__hr.
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__et.
にこやかに,でも決して下品ではない笑みで 目線を貫いてくる。
優しそうだけど,同時に底知れぬ恐怖が湧いてくる感覚。
__hr.
相手はそう言っているけれど, 湧水のように溢れ出るプレッシャーと殺気…。
__et.
『それではこれより,ランク毎クラス分け トーナメント』
『第一戦…及び第二戦を開始します。』
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最初に間合いを詰められたら,その時点で 負けは確定___。
__et.
つまり右利き__。最初の一手は右から来る。
__et.
予想外な事が起きなければ,序盤からダウンは ありえない。
全力で___走る。
『_______始めッ』
__hr.
どッ(間 詰
__et.
速いッ……
能力か何か……?それとも素であれ…?
なんにしろ避けきれない…ッ!
__et.
じくうちょうだ "時空長蛇"
対象の時の流れを遅延させる。対象はその間,老いることも死ぬこともないが… 時間の流れが遅くなる。
__hr.
__et.
なんとか避けることはできたけれど…
今の余裕な表情……また何かくる…ッ
__hr.
__hr.
__et.
こんなの絶対ありえない… 魔法の相殺は一国を従えられる程の大魔法使いでも 困難に等しいはず……
ましてや私の「時魔法」は空間を操る力… 習得に何年もかかったし,簡単に相殺できるほどのものじゃない
王室の一員とはいえ,まだ子供でしょ…ッ⁉︎
__hr.
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「動作もないこと」かのように私の攻撃を交わしていく。
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無かったことにするって……! それこそ禁忌に等しいじゃん…ッ
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相手は,もう一度不適な笑みで笑う。
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"挑発に乗ったら負け"
そんなこと分かってるけど……
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__hr.
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……いや,ここで"あれ"を使っても
相手が既に習得していた場合,勝算は 6:4で多分ない…
こっちの魔力はまだ有り余ってはいるけれど___。
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__et.
__hr.
「勝てるわけないだろ」とでも言いたげな顔。
あ~…一発ぐらいぶん殴っておきたい…
そもそも,まだ相手の得意属性を把握できていないから この後どう立ち回るかも考えられない。
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あ~…頭使うの面倒だな…。
___昔は,村で一番強い"魔女"って言われてたのに。
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ドカッ
__et.
痛い…,この状況で食らった…
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戦いにおいて,相手の利き手利き足は割と重要になってくる。
技の威力が強い方,左右どちらから攻撃が来るかも 把握できる。
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やっぱどこか舐められてるんだよなぁ……。
___でも,今やらないと絶対勝てない。
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これは単なる脅し文句だし これから出すのは死に技じゃない。 でもやるしかない。ここで大技決めなきゃ,審査員の 記憶に残れない。
権力や才能が全てのこの学校で,平民が名を上げられる 唯一の方法……
"教員やその他学卒の魔法使いに認められること"
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手首を爪で切りつけて
血が垂れるのを確認する。
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赤く滴る血は,魔力の流れによって更に深い紅に変わる。
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__hr.
私の目の前は真っ赤に染まって,相手の安否も確認できなくなる。
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Sクラス担当・悠里 先生
紅霧は会場全体を包み込む。
Sクラス担当・悠里 先生
Sクラス担当・悠里 先生
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"魔力型麻痺毒"
魔力が巡る血をうまいこと操って,身体の中で毒を作る。
私のRed Crimson はその応用。 単なる普通の血じゃなくて,毒血で作る。
私の毒血はまだ未熟だから,会場の中心……つまり 私と相手にしか効果がなければ,毒も弱い。
けど,これで動きを鈍らせることができれば,一気に 勝算は見えてくる____
__et.
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___結構余裕そうだね。
__hr.
__hr.
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地面から突き抜けて私に迫ってくる,大きな壁…
当たったら間違いなく,凍傷どころじゃ済まない…!
__et.
太陽光 "solar raid"
一般的な光魔法だが,使い方によっては禁忌魔法とも言える 威力を発揮する。雲ひとつなく,太陽の日照りが強い 時間帯に使うと,効果は倍増する。
氷結 "freezing wall"
氷の壁の追撃を受ける。 一方向にしか進まないため,使い勝手は悪いが 当たれば一撃必殺ほどのダメージが入る。
ドカァァァンッ……
__rn.
大きな衝突音と共に,砂嵐と灰色の煙が立ち込める。
会場全体が静まり返って,安否の有無がわからない。
__rn.
「……」
煙が晴れてきて,グラウンドに立ち尽くす影が見えてきた。
__et.
立てない。 首も動かせない。
相手は? …相手はどうなってる……、?
__hr.
視線の先には,ボロボロだけれど笑って立っている hrさんがいた。
__et.
ワァァァァ…
歓声と拍手の音が私達の耳に入ってくる。
__et.
そう,感じたのはいつぶりだろうか。
村じゃ一番強くて負け知らずだった。
私が一番だと思ってた。
___なのに,こんなにも簡単にへし折られた。
__et.
__hr.
hr side
歓声も減ってきて,相手の…確かetさん。も 大怪我で意識をなくしていた。
__hr.
対戦中はいきがってはいたけれど,紅霧の所で 一瞬"敗北"を確信した。
身体は思うように動かなかったし…。現に今も 手足はボロボロで,うまく動かせない。
救護隊が駆けつけてきて,etさんを颯爽と運ぼうとする。
「hr様も救護室へ……」
__hr.
救護隊は「わかりました」とだけ言って,etさんを抱えて ドーム外に出て行った。
___久しぶりに楽しい試合ができた。
ありがとう,etさん。
__hr.
……それから……
__hr.
最近スランプ気味です…何書いても上手くいかない…😭
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コメント
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スランプだなんて……。。。どこが?((( 一つ一つ、魔法の名前や内容を考え、物語のコンセプト考えてるの凄いですね!私だったら魔法考えるだけでも頭パンクしますw hrくん、etさんのことボコボコにしたけど、hrくんは凄く楽しそうで、etさんも全力?出せたっぽくて何よりです(*^^*) これから、中間のテスト期間とか入って忙しくなると思いますが、無理なさらず頑張ってください!
続き楽しみです!!待ってます!!