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ミステリと恋は交われない

第7話 - 凸凹な2人の話

274

2024年07月10日

#司類

#冬彰

#ミステリー

#ホラー

#推理

あかまる🍓🐾໊

探偵事務所

類(探偵)

えっと…すみませんが、そのご依頼は受けかねます、

闇金業者

あ"あ？！金は出すって言ってんだろうが！！

類(探偵)

いえ、そういう問題ではなく…

闇金業者

探偵なんだろ？！コイツ探すくらいは余裕だろ？！

類(探偵)

出来る出来ないの問題ではありません。

類(探偵)

とにかく…他の事務所を当たって頂けますか？

闇金業者

ここらの事務所にゃ全部断られちまって、お宅しか残ってねぇんだよ！

類(探偵)

(そりゃそうだろうな…)

闇金業者の依頼者が、ここに来てからもう数十分経つ。

勘違いしないで欲しいのは、探偵は警察から承認されて経営しているものであって、法に触れる事は出来ない。

闇金業者で法に触れていないところなんてほぼ確実に無いだろう。

そんな訳で、さっきからずっと断ってるのにしつこく居座り続けている。

類(探偵)

(本当、迷惑な話だよ…)

闇金業者

〜〜って、おい！！聞いてんのか？！

類(探偵)

えぇ？

バンッ!!

闇金業者は威圧するように強く机を叩いた。

闇金業者

金なら通常より上乗せするからよォ、頼むよ探偵さん？

類(探偵)

ぅ、うぅん…

類(探偵)

(どうしよ…このまま暴れられても困るしな…)

類(探偵)

(最悪、司くん呼ぼっかな…)

ガチャ

彰人(助手)

すみませーん、遅れましたー…

類(探偵)

あ、彰人くん！

類(探偵)

(まずい、彼まで巻き込む訳には…)

闇金業者

…ん？お前…

彰人(助手)

あれ、もしかしてセンパイっすか？

闇金業者

おお！！彰人じゃねぇか！！久しぶりだなぁ！

類(探偵)

えっ？

彰人(助手)

えー、もう会うことないと思ってましたw

闇金業者

俺も俺もw

闇金業者

元気にやってるか？また困ったらいつでもウチ来いよ。

彰人(助手)

あざっす。めっちゃ元気っす。

類(探偵)

(なんかめっちゃ知り合いっぽい…？)

彰人(助手)

今ここで働いてんすけど、どうかしたんすか？

闇金業者

いやぁ、ここに依頼したんだが断られててよ…

彰人(助手)

あー、センパイの顔が怖いからじゃないっすか？w

闇金業者

おい！w元々こんな顔なんだよ！w

彰人(助手)

冗談っすよ〜w

彰人(助手)

あ、けどウチの事務所は闇金の繋がり持っちゃダメなんです。

彰人(助手)

それ専門の裏の探偵事務所なら、知り合いいるんで紹介しますよ。

闇金業者

おお、本当か？！

彰人(助手)

はい。ここなら多分引き受けてくれます。

闇金業者

ありがとう！助かった！

闇金業者

彰人も、また何かあったらいつでも連絡しろよ！

彰人(助手)

はい。ありがとうございます。

彰人(助手)

…と、先生大丈夫っすか？

類(探偵)

え、いや…

彰人(助手)

あの人、良い人なんですけど知らない人にはめちゃくちゃ威圧的だから…

類(探偵)

いや、彰人くん…なんで闇金業者と知り合いなんだい？

彰人(助手)

前のバ先のセンパイっすよ。

類(探偵)

ま、前のバ先…？？

類(探偵)

え、闇金でバイトしてたの？！？！

彰人(助手)

そっすけど。

類(探偵)

え？！？！

類(探偵)

いや、なんで？？？

彰人(助手)

金が無くて、働かないといけなかったんで。

類(探偵)

何も闇金じゃなくても…

彰人(助手)

他にも色々やったことありますよー

彰人(助手)

ブライダルスタッフに夜間警備員、交通整備にトンネル工事、舞台のエキストラに照明係…

類(探偵)

うわ、も、もういいよ。

彰人(助手)

はい。

類(探偵)

しかし…なんで闇金に辿り着いちゃうかな…

彰人(助手)

んー…成り行き？

類(探偵)

えぇ…

類(探偵)

