前田社長
もっと情熱込めて!
マイケル
ハイ!
俺は山田 太郎。
幼稚園で劇をすることになった。
山田 太郎
おじいさん、大丈夫ですか?
歳三さん
大丈夫じゃよ
マイケル
ソノジイサンハワタサナイゾ
マイケル
フハハハハハ
幼稚園児に見せるのだから、
「そこまで凝らなくてもいいんじゃないか」
そう思う人もいるだろうが、
前田社長は昔、演劇部だったらしく
やけに情熱を注いでいる。
歳三さん
そんなに凝らなくてもいいんじゃないかのぅ…
山田 太郎
まあ、頑張りましょう!
山田 太郎
次は僕からですね😃
山田 太郎
「でたな、マイケルジャンキー!退治してやる!」
マイケル
「フハハハハハ、オマエゴトキニコノワタシガタオセルトオモッタカ!フハハハハハ‼」
ここからマイケルとの戦闘シーンである
山田 太郎
えい、やあ!
マイケル
フッ、ヤァッ‼
そしてそして
山田 太郎
とぉっ‼
マイケル
うわー!
マイケル
オボエテロヨ‼
という
ありがち展開である
前田社長
完璧よ!
歳三さん
ほんとかのう。
山田 太郎
(マイケルのカタコト日本語は)
山田 太郎
(どうにかならないものか…)
山田 太郎
ほ、本番は明日ですね…
プルルルル
前田社長
あ、電話。
前田社長
はーい、
前田社長
あ、○○幼稚園ですか?
前田社長
…はい、
前田社長
はい。
前田社長
え!今日ですか⁉
前田社長
…分かりました。
山田 太郎
どうしたんですか?
前田社長
幼稚園での演劇、今日になった
山田 太郎
え?そうなんですか?
マイケル
サッソクイクンデスカ?
歳三さん
なるほどのぅ…
前田社長
と、とりあえずいきましょう!
山田 太郎
はい。
マイケル
ハイ
歳三さん
はいよ
幼稚園
前田社長
みなさん、こんにちは!
幼児達
こんにちはー!
前田社長
今日はみんなにヒーローが
前田社長
来ているよ!
幼児達
ワーイ!
山田 太郎
はははは!私は
山田 太郎
スーパーヒーローのヤマダマン‼
幼児達
わー!
幼児A
なあなあ(小声)
幼児B
なに?(小声)
幼児A
ヤマダマン、けっこうおじさんじゃね?(小声)
幼児B
そうだね(小声)
幼児A
あんなおじさんヒーロー嫌だよな(小声)
山田 太郎
うっ…
山田 太郎
(幼児の言葉が胸に突き刺さる…)
そうして、劇が終わった
山田 太郎
はははは!みんな!また会おう!
幼児A
ありがちてんかいだな。
幼児B
だな。
山田 太郎
(幼稚園児にもわかる)
山田 太郎
(そういうありがち展開なのか…)
山田 太郎
さらばだ!
幼児達
ぱち…ぱち…ぱちぱち…
幼稚園児にまばらな拍手をされた
私達は一体…
前田社長
みなさん、お疲れ様‼
マイケル
オツカレマシター!
山田 太郎
(またそれか…)
山田 太郎
あの~
山田 太郎
今日の劇、幼児に評判ではなかったと思うのですが…
前田社長
そうかしら?
歳三さん
わしも山田さんと同じように思うぞ。
山田 太郎
ちなみに、社長は演劇部時代、
山田 太郎
なんの役割だったんですか?
前田社長
ん?小道具用意よ!
山田 太郎
(えーーーーーー)
山田 太郎
そうなんですね…
今度から
演劇の仕事は断っておこう…
END







