テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
始まりまで、
3
2
1
どうぞ〜!
放課後、教室の掃除にあきてきたK太がそばにいたT男にむかって、
❴ねぇ、幽霊っていると思う?❵
みょうにまじめな顔で声をかけました
❴わかんないよ。見たことないし。どうしたんだよ、急に幽霊の話なんかもちだして。❵
❴昨夜変な話を聞いたんだ。❵
❴変な話って?❵
二人が話しかけると、周りにいた仲間たちも掃除の手を休めて集まってきました。
❴K太その幽霊の話ってどうゆうの?❵
M子が聞きました。
❴自分の近くに幽霊がいるかどうかを判断する方法なんだ。❵
❴面白そう!どうやればわかるの?❵
❴夜、電気を消して部屋の中を暗くする。そして、12時ちょうどに左手にもった金属のスプーンを後ろに投げるんだ。❵
❴それから?❵
❴それだけ。❵
❴なんだ、そんなことで幽霊がいるかいないかわかるの?❵
❴あぁ。投げたスプーンの音がチャリンとしたら幽霊は、いないけど、もし、音がしなかったらそばに幽霊がいるってことだよ。❵
❴へぇー今夜やってみようかな。❵
話が盛り上がったところに担任の先生がきたため、みんなは、慌てて掃除にとりかかりました。
その夜、大変なことがおこりました。
T男が急死したのです。
実は、昼間の話をまねて、夜中の12時に投げたところ、音がしなかったため、人一倍おくびょうだったT男は、ショックで心臓発作をおこしたのです
お葬式の後K太たちは、親しかった友達が数人でT男の家を訪ねました。
お母さんは、友達が来てくれたからと言ってT男の部屋に案内してくれました。
その時、K太はベッドの布団の上にスプーンが落ちているのを見て、内心ドキドキしました。
❴あの夜、T男はスプーンを投げたのかもしれない。ベッドの上にスプーンが落ちて音がしなかったのを幽霊だとおもってしまったのでは、ないか❵。
家に帰ってからもそのことが気になって眠れませんでした。
実は、この話は、K太の作り話だったのです。
そして、何を思ったのかベッドから起き出すと台所からスプーンをもってきました。
12時。真っ暗の中でK太は、後ろにスプーンを投げました。
(?????????)
音がしない。
ハッといきをのんで振り返ったK太の目の前に、スプーンをもった
T男が立っていました。
❴K太。君が話していたのは、こう言うことだったのか。❵
読んでくださってありがとうございました!!!♥よろしくお願いします!!!!!!!!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!