あの夏 、また君に恋をする 。

２話 : せーんぱいっ

女の子 って どうして こんなに 勘が 鋭いのだろう .

含み笑い を 浮かべると キャー だなんて 叫ぶ クラスメート達

朝から 元気だな .. 笑

私 の 席 の 前 に 自然 と 腰をかける 恋

恋 の 席 、 全然 そこじゃないけどね

恋 が 何か言おう と したのと 同時 に クラスメート に 声 を 掛けられる

別に 言わなくていいけど とか

だから どうしたの って

思っちゃう 私 は 最低 かな

恋 に どうしたの と 視線 を 送る と 待ってました と 言わんばかりに

1人 2役 で 再現 してくれた 恋

引き攣った笑み が 浮かんでるのが 鏡 が 無くても 分かる

だって 、それって 所謂 ライバル だよね .?

気が乗らないまま 一限目 が 始まった ─

恋 が 「あの子だよ」だなんて ドス を 聞かせて 喋る

グループ交流 で よく 一緒 に なる 騒がしい タイプ の 女の子達 も こちら を 見てくる

苦笑い を 浮かべつつ 気にしないように

でも 涼くん の 言葉だけ よく 聞こえるように 聞く耳 を 立てる

誰だっけ コイツ 、 だなんて 我ながら 失礼な事 を 考える

顔 は 見たこと あるんだけどね .

そうこう している内 に 、

涼くん と 1年の子 は 廊下 に 出ていってしまった .

鼓動 が 嫌な意味 で 速まる

結局 、 涼くん が 帰ってきたのは

休み時間 終了 の チャイム の 1分前 だった 。

なんだろう . 凄く 嫌な予感

聞きたいけど 聞いたら 凄く メンタル が やられそう

理科室 で 恋 と 話していると 駆け寄ってくる 先程 の 女子達

ドクン ドクン と 脈 が 波打つ

冷や汗 が 滲んでくる

私の 想像とは 違う答え を してくれ 。

だなんて 、思ったのも 束の間

信じ難い と 思う 自分 が 居た 反面

やっぱり って 思う 自分 が 居た

なんか 何も考えたくなくて 聞こえない フリをする

ただ 、保健室に 行く前 に 見えた 涼くん の 心配そうな顔 だけ

あの夏 の 思い出のように

頭の中 を グルグル と 回っている

ごめん って 言わせないような 彼 の 言葉選び は 感心する

特に これといって 思い当たる節 が 無く 首を傾げる

なんとなく 彼の 言いたいこと は 分かる

多分 中学時代 より 異性 への ガード が 緩くなった、

という事 だろう 。

きっと 私 を そうさせたのは 涼くん

扉 を 閉める音 と 引き換えに 静けさ が 押し寄せてくる .

気付いたら 寝てしまっていたよう で

恋 の 私 を 呼ぶ声 で 起きる

なんだか 言い難い 雰囲気 を 出して 罰 が 悪そうに 目線 を 逸らす 恋

NEXT 全て上手くいかない