テラーノベル

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テラーノベル(Teller Novel)

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この作品はフィクションです。実在する企業、団体とは一切関係ありません

背景、アイコンは全てイメージとなります

小学生A

少年は''ある1冊の本''に手を伸ばし....

小学生A

ページを捲った

神が地球を創造してから何十億年と経過したある日のこと...

神は悩んでいました

(もう私に赦された日は残り僅かか...)

(この世を見守る私の後継者をどうするか...?)

悩みに悩んで...

深く考えた末に、ある案が浮かびました

それは....

[無差別に選んだ37人全員で殺しあいをして貰い、最後に生き残った1人を 後継者にする]というものでした

(これら37人は''選ばれし者''なのだ)

(普通の奴らとは違う
''何か''を与えるべきだな)

何か...違うもの...

普通の人が欲しがるもの...

力......能力...

神は...

羽根/醸造/矢/影/音楽/憤怒/危険/石/ 労働/撹乱/防衛/達人/破壊/耕作/修理/ 衛生/追跡/寒気/不動/斧/兵士/基盤/ 炎/旅行/端/韋駄天/精密/蜘蛛/詐欺/ 中断/代役/鎚/革新/接続/恐怖/剣/魔法

の37つの言葉から派生した能力を 1人1つずつ与えることに決めました

さあ、''儀式''を行おう

神様は37人を1ヶ所に集めました

???

突然、目の前が真っ白に

???

うあ!!なんだ急に!

???

???

......ん?

はっ?!!

???

さっきまで確か...家に...

辺りを見渡すと辺り一面に草原が広がっていました

???

............

???

ああ''...頼むから夢であってくれ...

ひどく混乱し、頭を抱えました

???

なあ、そこのあんた!

後ろの方から声が聞こえてきました

???

え?...

振り向くと自分と同い年くらいの人がいました

???

''あんた''も俺と同じく
''此処''に飛ばされたって感じか?

???

''あんた''もって...

???

ぁあ…さっきまで家にいたのに・・

???

目の前が光輝いて…気づいたらここさ

???

やっぱそうか…

???

とりあえず、こっち来てくれないか?

???

皆集まってるからさ

???

皆?

ヴェーネ

俺の名前はヴェーネ、君は?

ディア

ディア

ヴェーネ

よろしく

ディア

ああ

サッサッサッサッ...

ヴェーネ

ほら、結構人いるだろ?

ディア

...!

ヴェーネ

俺達合わせて37人ってとこかな

ディア

年齢とか性別バラバラだな

ヴェーネ

ああ、そうなんだ

ヴェーネ

子供とか、お年寄りもいるしな

そんな会話を続けていると...

天空から数多の光りと共に、神様が降臨なさいました

皆は黙ってじっと神様を見つめていました

地球に生きる人間達よ、よく集まった

これから、お前ら37人で...

殺しあいをしてもらう

ディア

!?

ここにいる全員に特別な''力''を今、授けた

''それ''を十分に使って、この殺しあいをしてもらいたい

最後まで生き残った1人を勝者とする

勝者には...

世界を手に入れられる

そうして''儀式''が始まり、闘いの幕が上がりました

始まってから数時間...

近辺には血が飛び散っていました

皆が世界欲しさに殺しあいをしているなか...

ディアは一人、身を隠していました

ディア

(なんで...)

ディア

(なんでこうなったんだ)

ディア

(人を殺すなんておかしいだろ!!)

ヴェーネ

おーい!ディア!

ディア

っ!ヴェーネ?

ディアは慌てて逃げ出しました

ヴェーネ

ちょ、おい!待て!!

タッタッタッタッ

ディア

ハァハァ...ハァ

ヴェーネ

ハァ...なあディア!何で逃げるんだよ

ディア

ハァ...僕を殺しに来たんだろ?!

ヴェーネ

はあ?!ちげーよ!ハァ...

ヴェーネ

一回止まれって!ここなら俺ら以外に誰もいない!ハァ

ヴェーネ

安全だって!

ヴェーネ

(ぐ!!後少しで追い付ける!)

ヴェーネ

ヴェーネ

よし!

ディア

あ?!

ヴェーネがディアを捕まえました

ディア

何で僕を追いかけるんだよ!!

ディア

ほっといてくれよ!

ヴェーネ

仲間にならないか?俺達

ヴェーネ

そうでもしなきゃ、俺達生き残れないぞ

ディア

...僕は絶対に戦わない

ヴェーネ

そうは言うけど、現実を見ろよ!

ヴェーネ

今はまだ殺しあいの途中なんだ

ディア

...............

ヴェーネ

''力''を与えられた者の中だと

ヴェーネ

他人の位置を特定できる奴もいる

ヴェーネ

だから隠れていても無駄だ

ヴェーネ

一人じゃすぐに死んじまうぞ

ヴェーネは必死に説得を試みました

ディア

ぐっ...

