菜々美
はぁ…
菜々美
これから、どうしろって言うの。
菜々美
(私は、山本菜々美。ある会社の社長娘だったが、会社が倒産。まだ、周りは知らないようだ。)
菜々美
ったく…これからどうしろってのよ。
ナレーター
菜々美は、ドボドボと学校から帰宅している。
菜々美
はぁ、バレるのも時間の問題n……っっ!?
?
静かにしろ。
菜々美
ひいっ!
ナレーター
何者かが、菜々美の口を抑える。ハンカチから、変な匂いがする。
菜々美
(あれ、なんか眠い…)
?
…よし。
ナレーター
パチリと目を開けた。目の前は真っ暗。
菜々美
(あれ、真っ暗。なんで?目、開いてるよね。)
ナレーター
菜々美は、怯えていた。
菜々美
た、助けて!
ナレーター
そう叫ぼうとした。だが、声が出ない。
菜々美
ん?口も縛られてる?良く考えれば、周りに人がいるはず、静かにしとこう。
ナレーター
その時だ。
?
おい。……あぁ。…は!?んだと?
菜々美
ひぃっ!?
ナレーター
声がした。
菜々美
あれ、私に喋りかけてはない…?別室にいるのかな
?
ッチ!意味わかんねえ!クソ!
菜々美
なんなの!?
ナレーター
カンッカンッという響いた弟と共に、人がこの部屋に入ってくる。
菜々美
つ、ついに…?
?
…ベリッ!
菜々美
いたっ!…って、喋れる!
ナレーター
男が喋る前に菜々美は言った。
?
…
菜々美
(目隠しは取られてないのか…)
?
…おい、お前は山本菜々美か?
菜々美
そ、そうだけど、なによ?
?
…あの、山本会社の?
菜々美
ええそうよ。(潰れたけど)
?
親父は、山本圭一だな?
菜々美
そうだけど、何?
?
はぁ…おまえ、捨てられたぞ?
菜々美
…………は?何言ってんのよ
?
…もう用済みだから話すが、俺はお前を利用して身代金を取るつもりだった。
菜々美
…
?
そしてお前の親父に電話して、お前のことをいって、1億よこせと言ったら、「勘弁してくれ!くれてやる!」と。
菜々美
は、はぁ!?あの、クソ親父!
ナレーター
じつは、菜々美も父は血が繋がってない。母さんの再婚のせいだ。そのため、父の実子の佳奈美には優しかった。
菜々美
とはいえ!普通!一応だとしても!娘すてるか!?
?
しらん。
菜々美
あんた誰よ!
?
…俺は、海里だ。
海里
…
菜々美
なによ!
海里
おまえ、買ってやるよ。
菜々美
はぁ!?何?どゆこと!?
海里
きめた。買ってやる。
海里
とりあえず、もっかい眠れ。
菜々美
え、もう勘弁………くーくー
ナレーター
バラバラバラバラという音が続く。3時間立った。
菜々美
んん?…あ!
海里
さあ、ここが俺のハーレムだ!