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東方月華録 再

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東方月華録 再

12 - 第拾弐話母親ゆえの敗北

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2024年11月15日

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ツクヨミ視点

ツクヨミ)夜は暗い…夜は怖い…故にはるか昔の人々は深く暗い夜の闇に恐れた…

原初の神々を除き、この星に生まれた神のほとんどは人々の願望によって生み出された者だ…

ツクヨミ)僕は月の神格…暗き夜を照らす道標として…魑魅魍魎を退ける神聖なる天津神として

ツクヨミ)人の手、人の念によって生み出されたにもかかわらず私は人が生み出す神秘の領域を越えた神と成った

ツクヨミ)でも私という存在が受けた願望は人間くさいものでね…月の都を敬遠されがちな人間の感情を皮肉にも私は持ってしまった

ツクヨミ)それがどんな感情が分かりますか?母上

イザナミ)親心?

ツクヨミ)半分正解、「怒り」ですよ

ツクヨミ)空けることなき夜の闇から我が子を救う…

ツクヨミ)貴方も神の親(人の親)なら分かるでしょう?

ツクヨミの背後に布陣が現れ攻撃を始めるとイザナミは攻撃を弾きツクヨミに近づいた

これは人が関わっていい問題では無い…さすがと言うべきか…親子(神)とは恐ろしいものだ

イザナミが攻撃を仕掛けるとツクヨミは回避、紫さん達も離れた所で見ているが私はさらにその遠くに置かれその現場を見ている

ツクヨミ)なるほど…そう来ましたか

ツクヨミ)趣味が良いとは言えないようだ…

イザナミ)よく言われますわ、ソレ…

イザナミ)煩わしい事などせずに、最初からこうすれば良かったのね…

小夜ちゃんの体には鎖が絡まり「魂も侵食され始めている」ことがよく分かる

イザナミ)少し細いですが…まぁ、十分でしょう…

イザナミ)自分の神子が傷付けられ乗っ取られ…好き勝手される気分はどう?

イザナミ)ただの好奇心ですわ、今後のご参考までに…

イザナミは笑って舌を出すとツクヨミの地雷に触ったのか「そのクソみてぇな戯言を撒き散らす口を今すぐ閉じろ、便所か否かの区別もできなくなったか?」と冷たく言い放った

イザナミ)私はお願いを叶えてあげているだけよ、この子は自らを取り巻く環境に絶望していた…

イザナミ)曲がりなりにも私は神ですもの、この子が死を望むというのならば喜んで死なせてあげるわ

イザナミ)我々は願いによって生まれた存在、ならば人々の願いを叶え続ける事こそ我々が返せるせめてもの恩義では無くて?

ツクヨミ)違うな、そこに我々の意思が介入してしまえばそれは救いでは無くなる、生きるのも死ぬのも彼ら人間の権利だ

ツクヨミ)それ故に平等で無くてはならない、それ故に奪ってはならない、それ故に過度に与えることは許されない

ツクヨミ)それこそが神の本質…揺らいではならない「世界の理」だ

ツクヨミ)それじゃあダメなのよ、この国の人間全ての苦痛を取り除いた理想郷を作り上げる

ツクヨミ)この国の人間全てが黄泉に堕ちれば苦痛も恐怖も何も感じることは無くなる

ツクヨミ)それって凄く素敵なことじゃあなくて?

