まふまふ
そらる
自分の名前を呼ぶ声が聞こえて、重い瞼を無理矢理開ける。
まふまふ
そう言って僕の布団をめくってきたのは1番の相棒にして恋人のそらるさんだ
そらるさんと付き合い始めたのは数ヶ月前。
ライブの打ち上げの後、そらるさんに「家に来ないか」と誘われ、告白された。
突然びっくりしたけど、僕もそらるさんが好きでずっと片思いしてたから、あんまり嬉しくて泣きながらOKした。
そして今は、2人で広めのマンションを買って一緒に住んでいる。
まだ眠い目を擦りながらダイニングへ行くと、美味しそうなオムライスとサラダが作ってあった。
「「いただきます」」
時刻は朝の8:00。 少し遅めの朝食を、他愛もないお喋りをしながら食べる。
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そんな話をしているうちに朝食も終わり、そらるさんは後片付け、僕はMIXに取り掛かる。
思ったより早く作業が進み、1時間程度でMIXが終わった。
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
ハッキリというそらるさんにそれもそうだと思い、ゲームをスタートさせた。
30分後。 僕は罰ゲームに賛成したことを猛烈に後悔していた。
そらる
まふまふ
いろんなルールとステージの組み合わせで8戦したのに、結果は僕が0勝8敗、そらるさんが8勝0敗。 圧倒的に負けていた。
まふまふ
そらる
一度賛成した手前、今さらなしにするとも言えず、僕は泣く泣くお財布にお札を数枚入れ、出かける準備を始めた。
何を着ていくか少し迷った末、ボクはお気に入りの黒いスキニーズボンと白い少しゆるめのTシャツに、そらるさんからもらったクロスのネックレスを付けることにした。
着替えを終えて髪を少し整えてからリビングへ行くと、そらるさんはもう準備を終えて待っていた。
ちなみにそらるさんは明るい青色のダメージジーンズに黒いTシャツ、紺色の薄いロングコートという出で立ちだ。
そらる
3秒ほど見とれてから「お待たせしました!」と声を掛けると、そらるさんはスマホから顔をあげた。
まふまふ
そらる
そらる目線
2人で家を出て、まふと並んで歩き始める。
「あ!そらるさん、あそこに新しいCDショップありますよ!帰りに寄って行きましょう!」
「ごちうさの一番くじ!?絶対買おう」
「そういえば僕新しいピアス欲しいんですよね。今度一緒に選んで貰えませんか?」
基本無口な俺と違い、まふはこの調子でずっと喋っている。
そらる
そらる
まふまふ
痛いところをつかれたのか一瞬言葉をつまらせ、次の瞬間開き直るまふ。
何故か力説していて普通に可愛い。
そんなことを考えていると、目的のカフェに到着した。
「大人二人で」
慣れた素振りで受け付けをすまし、案内された席へ移動する。
二人がけのテーブル席にはほどよく日光が当たっていて、日光が好きではない俺にも居心地がよく感じられた。
まふまふ
やたら景気のいいことを言いながら、まふがメニューを開いてこっちに向けてくれる。
そらる
まふまふ
そういう事か。ならお言葉に甘えて好きなのを頼ませてもらおう。
まふが差し出してくれたメニューを見ると、思ったよりたくさんのメニューがあった。
まふまふ
そらる
店員を呼んでそれぞれのメニューとドリンクバーを2つ頼み、料理が運ばれてくるのを待った。
開店したばかりだからか昼時なのにお客も少なく、あまり待たされずに料理が運ばれてきた。
店員A
まふまふ
そらる
いただきますをして一口食べる。
まふまふ
そらる
確かに下手なレストランよりずっと 美味しい。
そう思ってふとまふの方を見ると、俺のシーフードドリアをガン見していた。
そらる
食べたいって顔にかいてあるぞ、と続ければ、パッと顔を輝かせ、
まふまふ
あーんと口を開けるまふ。
俺は小さく笑いながら、ドリアをまふの口に入れてやった。
まふまふ
満面の笑みでそう言うと、ナポリタンを1口分取り分けて俺に差し出してきた。
まふまふ
「ありがと」と言ってまふのナポリタンを食べる。 これも下手なレストランよりずっと美味しかった。
俺とまふは料理を堪能すると、会計を済ませてカフェを出た。
ここまで読んでいただき ありがとうございます🍤
最初はまふくん目線です💦 書き忘れてしまいすみません💦
次も楽しみにしていてください!