ディア

そうは言うけど...

ディア

僕の授かった''力''なんかどうせ役には立たない

ヴェーネ

どんな''力''を授かったんだ?

ディア

それは...

キーンコーンカーンコーン♪

小学生A

あっ...

教師

チャイムが鳴ったので教室に戻ってください

教師

まだ本を借りれていない生徒は早くしてください

小学生B

A、借りた?

小学生A

まだ、これ借りてくるからちょっと待ってて

小学生B

オッケー

東京の空って、もっと濁ってるもんだと思ってた

でも今、目の前に広がってるのは、 雲ひとつない真っ青なキャンバス

その真下に立つ東京タワーは、まるで 空を貫くように聳え立っていた

木崎 陽菜

悠真!早く写真撮ろ!

後ろから駆け寄ってきたのは、 クラスメイトの陽菜

明るくて、ちょっとお節介で、でも憎めない女の子

風見 悠真

待てって、そんな全力で走ると転ぶぞ

木崎 陽菜

いいじゃーん、今日は観光だし!

木崎 陽菜

テンション上がるのは当然っしょ!

彼女のはしゃぐ声に、つられて俺も笑ってしまう

東京なんて、修学旅行以来だ

でも今回は自分の意思で来た、ちょっとした冒険

陽菜と男子2人(蒼、蓮)と悠真の計4人は 気の合うメンバーで、高校2年の夏休みに2泊3日の東京旅行に来ていた

木崎 陽菜

そんじゃ、一緒にジャンプしよー!

木崎 陽菜

せーのっ!

カシャッ

カメラに収まった4人はバラバラの タイミングで宙に浮いていた

木崎 陽菜

ねえ、次どこ行く?

木崎 陽菜

スカイツリー?それとも渋谷?

陽菜は暑さにも負けない笑顔でスマホを見ながら目をキラキラさせている

木下 蒼

どっちも遠いって

木下 蒼

今日だけで全部回れるわけないだろ

蒼が汗を拭きながら苦笑い、悠真と蓮はそれをみて小さく笑う

神崎 蓮

ほら、まずは浅草行って、人形焼でも食べよ

神崎 蓮

うまいぞ?

蓮は悠真の肩を叩きながら言った

木下 蒼

人形焼か、いいな

風見 悠真

あと雷門でも写真撮りてーな

木崎 陽菜

そのあと浅草寺ね

木崎 陽菜

おみくじも引いて〜

木崎 陽菜

あ、凶出たらどうしよ〜!

言葉を交わすだけで、どんどん1日が 形作られていく

東京タワーから始まった旅は、夏の 絵日記みたいな内容になっていた

雷門の前は、予想通り観光客でいっぱいだった

スマホを掲げた陽菜が、何度も 「もう1回撮って!」とせがんできた

結局、雷門の前でジャンプする写真を 7回撮った

木崎 陽菜

蒼〜、おみくじ引いたら凶だった〜!

木崎 陽菜

どうしよ〜!

木下 蒼

え、俺も凶なんだけど

風見 悠真

(俺のは中吉か…)

まあ…

ザ・普通

ふと、煙が線香の匂いと一緒に  漂ってきた

なんだか言い表せない違和感が胸の奥で小さく渦巻いた

風見 悠真

……?

しかし、すぐに陽菜の声がその思考を 掻き消した

木崎 陽菜

悠真!次、原宿行くよ〜!

風見 悠真

ぁあ、うん!行こっか!

原宿の竹下通りで色々と楽しんだ後…

日が傾いてきた

渋谷のスクランブル交差点を、 波のような人々が行き交う

街のネオンが点き始めて、夏の夜が 始まる

4人はセンター街をぶらぶら歩いて、 ゲーセンでUFOキャッチャーをしたり、プリクラを撮ったりして過ごした

夜、ホテルの一室

1人部屋で、ベッドに転がったり、スマホをいじったり、テレビを見たりしていた

LINE♪

あおい

明日、何時にロビー集合やっけ?

Yuma

9:00

あおい

あざす

部屋に備えられている風呂に入って、 着替えを終わらせた後…

ベッドにIN!!

風見 悠真

(あ"〜楽しかったー)

風見 悠真

(明日は9:00に1階のロビー集合…)

風見 悠真

ホワァア…(欠伸)

風見 悠真

もう寝るか

部屋の電気を消して、悠真は深い眠りについた

zzz…zz…

風見 悠真

………

風見 悠真

?!

ホテルのベッドのはずじゃ…

布団にシーツの柔らかい感触、クーラーの効いた部屋の涼しさ…

何もかも現実のものとして体に 届いていた

それなのに

目を覚ました瞬間、視界に飛び込んできたのは白と金の、まるで神殿のような 空間だった

そして・・

周囲には、沢山の人の形をした黒い物が円形に整列するように並ばされていた

顔も服装も、輪郭すらはっきりしない

光の逆を纏ったような黒いシルエット

影が立っている、そんな表現が近い

風見 悠真

(夢にしては…)

風見 悠真

(リアルすぎじゃねえか?)

