紙飛行機
さぁ、課題が何一つ終わってない今日この頃。頑張って生きていきましょう
紙飛行機
では本編へ
グルッぺン
さて、ゾムが帰ったと連絡があって
トントン
数十分経ったな。
グルッぺン
いつも外出の後は来てたよな?
トントン
あぁ。…来ないな。
グルッぺン
…部屋行ってみるか?
トントン
どうせ監視カメラには写ってないだろうし部屋に行った方が早いな。
コツコツ、と規則正しく靴の音が 廊下に響く
グルッぺン
少し、急ぐか。
トントン
…あぁ。
コンコン
グルッぺン
…居ないのか?
トントン
…グルさん。
グルッぺン
なんだ?
トントン
開いてる。
グルッぺン
あのゾムの部屋が?
トントンがノブを回すとギィと 音を立てて扉が開く
グルッぺン
…トン氏?居そうか?
グルッぺン
…トン氏?
トントン
…これがゾムの部屋、なのか?
綺麗好きなゾムとは思えない 部屋の荒れようだった
書類は床に散らばり
本や武器は棚にしまわれず 床に散乱していた
これにはグルッぺンも黙ってしまった
暫しの沈黙を破ったのは
書記長
トントン
…ホコリ被ってる…
グルッぺン
……え?
トントン
…ホコリ被ってる。
グルッぺン
…部屋には帰って来て無いのか。
トントン
そうゆうことだろう…
グルッぺン
なら、一体何処に…
トントン
空き部屋、屋上、ダクト…
グルッぺン
思い当たる所全て行っても限は無いぞ
トントン
…それはそうだが…
あの末っ子ゾムに
弱ってるかもしれない
放送なんかしたら
あまりにも
可哀想だ
グルッぺン
トン氏が今思っているであろう事も大事ではあるが、今は何よりも無事かどうか確認したい。生きていて欲しい。
グルッぺン
…確認がしたい。
トントン
…ッ、あぁ…分かった。
トントン
ロボロに連絡をしよう…
ロボロ
…ごめん。途中から聞いとった。
グルッぺン
ロボロ…!
トントン
途中から?嘘やろ。
最初から居たやん
最初から居たやん
グルッぺン
え、
ロボロ
…気付いとったんかい〜
ロボロ
…ま、幹部全員集めとくよ。
グルッぺン
…あぁ。
トントン
あ、ロボロ!
ロボロ
なんや?
トントン
……………くれ。
ロボロ
…え
全員集合だ。ゾムも含めて
グルッぺン
…正気か、?
トントン
あぁ、真面目だ。
ロボロ
何…企んどるんや…
ロボロが少し溜息をはく
ロボロ
分かった。任せたで、書記長。
そう言って放送局の方へ 走っていく
グルッぺン
トン氏…何を、考えてるんだ?
分からない、という表情で見ているグルさんに俺は耳元でこう言った。
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途端にグルさんが笑った
グルッぺン
…いい考えだな。
戦争の時みたいな悪い顔で
笑った