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また会う日まで
さよなら…
意識が暗闇に沈んだかと思ったら、目を開けた瞬間、ベッドの上だった
シーツの柔らかい感触、クーラーの 微かな送風音、窓の外から漏れるネオンの光があり・・
先程までの白と金の空間は消えていた
風見 悠真
飛び起きて、思わず声を上げた
心臓がバクバクしており、額には じっとりと汗をかいていた
風見 悠真
あの白髪の男の声がまだ頭の中で 反響していた
部屋の電気を点けて、スマホを 手に取ると、時刻は深夜2時13分だと 分かった
風見 悠真
半信半疑で、頭の中で"画面よ開け"と 呟くと・・
目の前に光の粒子が集まり、半透明の 画面が浮かんだ
能力名 Acrobat お前は"羽根"だ!優雅な二段ジャンプで大空を舞い、有り余るスタミナで戦場を駆けろ!
パッシブ(Passive)能力 ・落下による負傷を無効にする。 ・スタミナが上昇する。 アクティブ(Active)能力 ・空中で再度、跳ぶことが出来る。 (CT10秒)
風見 悠真
画面に指で触れると、そのまま下に スクロール出来ることに気づいた
パッシブ(Passive)能力とは →常に発動している能力のことを指す。 アクティブ(Active)能力とは →任意で発動できる能力のことを指す。 CTとは →能力を使った後、再使用するまでに 持つ必要のある時間のことを指す。
死んだ能力者は能力者以外の人間から 存在ごと忘れられ、始めから居なかったものとして扱われるようになる
この画面は能力者だけにしか見えない
離脱は不可
能力者の正体に関する質問は一切 受け付けない
能力者が死んだ情報は画面に通知として直ちに送られる
能力者は日本にいる日本人の中から無差別に選ばれた37人のみ
これら以外の情報にも一通り目を通した
最後に生き残った1人は、 神に近き存在の座と権能を得る
風見 悠真
画面を読みながら、背筋がゾクッとした
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
他の36人の能力が分からないのが怖い
風見 悠真
風見 悠真
画面の右上のバツ印に触れると画面は 消えた
窓の外では、東京のネオンがチカチカ 光っている
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
でも、もしあいつらが巻き込まれていたら?
いや、もっと悪いことに、俺があいつらを危険に晒したら?
頭を振って、ベッドに寝転がった
風見 悠真
陽菜たちが能力者じゃないことを 祈るしかない
能力者じゃなかったとしても、 このデスゲームが起こっている以上、 巻き込まれる可能性はある
風見 悠真
風見 悠真
zzzz..
風見 悠真
ザワザワ… ザワザワ…
部屋の電気を点けたまま寝てしまった ようだ
風見 悠真
スマホを手に取り、時間を 確認してみると・・
8:54
ああああああああああああああああああああああ!!!
8:59
エレベーターを使ってロビーに 降りると、陽菜がいつもの笑顔で手を 振ってくる
9:00
風見 悠真
風見 悠真
3人は既にロビーに集まり終わっていた
木崎 陽菜
木崎 陽菜
風見 悠真
風見 悠真
軽口を叩きながら、いつも通りキラキラしている陽菜の笑顔を見た
木下 蒼
木下 蒼
蒼がスマホをいじりながら近づいてくる
神崎 蓮
神崎 蓮
風見 悠真
風見 悠真
そのように会話している間にも、悠真の頭の中は冷や汗でいっぱいだった
風見 悠真
風見 悠真
陽菜はキョトンとして首を振った
木崎 陽菜
木崎 陽菜
木崎 陽菜
風見 悠真
風見 悠真
木下 蒼
神崎 蓮
木下 蒼
3人の反応は自然だ
神殿の話も能力の話も全く 知らないみたいだ
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
無理やり話題を変えると・・
じゃあディズニー行きたい!
いや…予算的に無理だろ
秋葉原でフィギュア物色しようぜ!
