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『弱虫ヒーロー』

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『弱虫ヒーロー』

3 - 参,「歓声か,慟哭か。」

♥

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2024年08月28日

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~式終わり~

長い話も終わって,クラス分けに移る。

この学校のクラス分けは,普通の学校とは 大分変わっていて

S,A,B,C,D,E,F,G に分けられる。

クラス替えの方法は簡単。 初めのうちは,トーナメント式で生徒同士で戦い,上位十名がSクラス その他もそのような形で決まる。

その後,半年に一度 同じようにトーナメント形式 クラス総入れ替えを行い,自分を高める。

ここの学校も,皇立とはいえSクラスは優遇に値される。 逆にGクラスは生徒達の奴隷だ。

__et.

(___なんとかして,Gは避けたいところ…。)

しかし今年は魔法の才能に長けている者たちが 多数集まっている。

隣国の次期国王,魔法局の息子,特殊能力持ち一家の子息など。

正直Sは狙えた者じゃないから,私はA,B,Cあたりを 目標にする。

__rn.

etちゃんは強そうですよね…。
rnはあまり魔法得意ではないので…。

__et.

私も正直,まだわからないかなってところ。

同じ学年で,常時発動型魔法を持っているrn。

先ほど会ったばかりだけれど,話しやすくて すぐに打ち解けた。

__rn.

とにかくッ,初戦から強い人に当たらないことを祈ります…!

__et.

それはそう…w

生徒数は割といるから,不運に見舞われないことだけを祈る。

トーナメント表を見終わったら,
出場順に並んで待機しろ~

初日から他生徒との戦闘だなんて, 随分と頭の中イカれた学校だなとは思ったけれど__。

__et.

広いグラウンドを見回す。

蝶に蜻蛉など…沢山の生き物が飛び交っていて, 学校のグラウンドというよりも, 何も手を施していない自然の中にいる気分だった。

あ~.自己紹介を先に済ませておこうか。

Sクラス担当・悠里 先生

Sクラス担当教員,悠里だ。
このブロックの審査員をさせてもらう。

__et.

Sクラス……。

つまり,随分と腕の効く魔法使いってところだ。

強いんだろうけど,そういった雰囲気は全く見られないし 魔力を感じ取る事もできない…。

__et.

(教員ってこういうものなのか…?)

自分の世間知らずを実感している間に, すでに試験は開始されているようだった。

__rn.

見てください…!隣国の次期国王様です…!

__et.

…え、どこ…?

私達がいるところからは,ほんの米粒程度にしか見えなくて 少し目をこらえた。

__rn.

南ブロックの……あッ,今めっちゃ凄い魔法打った人です!

__et.

あ~…

大きくグラウンドを包み込んだ竜巻に,うっすら 見える人影___。

灰色の髪をしていることだけは分かった。

__rn.

齢14歳にして,2人の兄よりも優秀な成績を残し大きく飛躍した大天才です…!

__et.

ふ~ん…

すごいことは分かったんだけど もう試験終わっちゃったし……相手が悪かったな。

しっかし初戦から次期国王……。 少しハードルを上げすぎじゃないか…?

__et.

(学校側は何を考えてるんだか…。)

Sクラス担当・悠里 先生

おいet,次はお前の番だぞ

__rn.

えッ,etちゃん次戦ですか⁉︎
プレッシャーすごそう…。

__et.

え…?いや,私四戦目のはずなんだけど…。

確認し間違えたか…? いや…私がそんなミスするはずない…。

Sクラス担当・悠里 先生

あ~…まぁなんだ…。

Sクラス担当・悠里 先生

先程の対戦が終わった後,隣国の次期国王様が少し物足りなかったみたいでな…。

さっきの灰色髪…? 物足りなかったって…我儘かよ。

Sクラス担当・悠里 先生

二戦目,三戦目の奴にも相手をしてくれないか頼んだんだがなぁ…

__et.

____それで「私に相手をしろ」って事ですか?

__まぁ仕方ないか。

皇立とはいえ,皇室ほどの権力を持っている わけではない。

一国の王太子様にお願いされたら, 成す術なしか…。

Sクラス担当・悠里 先生

まぁそんな感じだ。頼む…

__rn.

etちゃん,流石にこれは…。

rnが止めに入ってくれてはいるけれど

もしここで断ったら,トーナメントって形に動かなくなる。

__et.

しょうがない……,
行ってくるね。

__rn.

えぇ……

こればっかりは受けるしかない。

__et.

(__相手できるほどの力は持ってないだろうけど。)

ぐっと握りしめた拳を額に当てる。

__et.

(母さん___行ってくる。)

__et.

(__もうそろそろ。)

北ブロックに移動して,選手名が呼ばれるのを待つ。

さっきの竜巻……。遠くから見ていた私でも 分かるような魔力量だった。

もし何も対策をせずに巻き込まれれば___。

__et.

(まず間違いなく,怪我どころじゃ済まない。)

とくとくと波打つ心臓の鼓動が速くなる。

__et.

___やってみるだけ,やってみよう。

『試験生の入場です。』

『各ブロックの生徒は,ドームの中心に出て 互いに礼儀を交わすように。』

__et.

(…呼ばれた。)

「ワァァァァ……」

観客席から浮かび上がる無数の声。

………

これは,相手が隣国の次期国王だからなのか

___それとも

__et.

(私の髪が橙色だからなのか。)

ドームの中心,観客の声は少しずつ小さくなり

相手の顔も,はっきり見えるようになった。

君が対戦相手だね。

__et.

……はい。

互いに腰を落として,地面に膝をつく。

___再度立ち上がって,はじめに口を開いたのは 相手だった。

俺はhr。

__hr.

___よろしくね。

~登場人物紹介~

__hr.

名 hr 呼 hr/君 種 人 生 ?? 齢 15 得意魔法・水 ▷隣国の次期国王候補。2人の兄を越える才覚を持つものの,その野望を知る者は誰もいない。

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