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隠さないといけない恋。( カラ一・おそチョロ )

第12話 - 隠さないといけない恋。⑫ ( 長兄 )( 喧嘩 )

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2022年07月17日

#腐注意

#おそチョロ

#カラ一

#ストーリー

#おそ松さん

ち　ー

〜場所を移動し人気の無い路地裏へ〜

カラ松

…お前、言ったのか？

おそ松

言ったよぉ…？

おそ松

今後の俺たちの為にね、

カラ松

何故そんな事をする？

カラ松

いつから知ってたんだ…

カラ松

別に俺達はお前らに迷惑をかけてなんか…ッ

話している途中でドンッと大きな音が鳴った

おそ松

… 迷惑とかそんなレベルじゃねぇよ

おそ松が近くの壁を蹴ったのだ。

カラ松

なっ ...

おそ松

前にも言っただろ？

おそ松

家族の中で恋仲ができるって事は、家族がバラバラになるって事だって。

カラ松

俺には理解しがたいな…

カラ松

なぜバラバラになる？

カラ松

恋仲ができたら静かに愛し合えばいい話じゃ無いか…！

おそ松

お前マジで言ってる…？

おそ松

俺達は " 兄弟 " で " 男同士 " だよ？

おそ松

普通に誰も受け入れはしないだろ

カラ松

…受け入れなくてもいい。

カラ松

俺達は愛し合えばっ…！！

おそ松

黙れよ … ！！

おそ松は歯を食いしばって聞いていたものの、遂に手を出した。

カラ松

っ ... ! !

よろめくカラ松に容赦なく胸倉を掴む。

おそ松

そもそも愛ってなんだよ…

おそ松

俺達はずっと一緒で兄弟として愛し合ってたじゃん ?

カラ松

…そ、そりゃあ ... お前達の事も愛してるさ、家族として。兄弟として…

カラ松

でも ! ! ! 俺が一松に向ける愛は違う！

おそ松

違くねぇ...

おそ松

勘違いしてんだよ、カラ松

カラ松

勘違い ... ?

おそ松

一松に向けてるその愛も " 兄弟 " としての愛なんだ。

おそ松

お前はそれを恋人に向ける愛だと勘違いしてる。

カラ松

してないっ…！！俺は一松が好きなんだ、俺は一松に恋してる！！

おそ松

…冗談きっついよぉ？

先程とは表情が一変し、けらりと笑って、胸倉から手を離す。

カラ松

冗談なんかじゃ無い ...

おそ松

ほんっと…気持ち悪い

カラ松

… ！！

カラ松は目を見開き、怒りでおそ松に襲いかかった。

カラ松

…もう一回言ってみろ、

おそ松

ッ ... 、き ... 気持ちわるいんだよ…

カラ松

何がだ！！

おそ松

家族がバラバラになる様な事を態々して… ！！

おそ松

世間では受け入れてくれないし引かれる様な事をして…

おそ松

お前ら辛くねぇのかよ？！

カラ松

…あぁ、

カラ松

俺には一松が居るからな。

カラ松

お互い支え合えてこその愛だろう。

おそ松

…はっ、言ってろよ、

吐き捨てる様に笑ってはカラ松の頬を力一杯殴った。

カラ松

い゛ッ ... ! !

一松が手当てしてくれた所だったのでより一層痛みが響いた。

おそ松

…普通に無理だから。

おそ松

お前らまともじゃねぇから…普通に生きろよ ..! ! !

カラ松

…まともじゃない、か…

カラ松

褒め言葉だ。

いつかの台詞を口角を上げて吐けばおそ松に殴り返した。

おそ松

ゔっ ... 、

六子の中では筋肉がある方なのでその力は強かった。

おそ松は殴られた拍子に倒れ込んだ。

カラ松

…兄貴、普通ってなんだ ?

おそ松

…は ?

呆れた様にいいながら立ち上がる。

カラ松

固定概念に縛られすぎだ。

カラ松

恋として愛するのは異性同士じゃないといけないという決まりは無いんじゃないか ?

