黄 side
僕はあと少ししか生きられない。
僕に長生きできる未来はない。
だから今自分ができる限りの事をしたかった。
そう、青葉さんに「告白」をするとこにした。
どうしても。何があっても悔いのないように生きたかったから。
僕は1枚の紙に慣れない手つきで文字を書いた。
「ぼくがはじめてあおばさんをみたときからすきでした」
日本語は分かって話せるけど書くのは出来ない。
ふにゃふにゃで全部平仮名な小学生みたいな文。
これでも僕は言いたかった。
僕はその紙をポケットに入れて青葉さんを呼んだ。
黄瀬 黄
か細い声で言った。
この一言を言いたくて。
紙も一緒に差し出した。
その紙を青葉さんが手に取る。
黄瀬 黄
もしかして…?
そんな思考をしてしまった自分が馬鹿だった。
ビリビリビリ
青葉 青
紙は粉々に破られ──。
結果は散々。
想像ははるか上だった。
僕は伝えたかっただけなの……。
もう死んじゃうから。
もし、よければ…
「愛」してしかったけど
コメント
10件
続き待ってます!!
ブクマ失礼します
コメント遅くなってごめん! うん。尊い(◜¬◝ ) 続きどうなるんだろ… 楽しみだな!!!