足裏に感じる床の硬い感触、 頬をつねった時の痛みが感じられた

次の瞬間、ゆっくりと天井から光が 差し込み、眩い光の中から人の姿が 現れ、円の中心に降り立った

 

衣は白と金に揺らぎ、ページの風に 翻るような質感をしている

白髪で顔立ちはこれといった特徴の ない、好青年のような顔立ちをしている

 

こんばんは

キーン

声は優しく、同時に重く、耳から ではなく頭の中に直接響いてくるような、不気味さすら感じる

風見 悠真

…っ

思わず一歩後ずさろうとしたが、金縛りにあったように足が動かない

それと、言葉を発しようとしたが 声が出せないのだ

風見 悠真

(他の皆も…そうなのか?)

 

さてと

 

君たちは今、自分がなぜこの場にいるのか?とか・・

 

色んな疑問が渦巻いているだろうから・・

 

一個一個説明して、疑問を解消していくね

 

まずは自己紹介からしようか

 

僕は君たち人間界で言うところの・・

神様に近い存在

"神様"というのが、一番近い存在になるね

神様に近い存在

呼び方は自由にしてもらって構わないよ

神様に近い存在

次はここの場所について・・

神様に近い存在

ここは僕が作り出した…現実とは隔離された空間でね

神様に近い存在

ここでは時間は進んでいるけど・・

神様に近い存在

今、現実では時間が止まったままなんだ

神様に近い存在

だから、君たちがここにいることは・・

神様に近い存在

誰も気づくことすら出来ない

神様に近い存在

そして…

パチッ

中央にいる者が指を鳴らすと、目の前にゲームに出てくるステータス画面の ようなものが現れた

風見 悠真

…?

神様に近い存在

たった今、僕は君たち全員に"能力"を与えた

神様に近い存在

普通の人間には無い、君たちだけの"特別なもの"さ

神様に近い存在

その画面に表示されているものは・・

神様に近い存在

君たちの能力の内容が書かれているんだ

風見 悠真

(能力…)

能力名 Acrobat お前は"羽根"だ!優雅な二段ジャンプで大空を舞い、有り余るスタミナで戦場を駆けろ!

 パッシブ(Passive)能力 ・落下による負傷を無効にする。 ・スタミナが上昇する。  アクティブ(Active)能力 ・空中で再度、跳ぶことが出来る。  (CT10秒)

神様に近い存在

僕が君たちをここに呼んだ理由はね…

神様に近い存在

その与えられた能力を駆使して・・

神様に近い存在

ここにいる37人全員で・・

神様に近い存在

最後の1人になるまで・・

殺しあいをして もらう為なんだ

神様に近い存在

最後の1人になった者は…

神様に近い存在

僕と同じ、神に近い存在になれる

風見 悠真

(神…)

神様に近い存在

君たちが想像するような大抵のことは何でも出来ちゃうし・・

神様に近い存在

最初は不自由こそ強いられるけど・・

神様に近い存在

慣れれば快適そのものの存在さ

中央にいる者はそう言い終わると、 皆に目を配ってまた語り始める

ギロッ

神様に近い存在

不服そうな顔とかやる気に満ち溢れた色んな顔が見えるけど…

神様に近い存在

分かってくれたかな?皆

神様に近い存在

それじゃ、そろそろ君たちを現実に戻すとするよ

神様に近い存在

口も体も拘束されて苦しかっただろう?

神様に近い存在

でもよく我慢した、偉い子たちだよ君たちは

神様に近い存在

あと、その画面・・

神様に近い存在

現実でいつでも何処でも・・

神様に近い存在

開きたいと念じれば開けるようにしといたから

神様に近い存在

そこには、能力の内容の他にも・・

神様に近い存在

能力の内容に記載されている単語の意味とか・・

神様に近い存在

このデスゲームの説明が載ってるから・・

神様に近い存在

戻ったらまた確認してみてね

神様に近い存在

もし、そこに載ってることとか、何か質問があれば…

神様に近い存在

頭で僕を呼んでくれればいい

神様に近い存在

そうすれば僕は直接、出向かいにいって・・

神様に近い存在

答えられる範囲で答えていくから、そのつもりでいて

神様に近い存在

ぁあ…最後にもう一つ

神様に近い存在

中には殺し合いに参加したくないと思ってる者もいるみたいだけど・・

神様に近い存在

そんなことは無理だと思った方がいい

神様に近い存在

君たちは、いずれ時が経てば・・

神様に近い存在

他の能力者と会う運命にあるのだから・・

ずっとコソコソと隠れられるとは思うなよ

パチン

神様に近い存在

また会う日まで、さよなら

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

4

ユーザー

凄く気になる導入ですね! 続きも読んでみようと思います><

ユーザー
ユーザー
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