(けど、バイトしてたとはいえあそこまで闇金業者と親しく会話出来るなんて…コミュニケーション能力すごいな…)

類(探偵)

というか、専門の裏の探偵事務所って…？

彰人(助手)

あー、それは知り合いがいるだけで、バイトしてた訳じゃないっすよ。

類(探偵)

(どんだけ人脈広いんだろ…)

類(探偵)

あ…折角だし、聞いていいかい？

彰人(助手)

どーぞ

類(探偵)

どうしてここで働こうと思ったんだい？

彰人(助手)

…

彰人(助手)

その時の求人募集の中で、1番給料が高かったからです。

類(探偵)

正直だねぇ

類(探偵)

しかし、そんなにお金が必要なのかい？

彰人(助手)

…はい。まだまだ必要なんです。

類(探偵)

ふぅん…

類(探偵)

(借金とか…あったりするのかな？)

彰人(助手)

あ、今日は18時には上がらしてもらいますね。

類(探偵)

ああ、構わないよ。どこか行くのかい？

彰人(助手)

冬弥と飲み行く約束してるんすよ。

類(探偵)

え？！もうそんなに仲良いの？！

彰人(助手)

まぁ？

類(探偵)

えぇー…凄いねぇ…

彰人(助手)

先生も…あの警部さんと、何があったのかは知りませんけど、１回腹割って話してみたらどうですか？

類(探偵)

…

彰人(助手)

事情は知らねぇけど、2人とも子供過ぎますよ。

類(探偵)

余計なお世話だよ。

居酒屋

彰人(助手)

悪い、待ったか？

冬弥(刑事)

いいや、今来たところだ。

彰人(助手)

仕事あんのに本当に大丈夫だったのか？

冬弥(刑事)

ああ、今日は大丈夫なんだ。流石に、仕事をすっぽかすような事はしない。

彰人(助手)

やっぱり真面目だな〜

彰人(助手)

冬弥、どんくらい飲める？

冬弥(刑事)

とりあえず…明日も仕事だから、出来るだけ軽めがいいな。

彰人(助手)

オッケー

彰人(助手)

んでさー、先生ったら、警部さんと仲良くしたそうにしてんのにあんなツンツンしてて…

冬弥(刑事)

えっ、そうなのか？

彰人(助手)

そーそー

彰人(助手)

警部さんと会った日は、いっつも1人反省会してるくらいだぜ。

冬弥(刑事)

警部もだ。

彰人(助手)

え？

冬弥(刑事)

まぁ…神代さんもそう思ってるなら、どちらかが素直になればいいのにな。

彰人(助手)

本当にそれな

彰人(助手)

過去に何があったのか知らないけどさぁ、喧嘩とかならもう時効じゃねーのかな〜

冬弥(刑事)

付き合ってたらしいぞ。

彰人(助手)

…ん？

彰人(助手)

え？

冬弥(刑事)

2年前まで、恋人同士だったらしい。

彰人(助手)

え？！？！マジで？！

彰人(助手)

え、元恋人？！

冬弥(刑事)

ああ。

彰人(助手)

うっわーー…

彰人(助手)

え、てことは別れたんだよな？

冬弥(刑事)

ああ。警部は理由までは話してくれなかったが…

彰人(助手)

えー、けど、警部さん結構教えてくれるんだな。

彰人(助手)

先生はマジで何にも教えてくれねーからさ。

冬弥(刑事)

ああ…たしかに、秘密主義っぽいな。

彰人(助手)

だろ？なんつーか、ミステリアス的な。

彰人(助手)

ま、案外子供っぽい所もあるんだけど。

冬弥(刑事)

へぇ…そうなのか。意外だな。

冬弥(刑事)

そういえば、彰人は助手らしいが、いつからなんだ？

彰人(助手)

結構最近。多分3ヶ月前くらいから？

冬弥(刑事)

なるほど、最近だな。

冬弥(刑事)

その…神代さんは、今恋人とかいるのか？

彰人(助手)

ん？いや、いないんじゃね？

彰人(助手)

女の気配も全くねーし、男もねーな。

冬弥(刑事)

そうか。

彰人(助手)

何、先生のこと狙ってんのか？

冬弥(刑事)

いや、そうでは無く…警部が気になってる様子だったからな。

彰人(助手)

あれ、まだ好きな感じ？

冬弥(刑事)

