先天性難聴の妹

“音”

って、なに？

これはどんな“音”がするの？

これはどんな“音”なの？

これはどんな“音”？

これは？

これも

風の“音”

草の“音”

人の“声”

足“音”

この世に存在する全ての“音”

私には

どんな物がどんな“音”をするのか

分からない

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 〈 先天性難聴 〉 生まれつき難聴を持っている状態 新生児の1000人に1人の割合で両耳の難聴があるといわれています。 難聴の程度は、全く聞こえないものから少し聞こえにくいくらいまでさまざまです。 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

『 先天性難聴の妹 』

________𝐩𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞________ 名前：羽宮 愛心 〔はねみや あこ〕 年齢：12 性別：女 身長：150cm 体重：40.6kg 血液型：A型 誕生日：2月20日 好きな食べ物：卵焼き 嫌いな食べ物：焼肉 アレルギー：蕎麦 ______________________

“音”が分からない妹

父親の声も 母親の声も

勿論、“兄の声”も

どんな声なのか分からない

でも それでも

‘ 兄が大好き ’

‘ 優しい兄が大好き ’

難聴を持つ妹にとって

“兄”の存在が どれほど大きいか

兄の声が分からなくても

手話や筆談、口話を使えば コミュニケーションが取れる

兄の顔色を伺えば 今どんな感情か分かる

兄の行動を見れば その想いが分かる

声が聞こえないからといって 兄との生活に不便は少ない

けど、やっぱり

“普通の人と違う”から

どうしても不安になる

だから

“兄”は

“心の支え”になる

～𝐄𝐍𝐃～