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海底で繋ぐ青春

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海底で繋ぐ青春

1 - プロローグ

♥

825

2022年09月28日

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ご無沙汰しております ぷ。です!!!

今回はとーーーっても 久々に長編の物語を 書きたいと思います✨

もちろん何話かに分けて 書くんですけど

どれくらい期間が かかるかは 分からないのですが

しっかり色々考えて 書くつもりなので お楽しみに!!!

そしてですね

今回の作品は 結構前にリクエストを 募集した際に

るぅころのツンデレが 見たいよ🥺

ドッキリしかけて ほしいよ🥺

という意見が多かったのと

みんなの関係性が 入り交じってる感じが いいという意見が 上がったので!

3つのリクエストに お応えした 物語にします!

ですが今回は プロローグです!

あとあと注意喚起なんですけど

今はいないメンバーも 出てきますので もし苦手だったり 抵抗ある方は お控えください

では、前置きが 長くなってしまったのですが

楽しんでもらえたら 幸いです🙇🏻‍♀️

では、どぞ!!!

こくん

...くん!

こくん

るぅとくん!!!

るくん

はっ!!

ころちゃんの声で 目を覚ました

こくん

大丈夫??
すごいうなされてたけど

るくん

まただ...

よく夢を見る

目が覚めると いつも泣いている

でも目が覚めた時には どんな夢だったか 覚えていない

こくん

てか、寝坊してるよ

るくん

へ!?

近くの時計に目をやると 時刻は8時をまわった ところだった

るくん

なんで起こして
くれなかったんですか!?

こくん

何回も名前呼んで
起こしたよ!?

そういえば夢の中で 誰かに名前を 呼ばれていた気がする

あれは現実世界の ころちゃんの モーニングコール だったのか

こくん

僕まで遅刻しそう
だから先いくね〜

るくん

ちょっと待ってよー!!

夢のことなんか 気にしている場合ではない

ベッドから飛び起きて すぐに制服に着替える

るくん

...てかころちゃん
わざわざ家の中まで
起こしに来てくれたの??

確かに僕らは幼なじみで 家も隣同士だ

そして 付き合って2年が 経とうとしている

ただ、ころちゃんは いつもツンツンしてて

甘えてくることも 甘やかしてくれることもない

るくん

あっ...これ...

スマホを開くと ころちゃんからの 大量の不在着信と

心配している メッセージがあった

るくん

...ふふっ笑

つい口角が上がった

好きという言葉は あまり言ってくれないけど

好きだということを 行動示してくれる

そんな彼が好きだ

るくん

行ってきまーす!

雑に支度を済まして 家を勢いよく飛び出す

すると家の前に 自転車に乗った 彼が待っていた

るくん

え、先いってたんじゃ
なかったの!?

こくん

別に先行ってほしいなら
全然今からでも置いてくけど??

るくん

あぁ、ごめんなさい!

るくん

すぐ乗ります!

僕は自転車の後ろに またがって

彼の背中をぎゅっと 抱きしめた

るくん

心配してくれたの...??

こくん

...ほっとけるわけ
ないでしょ

るくん

ありがとう

こくん

うん

素っ気ない返事だけど

伝え方が不器用な 彼が愛おしくて

なんだか照れくさくて

君の大きな背中に そっと頭をくっつけた

こくん

ちゃんと捕まってて

君の顔はよく見えないけど

君が鼻を啜った音を聞いて 君が照れているのが 分かった

何故か照れると 鼻をすする癖がある

そんなところも 可愛くて好きだ

るくん

おはよう!

りくん

おお!!

りくん

今日も相変わらず
ギリギリだねぇ笑笑

るくん

また寝坊しちゃった笑

りくん

でも先生来てないから
セーフだよ!笑

周りを見渡すと チャイムが鳴った後 だと言うのに

席を立って話している 生徒がほとんどだった

るくん

今日は運が
いいかも!笑

りくん

本当だね笑

りくん

噂によると新しい先生が
入って来るらしいよ

るくん

新しい先生??

りくん

そうそう!

りくん

俺らのクラスの担任
の先生、産休に入るって
言ってたじゃん??

りくん

なんか時期が早まった
らしくてさ

るくん

そうなんだ...

そういえば前に 先生が産休に入ると 話してクラスの 女子たちが泣いていた 気がする

そうこう話している 間に教室の扉が開き

一斉に生徒たちが 席に座り出した

先生

みんな席に着いたな〜??

