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あ
あ
楽
あ
園
あ
あ
あ
コンコンコン。 扉をノックする音が聞こえる、少しすれば扉が開いた。
園
いつものように、彼が様子を見に来てくれた。僕はこの瞬間を楽しみにしていた。
楽
僕は、この人が好きだ。
これは、僕が園さんを好きになった時のお話。
息苦しい、鼻に水が入って痛い。
楽
ジタバタと手足を動かしても、大人の力には逆らえない。
意識がぼんやりと、薄れてきた。
楽
髪を掴まれて、水から顔を上げさせられる。気管に水が入って咳が止まらない。
園
メガネをかけた男がこちらを見つめてくる。助けてくれそうにもない。
組頭
園
メガネ姿の男は静かに頷き、柔らかいタオルを組頭へと渡す。
組頭
悪態を吐きながら、自分の手や足をタオルで拭いた。雑に投げ捨て、風呂場から出ていく。
楽
園
予想だにもしない優しい言葉に、僕は目を丸くして。
楽
園
この男はバツが悪そうに、メガネをクイッと直す仕草をした。
園
楽
こんなに優しい人がいたのか。 僕はこの人に、魅力を感じてしまった。
貰った服を着て、布団に包まる。暖かい。
楽
疲れからの眠気で意識が遠のく、そのままベッドの上で眠りについた。
ガタガタッ!と大きな音が鳴った。それで僕は目を覚ます。 時計の針は深夜の3時をさしていた。
園
あの人の声、息が扉の前で聞こえる。扉がゆっくりと開いた、あの人の顔は赤く濡れていた。
楽
あの人は僕を切れ長の目で見つめて、安否を確認すれば扉を閉めてどこかへ行ってしまった。
楽
僕は顔を赤くした。多分、恍惚の表情を浮かべていたと思う。僕のアレが熱を もって。ただならぬ魅力に惹かれた。
あの人を好きになったのは、この時からだ。僕はこの夜のことを鮮明に覚えている。
園
楽
僕は薄らと笑みを浮かべて、頷いた。
ここまで !!! 読んでくれた方に感謝! 不定期に更新します、自己満です。