真希
(私は、真希。
父親は大手グループの社長母親は理事長。兄は6人。全員エリート。妹が1人と弟が1人。)
父親は大手グループの社長母親は理事長。兄は6人。全員エリート。妹が1人と弟が1人。)
真希
(そんな環境で育ってきた私は色々な悩みを抱えている。)
真希
(まず私はこの家で初めての女の子だったから跡取りを残すためだけに期待されていた。でも小さい頃の私はそんな事も知らずに両親にとって自分は特別な存在なんだと思っていた。でもそれは私の肩書きに対しての好意で何も私自身を見ているわけではなかったんだ。)
真希
(それに気づいたのは5歳のときで、偶然父親と母親の話を聞いてしまったからだ。)
……あの子の子供が無能だったらすぐ捨てるけど有能だったら残しておきましょう。
真希
(会話の内容の1部しか聞こえなかったがここでやっと自分の哀れさや醜さに気がついたんだ。
だから私は、家を出ようした。)
だから私は、家を出ようした。)
真希
(でも、途中で父親に見つかった。
逃げようとしてることを知られたらおしまいだ。殴られて蹴られて。私は吐血した。)
逃げようとしてることを知られたらおしまいだ。殴られて蹴られて。私は吐血した。)
真希
(それから私は感情を失い、人間不信になった。)