隣のクラスの担任の先生が 突然入ってきて みんなの出席を確認した

先生

今日からお前らの担任の先生が変わるって話はみんなの事だから知ってる人も多いと思うが、その新しい先生を紹介する

その言葉が合図だったのか 扉がもう一度開く

新人の先生

よろしくお願いします...

深々と頭を下げて 律儀な自己紹介を始めた

緊張が伝わって 教室中にも その緊張が広がった

新人の先生

...以上です
なにか質問はありますか??

すると、クラスの女子が 1人手を挙げた

女子生徒

先生って彼女いますか!!!

その言葉のおかげで 緊張に包まれていた 空間が一気に緩くなる

しかしそれを隣で聞いていた 先生の顔は険しかった

先生

おい、そういう話は
なしだと言ったはずだ

先生

先生と生徒という距離感が
乱れることのないように

先生

先生も気をつけてくださいね

新人の先生

あ、はい

異常な程にこの学校は 先生と生徒との 立場にうるさい

噂では過去にトラブルが あったとか

細かいことは よく知らないが

先生たちが酷く敏感に なっていることは 確かだった

キーンコーンカーンコーン

張り詰めた教室に チャイムがなり

先生たちは号令をかけ すぐに教室を出ていった

るくん

なんか疲れたなぁ

りくん

なんか空気悪かったね笑

るくん

本当だよ笑

HRが終わり一限は 教室移動だったので すぐに荷物をまとめて 廊下に出た

るくん

あ、ころちゃ...

廊下の先に ころちゃんをみつけて 名前を呼びかけたところで すぐにやめた

ころちゃんと同じ クラスの子が 楽しそうに話していた

なんだか心がモヤモヤして

心臓がドキドキと 嫌な音を立てる

たかが友達と 話してるくらいで ヤキモチを焼く 自分にもイライラする

りくん

るぅちゃん...??

心配そうに僕を 見つめるりいぬは

僕の気持ちに察した ようだった

りくん

やっぱりあっちの階段から
行こうよ!

りくん

ほら、遅れちゃう!

向かっていた反対の 階段に僕の手を取って 走り出した

りいぬはいつも 僕の気持ちに気づいて 助けてくれる

るくん

ありがと

りくん

ん?何が?

何も知らないフリして 僕を傷つけないように

隣にいてくれる

こんな時に この優しさを 忘れたくないなと

いつも思う

人の記憶は曖昧で 簡単に消えてしまう

誕生日に沢山の人に 祝われた時 やっと自分が愛されていた ことに気づいて

周りの人にも愛を返そうと なんとなく綺麗な 思い出に浸ったりするが

1週間と経たないうちに その気持ちは 消えてしまう

毎日生きていることに 感謝できている人なんて そうそういないはずだ

でも戦場下を生きてる 人にとっては 自分の置かれた状況は さぞかし幸せなことだろう

結局人は慣れてしまうし 忘れてしまう

思い出も記憶も

これは僕の話かもしれない

ころちゃんに朝 大事にされていると 散々思ったのに

少し友達と楽しそうに していただけで

その気持ちが薄れてしまう

僕は傲慢な人だ

るくん

ねぇ、りいぬ

りくん

ん??

お昼になって僕らは 屋上でお弁当を食べていた

るくん

僕って欲深いかな??

りくん

急にどうしたの??笑

突然の質問に 少し動揺していたが

わざわざ箸を置いて 僕の顔を覗いた

るくん

僕、ころちゃんにすぐ
ヤキモチ妬いちゃうし

るくん

大事にされてるなって
ちゃんと思うのに

るくん

すぐ心配になっちゃうの

りいぬはいつもの笑顔で 僕に言った

りくん

だから朝から
元気なかったんだね!

りくん

ヤキモチ妬くのは
当たり前のことだよ

りくん

それほど大好きって
ことじゃん!!

りくん

てかさ、ころちゃんも
ツンデレだけど

りくん

るぅちゃんもたまに
ツンデレだよね笑

るくん

え、僕が!?

りくん

うん笑

りくん

ヤキモチ妬いちゃったって
素直に言ったら

りくん

ころちゃん喜ぶと思うのに

そういえば僕も 好きだと思うことは 沢山あるが

口には出していない

りくん

2人とも素直じゃ
ないなぁ笑

りくん

好きって言えるうちに
言っておかないと

りくん

後々後悔しちゃうよ??

りいぬの顔は 真剣だった

るくん

りいぬは好きな人に
好きって言える??

りくん

え!それは...

