俺が恋をした人

次の日になって 放課後の時間俺は1人屋上にいた

萌花は今日 まだ頭の傷が痛むらしいから休みだった

無意識に出てしまうため息

好きな人を泣かせるとか 俺やっぱりダメだなw

返事が素っ気なくなってしまう

いつもならラウールに こんな態度とらないのに

唐突にそう聞かれて俺は内心驚いた

ラウールは真剣な表情をしていた

俺は一通りのことをラウールに話した

ラウールの表情は 顔色一つ変わらなかった

その瞬間俺の頬に 熱さと衝撃がはしった

ラウールに殴られたと 俺はすぐに理解した

ラウールは俺の胸ぐらを掴む

怒りで手が震えていた

そりゃ俺だって分かってるよ

あの時萌花がどんな思いしたか

どんなに悲しかったか

俺の目からは涙が出ていた

なんの涙かは自分でも分からない

後悔の涙か それとも悔しさの涙か

それともこんなダメな 自分への涙か

俺は屋上を離れた

俺はラウールの顔を見たとき たまたま見えてしまった

ラウールの目が 涙で光ったのを

萌花side

今日は学校を休んでしまったけど どうしてもめめのことが気になる

会いたい 会ってちゃんと謝りたい

その時家のインターホンが鳴った

私は玄関の扉を開けた

そこには茉白ちゃんがいた

どうやらお見舞いに来てくれたらしい

私は自分の部屋に茉白ちゃんを通した

私は少しだけ違和感を覚えた

茉白ちゃんが 何だかいつもと違う

直感的にそう思った

めめが好きだから

私は気づいたら泣いてしまっていた

しばらくして茉白ちゃんが口を開いた

そういうと茉白ちゃんは 私を抱きしめてくれた

私は涙が止まらなくなった

2人はお互いに会うことに精一杯だった

会いたいという気持ちを 胸いっぱいに秘めて

好きだってことを！！