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手紙
手紙
俺の元に不思議な手紙が届いた。
木戸七海それは、小学校のクラスメイトの女子だった。
12の時に死んだはずの。
初恋の相手でもある。
思いは伝えられずに終わったけれど。
だから、
手紙なんて来るわけない
イタズラだろう。
それでも行きたいと思った。
行かなければならない、と思った。
何か、大事なことがあるように思えたから。
草太
草太
口に出すと、
これがいいと思った。
草太
草太
草太
校庭についても、
誰もいなかった。
草太(心悪)
草太(心悪)
草太
言葉にすると、より現実味が増してやるせなくなった。
狐
俺を呼ぶ、声があった。
知り合いでもいたのかな?
しかし、辺りを見渡しても誰もいない。
草太
草太
狐
だが、また聞こえるので、
ふと、足元を見てみると
1匹の狐がいた。
狐
草太
驚いた。
狐が喋っている。
いや、どこかから流しているだけだろう。
狐
狐
狐
草太
いや、まて何故この狐が神様?
おかしいだろ
生意気極まりないやつが神様とか!
狐
いや、どうでも良くない!
狐
草太
そうだけど、なんでおまえがそれを…?
そしてなんかはぐらかされた?
この狐どうにも怪しい。
まさか、あのてがみの…
いや、この狐がそんなわけ、ないよな…。
狐
草太
狐
狐
草太
狐
こいつ意外と声出るな。
狐
草太
草太
狐
狐
狐
狐
草太
狐
狐
狐
狐
狐
草太
草太
狐
最後に、残した手紙についてとか、色々知りたい。
まだ、引きずってるんだよな。
これで、キリがつけられるならば…。
草太
草太
あ!
犬神ってどこにいるんだよ!
草太
まぁ、いいけど、
心当たりは、何となく、ある。
俺にとって赤い紅いあの場所。
そう。七海の最後の場所。
思った通り、そこに犬神がいた。
草太
犬神
犬神
犬神
犬神
犬神
赫い髪をなびかせて犬神は言う。
草太
草太
犬神
犬神
犬神
話は単純で、ものを落として拾おうとしたら
夕暮れの紅い赫い海に落ちただけ。
ただ問題なのは、
何故その海にいたのかということ
何を落としたのかということ
このふたつだ。
犬神
犬神
草太
犬神
犬神
犬神
犬神
俺が、渡したストラップ。
そんなものよりも、命のほうが、大切に決まってるのに。
犬神
犬神
草太
そういった時にはもう赫い海の彼方だった。
紅い髪をなびかせて笑っていたような、きがしたが気のせいかもしれない。
それよりも
愛しさが溢れて、少し苦しくなった。
行くあてもないので、とりあえず校庭に戻った
別に確信してた訳じゃないが、
あの不思議な狐がまだ、居るような気がしてならなかった。
草太
狐
草太
狐
自分で見つけ出せと言うより、自分で聞きにいけ、だよな?この場合。
狐
狐
ああ、これか。
これを俺は恐れていたのか。
サッパリ振られて次へ進もうとしたのに
両思いになって、忘れられなくなったり。
その事がどうしようもなく切なくて
やるせなくて
1年前の俺ならば、喜んで
世界中腹踊りしながら回っただろう。
いや、無理だね。金がない。
だが、相当喜んだはずだ。
しかし、今の俺は違う。
忘れようとした時に手紙が来て。
これで、最後にしようって思ってたのに。
なんなんだよ。
3年たってのこれかよ。
忘れられそうだったのにくそうくそう
今更、聞いたっておせぇんだよ。
狐
狐
草太
狐
狐
狐
狐
その言葉が、長年固まっていた心を溶かしてくれるようだった。
そして、この狐は本当に神様なのかもしれないとも思った。
威張るだろうから言わないけどさ。
しかも
草太
狐
狐
草太
…10年後…
草太
…10年前…
狐
狐
草太
狐
草太
草太
狐
…10年後…
その狐はセツと名付けた。
今はセツと一緒に平和に?暮らしている。
セツ
草太
草太
セツ
そして、散歩に出かけたのだった。
その後何が起こるかも知らずに。
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7月22日修正&手直し