イザナミの背後に「山の神」が現れ恐怖の笑みをこぼす

だがまたツクヨミの地雷に触れたのか「命を侮辱するのも大概にしろ」と怒った

ツクヨミ)失われた命が戻ることは無い…死ねば終わりだし楽しそうに笑うことも…涙を流して泣く事も出来ない魂の抜けた「殻」だけが残る

ツクヨミ)だから人は我々に祈る…魂の冥福を祈り正しく命が巡るように「護って欲しい」と祈りを捧げるのだ

ツクヨミ)命の行く末を、正しき円環を乱す貴様に僕は神罰を下す

ツクヨミ)残念だか落ちるのは貴様一人だ…子を守る親として、国を護る神として、今ここで貴様に裁きを与えよう

ツクヨミ)それが…私が神としての責務なのだから

ツクヨミが先に攻撃を仕掛けイザナミの後頭部をつかみ地面に叩きつける

しかしイザナミはすぐに起き上がり下がる

イザナミ)鬼来閃

ツクヨミ)天法

激しく戦闘が繰り広げられ戦闘で発生する風等がこちらにまで届いて来る程の風圧

ツクヨミ)(火力はあちらがやや上)

ツクヨミ)降霊可能時間は残り七分そこらくらいか?となるとあの痴女を祓うにはちと時間が足らないな…

ツクヨミ)そして先程からこちらの攻撃がずらされる…恐らくこれみよがしに居座らせているあの神が原因だろうな…

ツクヨミ)山岳信仰の神によくいる形だな…「山の神」とでも仮称しておくか

ツクヨミは縁を切り払いイザナミの真後ろに移動

ツクヨミ)背中がら空きですよ?

ツクヨミ)兵

イザナミの右目を貫く斬撃…しかし止まることを知らずこちらの方まで飛んでくる

鏡華

うっそでしょ!?

鏡華

(神の攻撃を防ぐ方法なんてないんだけど!?死ねと!?)

紫さんがこちらに向かうよりも早くツクヨミが私の真横に現れ左手を私の肩に回し抱き寄せ右手でその斬撃を受け止めた

鏡華

!!

ツクヨミ)すまぬな、許してくれ

そう言って私の頬に軽くキスをしてからまた戦闘に戻った

鏡華

あんの…‪💢

紫)あらあら笑

鏡華

(でも…右手、少し怪我したけどいいのか…?Sとは言え怪我をするということは…B級の攻撃…とは考えにくいな、A級位か?)

鏡華

まぁでも…アレか……黒雪君は半人半霊…半分妖怪だからすぐに回復するか…

彼の右手は既に治りしれっと祭壇に置かれている御神鏡で自分の顔を眺めている

鏡華

流石…と、言うべきか…(まぁそうだもんな…イザナミの息子だ、上級神格なのは確定…時空を分断し夜の世界を創れるだけはあるか…)

ツクヨミ)さすが僕の子供…美形だねぇ…次期嫁も劣らず可愛いけど

鏡華

ヤダこっわ…

イザナミもイザナミで神格が高すぎるしシンプルに魂が無い体だけのため「死という概念」がないためどんな致命傷でも直ぐに治してしまう

イザナミ)まさか次期お嫁さんを助けるためにわざわざ遠いところに行くとは…

ツクヨミ)母上には会わせませんから今のうちにその目で彼女を見つめておくといいですよ、手を出そうものなら問答無用で痛ぶりますけど

鏡華

あははぁ…(私ね…人辞めたい……)

イザナミ)私の魂と稲月小夜を分断させようとしているのでしょうけど…近付けなんかさせないわよ?

イザナミが作った神がツクヨミの背後を取った

イザナミ)貴女の影は意識や魂魄と言った高次元に存在する概念をも破壊し、劃(かく)す…アマテラスやスサノヲに並ぶだけはあるわね

ツクヨミ)お姉ちゃ_アマテラスの話を僕の前でしないで欲しいな…

鏡華

(あ、ちょっと怒ってる…かわい)

イザナミ)なァに?喧嘩中?私がいない間に随分と面白い関係になっているのねぇ…

イザナミ)あっちで沢山話してくれない?

ツクヨミ)そりゃあ出来ない相談だなぁ…

ツクヨミは笑い後ろにいる神を祓いイザナミの前に現れたかと思ったら後ろに現れ…

ツクヨミ)八重符 遣ノ孤月

イザナミの体を上半身と下半身に切り分け思わず紫さんが「殺し_」た、という前にツクヨミが「てないから安心しろ」と声をかぶせた

紫さんは因みに「ひゃん」と驚いていた、ちょっとほっこりしちゃった

紫)来る前に一言声をかけなさいよ!

