咲(さき)
このゲーム面白そうだよ〜
咲(さき)
もう、お姉ちゃん、聞いてるの??
幸(さち)
私…廃品回収行ってくる…
咲(さき)
え?要らないものでもあるの?
そんな妹の声も届かず導かれるように廃品回収車の所へ向かった。
幸(さち)
すいません…イラナイ子回収って…
イラナイ子回収者
あぁ、アナウンス聞いたんですね…
幸(さち)
ホントにそんな仕事してんの?
イラナイ子回収者
…。
イラナイ子回収者
えぇ、もちろんです。
作り笑いをみせた彼は何だか狂気に満ちていた。
イラナイ子回収者
どうかされました?
幸(さち)
い、いえ、何も…
イラナイ子回収者
イラナイ子、回収してほしいのですか?
幸(さち)
(え?)
幸(さち)
イラナイ子というか…鬱陶しい子なら…
イラナイ子回収者
写真をお見せ下さい。
幸(さち)
(まさかホントにはやらないよね…)
幸(さち)
イラナイ子回収者
可愛い子ですね…ホントにイラナイ子…なのでしょうか…
幸(さち)
(あれ?結構やばいかも…)
幸(さち)
(でも引き返す訳には…)
咲(さき)
おねーちゃーんっ!
咲(さき)
お昼ご飯食べるってー
幸(さち)
は、はーいっ!
幸(さち)
(なんとか逃れた。写真は見られたけど大丈夫だよね…写真あげてないし、カメラで撮られた訳でもない…)
幸(さち)
(きっと大丈夫!)
咲(さき)
おねーちゃん1人で何してたの?
幸(さち)
え?
幸(さち)
(もしや見えてない?)
咲(さき)
ま、いいや。後でお母さんがおねーちゃんになんか買ってくれるって!
幸(さち)
咲は?
咲(さき)
私はお小遣いで…お姉ちゃんは私の面倒見てたからって…
幸(さち)
そうなんだ!
幸(さち)
(見えてないてことは…回収されずに済むかもしれない…幻だったんだよ。そうだよ…ね?)
続く…