さぁ……そこまでは…

彰人(助手)

ふ〜ん。ま、何にせよあの人たち面倒くさそうだから極力俺は関わりたくねーな。

冬弥(刑事)

彰人は正直だな…

彰人(助手)

さて、いい感じに酔いも回ってきたし、聞きたいことあるんだけどいいか？

彰人(助手)

別に答えたくなけりゃそれでいいからさ。

冬弥(刑事)

ああ、構わない。

彰人(助手)

冬弥はなんで刑事になったんだ？

冬弥(刑事)

…

冬弥(刑事)

警察学校は…寮があるから、

冬弥(刑事)

警察になれば、事情がない限りは寮で暮らせるんだ。

彰人(助手)

へぇ、てことは冬弥って寮暮らし？

冬弥(刑事)

ああ。寮で生活してる。

彰人(助手)

へ〜、そうなんだ。

冬弥(刑事)

彰人は、なんで探偵の助手に？

彰人(助手)

ん？俺？

彰人(助手)

んー…その時の求人募集の中で、1番給料が高かったから。

冬弥(刑事)

ああ…なるほどな。そんなに給料がいいのか？

彰人(助手)

おう。まぁまぁいい給料してる。

彰人(助手)

先生の事務所、意外と人気なんだよ。

冬弥(刑事)

へぇ。探偵の依頼といえば…浮気調査の印象が強いんだが、

彰人(助手)

あー、よくあるぞ。浮気調査。

彰人(助手)

ここ3ヶ月でも20件くらい依頼来たな。

冬弥(刑事)

さ、20件も？！すごいな…

彰人(助手)

おう。だから、大体浮気してる奴とか見極められるようになってきた。

冬弥(刑事)

あぁ…たしかに、俺も刑事になってからは大分、人が嘘をついてるかどうか分かるようになってきたな。

彰人(助手)

へぇ？便利そ〜

冬弥(刑事)

だから…あえて、彰人がさっき嘘をついた事に関しては、深追いしないようにしようと思う。

彰人(助手)

…おう、そうしてくれ。

彰人(助手)

悪いな。

冬弥(刑事)

いや、話したくないことは誰にだってある。

彰人(助手)

…ま、お前になら話しても良さそうだけど…

彰人(助手)

…まだ、多分その時じゃねぇ。けど、その時が来たら聞いてくれるか？

冬弥(刑事)

ああ、もちろん。

冬弥(刑事)

なら…いつか、俺のも聞いてくれるか？

彰人(助手)

もちろん。

彰人(助手)

ははっ、相手が冬弥で良かった。

冬弥(刑事)

ふふ、それは嬉しいな。

彰人(助手)

俺さ〜、色んなバイト経験しててさ。

彰人(助手)

そこそこに知り合いも多いし、何かあれば連絡できる人は山ほどいるんだけど、

彰人(助手)

ここまで気楽にサシ飲み出来んのは冬弥が初めてかもな。ありがとよ。

冬弥(刑事)

こちらこそ。仕事の付き合い以外で飲みに来たのは初めてだ。

彰人(助手)

あれ、警部と飲み行かねーの？

冬弥(刑事)

ああ。警部自身も酒はそこまで強くないらしくて。

彰人(助手)

あ〜、先生もだわ。「思考力が鈍るから」ってさ。

冬弥(刑事)

ふふっ、神代さんらしいな。

冬弥(刑事)

と言っても、俺もまだそこまで神代さんの事を知ってるわけじゃないが…

彰人(助手)

正直、俺もまだ全然分かってねーよ。

冬弥(刑事)

…あ、すまない。あと30分くらいで切り上げていいか？

彰人(助手)

オッケー、明日も仕事だっけ？頑張れよ。

冬弥(刑事)

ありがとう。彰人も…頑張れ。

彰人(助手)

おう、サンキュー。

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やっぱ司類付き合ってたか…道理でイチャイチャしてたわけだ😚( でも何があったんだろう…私はドロドロした関係が好きだ😋()

こういう事件が無いほのぼの（？）なやつも最高🥰とりあえずあかまるの書く冬弥君だいたい皆スパダリでかっこいいからスパダリ攻めが好きな私にはクリティカルヒット😘そして司類やっぱまだ両思いだろ！？！？！？（←リアルで1人の部屋で大声出した人）

あかまる🍓🐾໊

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