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コメント
1件
第26話、読み終えたよ!それぞれの卒業式の風景が胸に沁みたわ…特にアメジストのシーンが印象的で、病院から先生に卒業証書を見せる笑顔と、その後のお墓でお母さんの声を聞いた瞬間、泣きそうになった。愛が見守ってるって感じがして、すごく温かい気持ちになったよ🌸
春。
桜が咲く季節。
今日は卒業式。
離れ離れになった九つ子たちも。
それぞれの場所で。
今日を迎えていた。
アレキサンドライト
卒業式が終わる。 特に何も感じない。 そう思っていた。
でも。 ポケットにはあの手紙。
綾小路清隆
静かに空を見上げた。
ダイヤモンド
友達に囲まれながら卒業。
クラスメイト
潔世一
笑顔の中で。 兄弟たちを思い出していた。
サファイア
卒業式の日もウィッグとカラコン。 だけど。 高校では少しだけ。 本当の自分を見せたいと思った。
アクアマリン
淡々と卒業証書を受け取る。 隣にはルビー。 それだけで十分だった。
レピドライト
卒業証書を見つめる。
緑谷出久
夢は変わらない。 もっと強くなるために前を向いた。
フローライト
友達に囲まれながら笑う。
クラスメイト
虎杖悠仁
その笑顔の裏で。 また家族に会いたいと願っていた。
ルビー
卒業式の後も元気いっぱい。
星野ルビー
友達と写真を撮る。 でも心の中では。
星野ルビー
そう考えていた。
エメラルド
海外で卒業式を迎える。 卒業証書を受け取り笑った。
日向翔陽
もっと高く。
もっと強く。
夢へ向かって進んでいく。
アメジスト
卒業式が終わった。 友達や先生に祝福される。
友達
友達
先生
星宮アメジスト
先生
友達・先生『これからもがんばれよ!』
星宮アメジスト
だけど。 式が終わると。 向かう先は家ではない。
病院だった。 入院している病室へ戻る。 そして。 真っ先に向かったのは。 主治医の先生の診察室。
コンコン。
医師
扉を開ける。 先生が顔を上げた。 その瞬間。 アメジストは卒業証書を高く掲げる。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
先生は目をぱちぱちさせた。
医師
医師
思わず笑う。 アメジストも笑った。 久しぶりの。 心からの笑顔だった。 先生は卒業証書を見る。 そして優しく言う。
医師
医師
その言葉に。 アメジストは少し照れくさそうに笑う。
星宮アメジスト
入院生活。 苦しい日々。 何度も心が折れそうになった。 それでも。 ここまで来た。 先生は優しく頭を撫でる。
医師
アメジストは小さく笑った。
星宮アメジスト
少しの沈黙。 先生が聞く。
医師
アメジストの笑顔が少しだけ曇る。 窓の外を見る。 桜が舞っていた。
本当なら。
みんなと同じように。
高校へ行きたかった。
制服を着て。
友達を作って。
普通の生活を送りたかった。
だけど。
今の体では難しい。
先生も。
アメジスト自身も。
それを分かっていた。
星宮アメジスト
静かな声。 先生は何も言わない。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
そう言って笑う。 だけど。 その笑顔は少し寂しかった。 先生はそっと手を握る。
医師
医師
アメジストは頷く。
星宮アメジスト
本当は悔しい。
本当は悲しい。
でも。 前を向くしかない。
母がくれた命だから。
兄弟たちがどこかで頑張っているから。
アメジストは窓の外を見る。
舞い散る桜。 そして小さく呟いた。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
その時。 ふと。 あることを思い出した。
星宮アメジスト
卒業証書を抱える。 そして。 病院の外出許可をもらい。
母・愛麗の墓へ向かった。 春の風が吹く。 桜の花びらが舞う。
墓の前に立つ。 少しだけ緊張した。
星宮アメジスト
卒業証書を見せる。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
星宮アメジスト
少しだけ笑う。
星宮アメジスト
星宮アメジスト
目を閉じる。 すると。 後ろから。
聞き慣れた、
懐かしい
優しい
声がした。
『卒業おめでと♡』
アメジストの目が見開かれる。 涙が溢れた。
星宮アメジスト
慌てて振り返る。 だけど。 誰もいない。 そこにあるのは。 春の風だけ。
それでも。 アメジストは分かっていた。
きっと。 母が来てくれたんだ。
涙を拭く。 そして。 空へ向かって笑った。
星宮アメジスト
そして、
桜が舞う。 新しい春が始まる。