~式終わり~
長い話も終わって,クラス分けに移る。
この学校のクラス分けは,普通の学校とは 大分変わっていて
S,A,B,C,D,E,F,G に分けられる。
クラス替えの方法は簡単。 初めのうちは,トーナメント式で生徒同士で戦い,上位十名がSクラス その他もそのような形で決まる。
その後,半年に一度 同じようにトーナメント形式 クラス総入れ替えを行い,自分を高める。
ここの学校も,皇立とはいえSクラスは優遇に値される。 逆にGクラスは生徒達の奴隷だ。
__et.
しかし今年は魔法の才能に長けている者たちが 多数集まっている。
隣国の次期国王,魔法局の息子,特殊能力持ち一家の子息など。
正直Sは狙えた者じゃないから,私はA,B,Cあたりを 目標にする。
__rn.
__et.
同じ学年で,常時発動型魔法を持っているrn。
先ほど会ったばかりだけれど,話しやすくて すぐに打ち解けた。
__rn.
__et.
生徒数は割といるから,不運に見舞われないことだけを祈る。
?
初日から他生徒との戦闘だなんて, 随分と頭の中イカれた学校だなとは思ったけれど__。
__et.
広いグラウンドを見回す。
蝶に蜻蛉など…沢山の生き物が飛び交っていて, 学校のグラウンドというよりも, 何も手を施していない自然の中にいる気分だった。
?
Sクラス担当・悠里 先生
__et.
つまり,随分と腕の効く魔法使いってところだ。
強いんだろうけど,そういった雰囲気は全く見られないし 魔力を感じ取る事もできない…。
__et.
自分の世間知らずを実感している間に, すでに試験は開始されているようだった。
__rn.
__et.
私達がいるところからは,ほんの米粒程度にしか見えなくて 少し目をこらえた。
__rn.
__et.
大きくグラウンドを包み込んだ竜巻に,うっすら 見える人影___。
灰色の髪をしていることだけは分かった。
__rn.
__et.
すごいことは分かったんだけど もう試験終わっちゃったし……相手が悪かったな。
しっかし初戦から次期国王……。 少しハードルを上げすぎじゃないか…?
__et.
Sクラス担当・悠里 先生
__rn.
__et.
確認し間違えたか…? いや…私がそんなミスするはずない…。
Sクラス担当・悠里 先生
Sクラス担当・悠里 先生
さっきの灰色髪…? 物足りなかったって…我儘かよ。
Sクラス担当・悠里 先生
__et.
__まぁ仕方ないか。
皇立とはいえ,皇室ほどの権力を持っている わけではない。
一国の王太子様にお願いされたら, 成す術なしか…。
Sクラス担当・悠里 先生
__rn.
rnが止めに入ってくれてはいるけれど
もしここで断ったら,トーナメントって形に動かなくなる。
__et.
__rn.
こればっかりは受けるしかない。
__et.
ぐっと握りしめた拳を額に当てる。
__et.
__et.
北ブロックに移動して,選手名が呼ばれるのを待つ。
さっきの竜巻……。遠くから見ていた私でも 分かるような魔力量だった。
もし何も対策をせずに巻き込まれれば___。
__et.
とくとくと波打つ心臓の鼓動が速くなる。
__et.
『試験生の入場です。』
『各ブロックの生徒は,ドームの中心に出て 互いに礼儀を交わすように。』
__et.
「ワァァァァ……」
観客席から浮かび上がる無数の声。
?
これは,相手が隣国の次期国王だからなのか
___それとも
__et.
ドームの中心,観客の声は少しずつ小さくなり
相手の顔も,はっきり見えるようになった。
?
__et.
互いに腰を落として,地面に膝をつく。
___再度立ち上がって,はじめに口を開いたのは 相手だった。
?
__hr.
~登場人物紹介~
__hr.
名 hr 呼 hr/君 種 人 生 ?? 齢 15 得意魔法・水 ▷隣国の次期国王候補。2人の兄を越える才覚を持つものの,その野望を知る者は誰もいない。
next ▷▷▷
コメント
30件
続き楽しみです!!待ってます!!