カラ松

子孫を残すだとかで異性同士で愛し合うことが馴染んでしまったんだと思うが、俺は別に残したいとかは思わないんだ。

カラ松

ただ愛した人と共に居る。それだけでいい。俺は別に男しか愛せない訳じゃないんだ。

カラ松

偶々愛したのが一松だっただけだ。

おそ松

…あっそ、

おそ松

俺には良くわかんないや、

溜め息を吐いては軽く笑ってまた殴りかかった。

カラ松

…分かんなくないだろう。

おそ松が殴りかかったその手を　カラ松は掴んだ。

おそ松

…はっ、 ? ?

カラ松

お前も俺と同じだろう！！

おそ松

…な、何言ってんだよ。

カラ松

お前にも好きな奴が居るだろう、

カラ松

しかもそれは兄弟で

カラ松

弟で

カラ松

相棒 ...

おそ松

うるせぇ ! ! !

掴まれていない方の手で殴った。

カラ松

っ ... は゛

その拍子でカラ松はおそ松の手を離してしまい、よろめいた。

おそ松

違う違う違うっ…！！

おそ松

昔の話だ、それも勘違いで…

カラ松

…今も、だろう…ッ、

おそ松

黙れ黙れ黙れ！！

おそ松は息を切らして明らかに焦りの表情を見せ、何度もカラ松を殴った。

カラ松

お前は…長男だからって…

カラ松

無理をしてたんじゃないのか、？

なぜかカラ松は抵抗をせず殴られながら話した。

おそ松

…してないっ、

カラ松

家族がバラバラに…って…言ってたな

カラ松

それは… 恋仲になると二人で暮らしたりなんて考えたからじゃないか…？

おそ松

…そうなるだろッ、

カラ松

それはならないさ、俺達は働いてないんだ。行き先なんてない。

おそ松

…ッ、

カラ松

…世間から認められなくても引かれてもいいじゃないか、

カラ松

俺達はもう慣れている。ニートで生きてるんだからな。

おそ松

…

カラ松

おそ松、別にいいと思うぜ。

カラ松

愛した相手が兄弟だとしても

おそ松

…やめろッ、

おそ松

俺は…、お前とは違う！！誰も愛してなんか無いッ…

カラ松

なら何でそんな顔をしているんだ？

おそ松は多量の汗をかき、顔は酷く歪んでいたのだ。

おそ松

え… ？

カラ松

目を覚ませおそ松！！

カラ松は思いっきりおそ松の頬を叩いた

おそ松

っ…！！

カラ松

愛してる人を傷つけて何になる！

おそ松

…ぁ

おそ松の脳裏に泣き崩れたチョロ松の顔が浮かんだ

おそ松

…カラ松

おそ松

俺も… 、

おそ松

兄弟を…

おそ松

愛してもいいのかな。

カラ松

…勿論だ。

カラ松

お前の言い文も分かる。

カラ松

だが、絶対お前を一人になんてさせないし、俺達は皆ずっと一緒さ。

カラ松

心配するな、

カラ松

人を愛することに理由はいらない

カラ松

愛しちゃいけない人なんて居ないんだ

おそ松

…うん、

お互いぼろぼろになりながらもおそ松はカラ松に謝った。

おそ松

カラ松、ごめん。

おそ松

ずっと必死だったんだ、

おそ松

俺がチョロ松に向ける気持ちが普通じゃないって事に気がついた時から…

おそ松

このままじゃ家族が壊れちゃうって

おそ松

自分の気持ち押し殺してさ

おそ松

チョロ松の事も傷つけちまった…

おそ松

どーしよ…

おそ松はその場に力無く座り込んだ

カラ松

…おそ松！！

おそ松

へっ…？

カラ松

まだ間に合うぞ！！

おそ松

…でもっ、

カラ松

今すぐ探しにいけ！！お前から行けば何とかなるだろう！

カラ松

お前の愛はそんなものか！！

おそ松

…いや。

おそ松

ありがと、カラ松。

おそ松は立ち上がった

カラ松

あぁ、

カラ松

早く行けッ！

ばしっとおそ松の背中を叩いた。

おそ松

い゛って〜！！

おそ松

…いってくるわ。

所々ケガをしているものの気にせず走り出した

カラ松

…俺も行かなくちゃな。

何とかおそ松を説得できたカラ松。

だが次に立ちはだかるのは松造の壁。

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