ツクヨミ)無茶を言うな

紫)それで?結局どうするのよ…

紫)おおかた、「小夜の精神を分断させる」のが狙いなんでしょうけど…

紫)あの神に「死」という概念は存在しない…何時までも再生を続け、醜悪な様を見せつけてくる…

紫)グダグダやっている暇は無いわよ?貴方もそれは分かっているでしょう?

ツクヨミ)さすが賢者様、物分りが良くて助かるよ

鏡華

うにゃ…人を物のように扱わないでください……

ツクヨミ)失礼、可愛いもので

鏡華

(遠い所にいたのにすぐ私の傍に来て…拾われた…)

ツクヨミ)僕も長々と奴に付き合うつもりは無い…だが「確実に小夜を助け出す為」にも少し癪だが君に協力して欲しい

鏡華

(私はただのマスコットと…)

紫)確実ってまさか!?

ツクヨミ)お察しの通りだよ

ツクヨミ)君たちが玲夜に行った事の逆…つまり

鏡華

降霊術式の逆算…大禁忌も禁忌…神様の事情フル無視じゃないですか…

ツクヨミ)あぁ、だから【禁忌】なんだ

鏡華

う〜…スリスリしないで下さい

ツクヨミ)可愛いから拒否しよう

紫)で…、その話をするってことは…

ツクヨミ)そう、出来るか?

紫)…その禁忌は平安時代の時に使用が禁止された…何故か知っている?

紫)神が引き剥がされまいと周囲を呪殺しまくったからよ…

ツクヨミ)そうか…それは非常に残念だ

紫)だからこう変えさせてもらう…三分で十分と!

ツクヨミ)それを待っていた!

鏡華

ったく…私もやれってか

ツクヨミはまたイザナミの元に向かい私は禁忌の準備を始めた

イザナミ)はぁ…痛い痛い…母親に刃を向けるとは…

そんなことを言いながら2人はまた喧嘩を始めた

鏡華

もうやだこわいよぉー!

紫)ここに居れば少しは安全だから早く準備なさい!

鏡華

びぇぇぇぇん!

泣き言を言いながら準備を少しずつ進める

鏡華

早く〜!早く式組んでぇー!!!

紫)あんたも手伝いなさい!‪💢

鏡華

無理!もう本当に無理!怖い!

※ちゃーんと真剣な場面です

紫)よっしゃ完成!

鏡華

は、はやぁい…

紫)モタモタしてたら全滅するからね、全部略式でやったわ

鏡華

はぁーくー!!

藍)奏者の者は直ぐに準備を!

鏡華

クッソ…(結界張っているとはいえイザナミの霊力のせいで効力が薄い…)

ツクヨミ)…(完成したか…)母上、もう決着の時ですね

ツクヨミ)貴女の敗因は時期早々…

ツクヨミ)もうひとつは…母親だから

イザナミ)…なぜ……

ツクヨミ)自分の母親を母親と呼んではダメなのですか?

ツクヨミ)父上が言っておりました、「すまなかった」と

イザナミ)…!!な、なぜ…謝られるようなことは何も…

イザナミ)それに謝るのは私の方よ…上手に子を産めなかった…やっと産めたとおもったら酷い火傷を追ってしまった…

イザナミ)イザナギに…子を殺させてしまった…

ツクヨミ)母親だからこその優しさです、取り殺そうと思ったらいつでも出来たでしょう?

ツクヨミは祭壇に刀を当てる…

刀は黒く染まり地面から崩れ落ちたイザナミに向かって振り上げる

鏡華

……親子喧嘩が…終わる

ツクヨミ)愛しております、母上……

ずっと

ザシュッ

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