ある日彼がこの部屋から居なくなった
一枚の手紙を置いて…
ごめん、もう俺信じることができないや。 本当に桜に好かれてるのか不安で、怖くなった。 こんな俺でごめん。 この部屋は好きに使っていいから。 愛してる。
桜(さくら)
この部屋は好きに使っていいからって
無理だよ…
だって
あなたの匂いも
ぬくもりも
おそろいの物も
全部…
全部…
ぜんぶ!
残っていてるから…
私があなたを好きなのは
たくさんの女性(ひと)を惑わす顔でも
財力でも
頭脳でもなくて…
あなたの私に向ける
笑顔が
好きだったんだよ
優しくて
不器用で
実は子供ぽいところも全てが愛おしいかった
桜(さくら)
私は彼の置いていったセーターを抱き寄せスマホに願いを託した
桜(さくら)
桜(さくら)
これからたくさんの思い出をまたあなたと作っていきたい
…だから届いて
コメント
4件
手紙の最後に愛してるは辛いて。
あぁぁぁ!切ない(´;ω;`)