場なの?てか誰?
ころされるかと、おもった。
コメント
6件
物語が頭良すぎる……そして面白すぎる…… 私の小説カオスすぎてボーボボですもん…
ほわさんの題名とか喋っている言葉とかの言葉選びほんと素敵だし好きだしで読んでいてめっちゃ読み応えあります…✨️
シリアスよりにしようと思ったのに、栗花落の心を声を入れたらちょっとコメディっぽくなっちゃいましたね。 栗花落 彩雨 (ツユリ アヤメ) 露野しぐれの友人 アカシア お前が死ぬ時、最後に見る顔 e様 この名前はアカシアしか呼んでいない