拓哉
俺が…
拓哉
なにも…してあげられなかったから…
拓哉
もしも…
拓哉
もしも…時間が戻せたのなら…
拓哉
優花は…
拓哉
あんな事になど
拓哉
ならなかったのかな……涙
拓哉
ごめんな。守れなくて…
拓哉
守ると…
約束したのに・・・
約束したのに・・・
それは、2人が小学2年の頃。
いつものように遊んでいた。
幼い頃の 拓哉
ねぇねぇ!優ちゃん?
優幼い頃の 優花
ん?なに?たっくん
幼い頃の 拓哉
もしさ、優ちゃんが危険な目にあったら、
幼い頃の 拓哉
その時は、僕が守るから!
安心して?
安心して?
優幼い頃の 優花
うん!わかった!
優幼い頃の 優花
でも、どうして急に?
幼い頃の 拓哉
だって、ほら。
優ちゃん、よく転んだり、よく怪我したりするじゃん?ドジだからw
優ちゃん、よく転んだり、よく怪我したりするじゃん?ドジだからw
優幼い頃の 優花
あ!ドジって言ったでしょ!ドジって言わないでよ!…まぁ、間違ってないかもだけど…
幼い頃の 拓哉
だから、いつ、大きな怪我をするか分からないから、僕が守ってあげるんだ!
優幼い頃の 優花
…もう、たっくん、そんなに心配しなくてもいいのに…
優幼い頃の 優花
…でも、ありがとう!私も、たっくんが危なかったら、守ってあげるね!
幼い頃の 拓哉
ボソッ))
…別に、守ってもらわなくても、いいのに…
…別に、守ってもらわなくても、いいのに…
優幼い頃の 優花
ん?何か言った?
幼い頃の 拓哉
ううん、何でもない。
優幼い頃の 優花
そっか!ありがとね!
そう言って、とても笑顔で、嬉しそうに言った優花の顔が、とても印象的だった。
その時の優花の顔を、忘れたりはしない。
だからこそ、守りたかったんだ。守り抜きたかったんだ。
…この手で・・・
その日はもう、家に帰ることにした。
気持ちを落ち着かせるために…
でもあるな。
拓哉
ごめんな。あんな目に遭わせて。
拓哉
痛かったでしょうに。
拓哉
…ごめんな。、守るって決めたのに、守れなくて、
拓哉
約束…したのに…
拓哉
あの時の笑顔は決して忘れられない。とても、嬉しそうだったから。
拓哉
だから、守りたかったんだ…
その笑顔を、その優しさを…
その笑顔を、その優しさを…
拓哉
それを、俺がまもれなかったから。だから、優花から笑顔も、優しさも消えた…
拓哉
…優花、どうしているだろうか?
拓哉
……明日、会いに行くか…
拓哉
辛いけど。辛い思い、されるだろうけど。