いつものノリなのに、悠真の心は 落ち着いていなかった
渋谷のスクランブル交差点を 渡りながら、悠真は周囲をチラチラ 観察していた
"能力者は日本にいる"という情報が 頭から離れない
陽菜はイチゴクレープを頬張り、 蒼と蓮は後ろでアニメの話で 盛り上がってる
表面上は平和な旅行でも、悠真の目は 群衆の中を泳いでいた
本当のことを話したい
でも、画面が能力者にしか見えないってことは・・
陽菜たちにはデスゲームのことも能力のことも何も理解できないだろう
話したらただ怖がらせるだけだ
夜8時
ディズニーに行けなかった陽菜の不満をなだめつつ・・
スカイツリーに行った後は秋葉原で ガチャポンを回したり、メイドカフェで癒しの時間を過ごしたりして、1日が 終わった
今はホテルの自室に戻って、ベッドに 倒れ込んでいた
風見 悠真
風見 悠真
陽菜たちの笑顔を思い出すと、ちょっとホッとする
風見 悠真
風見 悠真
いつ他の能力者と鉢合わせるか 分からない…
風見 悠真
風見 悠真
朝7:00
スーツケースを手に取り、旅行の荷物をまとめ始めていた
Tシャツやお土産を詰め込むたび、 楽しかった思い出が頭をよぎる
風見 悠真
そう小さく呟きながら、スーツケースのジッパーを閉めた
荷物を手にエレベーターで1階に 降りると、ロビーには陽菜が大きな バックパックを背負って立っていた
旅行の終わりを惜しむ様子がその表情 から滲み出ていた
木崎 陽菜
風見 悠真
木崎 陽菜
風見 悠真
木崎 陽菜
木崎 陽菜
そのテンションに引っ張られるように、悠真の口元にも自然と笑みが浮かんだ
そこへ、蒼と蓮もロビーに姿を現した
木下 蒼
神崎 蓮
木下 蒼
木下 蒼
蒼の言葉に、蓮が眠そうな目を こすりながら付け加える
神崎 蓮
神崎 蓮
木崎 陽菜
4人で荷物の最終確認を済ませ、ホテルのフロントに鍵を返して外へ出た
ホテルを出ると、陽菜が突然 立ち止まり、スマホを手に持った
木崎 陽菜
風見 悠真
4人は肩を組んで並び、陽菜が自撮り棒を伸ばしてシャッターを切った
カシャ
シャッター音とともに、画面には笑顔の4人が映し出される
木崎 陽菜
木下 蒼
神崎 蓮
木崎 陽菜
神崎 蓮
駅に近づくと、人混みが少しずつ 増してくる
ホームに着くと、新幹線がちょうど 入ってくるタイミングだった
銀色の車体がゆっくりと停車し、乗客がぞろぞろと降りてきた
4人は指定席を確認し、荷物を棚に 載せた
悠真は窓側の席に座り、外を眺めた
陽菜は悠真の隣に座った
木崎 陽菜
風見 悠真
風見 悠真
木崎 陽菜
風見 悠真
風見 悠真
木崎 陽菜
木崎 陽菜
蒼と蓮は1つ前の席に座っている
神崎 蓮
木下 蒼
木下 蒼
木下 蒼
木下 蒼
悠真はそんなやり取りを聞きながら、 こっそり画面を開いた
風見 悠真
新幹線が動き出し、東京の景色が窓の外に流れていく
1時間後…
新幹線が静岡駅に滑り込むと、陽菜、蒼、蓮とホームで別れの挨拶を交わした
悠真はスーツケースを引きずりながら、駅前のバス停へ向かった
バス停には数人のサラリーマンや学生が並んでいて、悠真もその列に並んだ
バスが自宅からの最寄りのバス停に 止まると、悠真はスーツケーツを手に 降りた
住宅街を歩いていく最中、遠くで子供の笑い声や犬の吠える声が聞こえる
玄関のドアを開けると、母がエプロン姿で笑顔で迎えてくれた
母
風見 悠真
母
風見 悠真
風見 悠真
スーツケーツを持って、リビングへ向かった
父が新聞を読みながら、軽く手を上げた
父
父
風見 悠真
風見 悠真
母
風見 悠真
風見 悠真
風見 悠真
父
母
風見 悠真
1階でスーツケース内の既に着た服を 洗濯機に入れたり・・
荷物を整理した後、自分の部屋に来た
机の上には東京のお土産(キーホルダーやキャラクターグッズ)が置かれてある
風見 悠真
バッ!!
ベッドの上で大の字になった
風見 悠真
風見 悠真
LINE♪
風見 悠真
ひな
[東京旅行] アルバムを作成しました。 +75 アルバム >
陽菜から旅行で撮った75枚の写真が4人のグループラインに送られてきた
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Yuma
ひな
ひな
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あおい
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れん
Yuma
あおい
ひな