少し悲しそうな顔をして 俯いた

るくん

りいぬ...??

りくん

僕は...

りくん

言わない

るくん

言わない??

言えないではなく、 言わないと言う言葉が 引っかかった

きっと何らかの理由が あるのだろう

ただ、深堀して聞くのは りいぬが傷つくかもしれないと 思い聞けずにいると

りいぬが口を開いた

りくん

好きだから
大切にしたいから

りくん

言わないよ

るくん

...そっか

るくん

りいぬは優しいんだね!

るくん

きっとりいぬからそんなに
大事に思われてたら

るくん

僕喜んでりいぬと付き合う!笑

真っ直ぐなりいぬが 可愛くて羨ましくて

思い切り抱きしめた

りくん

...優しくなんかないよ

抱きしめていて 気になったことがある

1つ目はりいぬの声が 震えていたこと

2つ目は見えないように 涙を流していたこと

この時の僕は 鈍感で馬鹿だったと 今なら思える

りくん

あ、もうすぐ
チャイム鳴るよ!

りいぬは僕から 離れるように お弁当を片付け始めた

りくん

るぅちゃんもヤキモチ妬いて
もらったらいいんじゃない??

るくん

え、どうやって??

片付けの終盤に 差し掛かった時

りいぬがとある 提案をしてきた

りくん

ドッキリしようよ!

りくん

僕とるぅちゃんが
仲良くしてるところを
見せつけてさ

りくん

ヤキモチ妬いて
もらうのはどう??

るくん

面白いね!!

るくん

それやりたい!!

こんなドッキリ やめておけばよかった

後々僕らには 思ってもいないことが 待ち受けていた

放課後

僕とりいぬところちゃん

そしてころちゃんと 同じクラスの

ジェルくんとさとみくんを 含めた5人で帰っていた

ジくん

新人の先生
どうやった??

るくん

え、なんか
誰かに似てない??

ジくん

え、どの有名人やろ??

こくん

俳優さん??

さくん

たしかに顔立ちは
いいもんな

るくん

それがわかんないんだよね

りくん

でも言われてみれば
誰かに似てるかも!

たわいもない話で 盛り上がっていると

ジくん

あ、俺今日は
こっちの駅やから!!

さくん

お、またデートかよ笑

こくん

やってんなぁ笑笑

ジくん

またってなんや!!笑

ジくん

ころんに関しては
お前らなんて
毎日会ってるやん!!笑

僕も何故か風評被害を 食らって恥ずかしくなった

りくん

はは笑
るぅちゃん顔真っ赤笑

るくん

ちょっと言わないで!

お前のせいだと 目線でころちゃんに 向けると

ころちゃんは 笑っていただけだった

ジくん

じゃーまた明日な!!

さくん

ばいばーい!!

こくん

じゃあねー!

りくん

またね!!

るくん

また明日!!

こうやって自分も 輪の中に居れば なんとも思わないのになぁ

自分がいない場に なるとどうしても ヤキモチを妬いてしまう

明日は絶対に 寝坊しないようにと アラームを何個も かけていると

通知が届いた

るくん

ドッキリ楽しみだなぁ

どんな反応するんだろう

ヤキモチ妬いてくれるかな

2年という年月一緒に いてもまだ分からないことが あるんだなぁ

なんて考えたら 眠気が襲ってきて

そっと目を閉じた

りくん

助けて...誰かっ...

るくん

りいぬ!!!!

どうしよう

迷っている時間なんてない

行くしかない

僕は咄嗟に海へ飛び込んだ

りいぬの手を掴んだ瞬間 足が波に取られて

海の中へ沈んでいく

ごめん、りいぬ

助けられなかった

情けないね

意識が薄れていく中で 誰かが僕の名前を 呼んでいる

誰だろう...この声は

るくん

また夢...

目が覚めて 時計を見ると

まだ夜中だった

あれ、どんな 夢だったんだっけ

あれ

えっと...

急に頭痛が走る

誰かが助けてって叫んでる 声が脳内に響いて

誰かが僕の名前を 呼んでいて...

それから...

僕はそのまま 気を失った

この作品はいかがでしたか?

825

コメント

13

ユーザー

ブクマ失礼します₍ᐡ´・・ᐡ₎ノ₍ᐡ. ̫ .`ᐡ₎

ユーザー

どうします?この時点で泣きましたよ?又もや今回も神作品になる予感💭 連載ブクマ失礼します🙇‍♀️

ユーザー

天才すぎます… ブクマ失礼します!

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