主
朝
てるとくん
てるとくん
てるとくん
まひとくん
いつも通り挨拶をする僕にまひとくんは急いで出しかけた言葉を呑み込んだ。
手で自分の口元を押さえて、何も無かったかのように僕から視線を外す。 そのまま前を向いて用意を始めた。
てるとくん
僕の珍しい大声にもまひとくんは無視をした。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったからまひとくんから離れて隣の席に座る。
チラリ、とまひとくんを盗み見すると、まひとくんと目が合った気がした。
休み時間
てるとくん
モブ
まひとくん
モブ
まひとくん
モブ
まひとくん
てるとくん
今日はお昼、ゆきむと2人で食べよう。 まひとくんは、、、 いいよね。
まひとくん
てるとくん
てるとくん
てるとくん
いなかった。 屋上にゆきむはいなかった。
いつもなら屋上の真ん中で笑顔で僕を手招きしてくれるゆきむはいなかったんだ。
てるとくん
てるとくん
てるとくん
てるとくん
てるとくん
お腹の底から声を出した。 けれど、しゆちゃは姿を見せない。 木が揺れて、葉っぱの掠れた音だけが響いた。
それから1週間
まひとくんは学校に来なかった。
他のみんなも学校に来なかった。
コメント
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は、、、?