つき
つき
ぷり
つき
つき
ゆっくり目を開けると
さっきとちっともかわらないぷりんがあった。
まぜ
まぜが首をかしげた時
少しはなれたところから声がした。
ぷり
おどろいてあたりを見渡すと
墓地の入り口に、男の子が一人立っている。
ぷり
同じ二年一組の緑谷ぷりだった。
つき
小がらな体にあごのとがった顔。
いたずらそうによく動く目。
さっきから、ずっとまぜをみていたらしく
なにかいいたそうに、にやにやしている。
まぜ
まぜは、相手の顔から、あわてて目をそらした。
ぷり
ぷりはさくによりかかったまま
あごをしゃくった。
まぜ
ぷり
まぜ
まぜ
そっけなくいうと
ぷり
ぷり
からかうような口調に、まぜはむっとした。
まぜ
まぜ
まぜが立ち上がると
ぷりが急に近づいてきて
おばあちゃんのお墓をじっと見下ろした。
まぜ
すると
ぷりはいきなりしゃがんで手を合わせた。
猫背の後ろ姿がいかにもぎこちない。
それからお墓を見回しながらいう。
ぷり
まぜ
まぜ
まぜ
ぷり
まぜ
まぜ
ぷり
ぷりは立ち上がると、感心したように行った。
ぷり
ぷり
まぜ
思いがけないことばに
まぜは、ぽかんとした。
ぷり
ぷりは墓地の出口に向かって歩き出した。
まぜ
ぷり
それだけいって、ぷりは急に走りだし
あっという間に見えなくなった。
まぜ
急いでカバンを背負って
追いかけたけれど
通路の向こうの階段の下には
誰もいない。
ふと本堂の方に目をやると
いた、いた。
ぷりはお腹を地面にべたりとつけて
寝そべっていた。
賽銭箱と地面のすきまに
小銭が落ちていないか
一生懸命探っているのだった。
まぜ
声をかけると、ぷりは寝たままこっちを向いて
ちょっと手をあげた。
まぜ
まぜは笑いをかみころしながら
通り過ぎた。
そして、お寺の入り口にある、長い階段の手すりにはらばいになると、下までしゅーっと一気にすべりおりた。
空をみあげると、もったいないくらいの
夕焼けだ。
Tシャツのお腹のところについた
黒い汚れをこすりながら
まぜは家に向かってぶらぶらと坂道をぐだっていった。
つき
つき
つき
つき
つき
つき
ぷり
まぜ
ぷり
つき
ぷり
まぜ
ぷり
コメント
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ぷりちゃん不思議な子? 続きが楽しみだ!!