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普通にめちゃおもろかったんやけど
…今の地球見たいですねぇ… 私バ カなのであんま分からなかったです笑けど…何かん〜言葉にすると難しいんですけど共感?する所がありました(?)
ココロとゴミの街
注意!
この物語はすんごい長くてゆっくり読む物語だよ!
適当にタップしまくるのはNGだよ!
休憩してくれて全然構わないからゆっっっくり読んでね!
それじゃあ!どうぞ!
ガタンゴトン
満員電車に乗り、僕は産まれた街をでる
ーーー
引越し先はここから遠い遠い海の街
人の圧を倍に感じてしまう僕にはうってつけの場所だ
ーーー
大都会から離れて数時間
今電車内にいる人はおそらく地元民と思われる人達
すると僕の隣に老婆が座ってきた
老婆
ーーー
老婆
老婆
ーーー
ーーー
あんまり無理をしないようにねと老婆は言い、僕に飴玉をくれた
ーーー
タクシーに乗り運転手と他愛もない話をしながら街を目指す
どうやらここは心とゴミの街と呼ばれているらしい
ゴミの街と呼ばれている根拠はこの街の海岸に人が捨てたゴミが集まってくるからだ
それでもゴミが溜まっているのは海岸のごく一部だそう
運賃を払いタクシーを降りる
ーーー
心とゴミの街と呼ばれてはいるが至ってごく普通の海沿いの街
ーーー
ーーー
大きく深呼吸をし自分の家を目指す
ーーー
ずいぶんとメルヘンチックな雰囲気が漂うがそれもまたいい
僕の疲れを癒してくれるように、家の空気が僕を優しく包む
ーーー
少し値段は高くなるが配送業者の人にセッティングまで頼んでおいたのだ
僕はそのまま寝てしまっていた
ーーー
ようやく僕は起きた
今は深夜2時
ーーー
ーーー
ーーー
月明かりに照らされた海を眺めながらぼそりと呟く
ーーー
海を眺めていると海に入ろうとしている何かの人影があった
ーーー
僕は駆け足でその人の元へ向かったがそこには誰もいなかった
ーーー
おばぁさん
戸惑っていると老婆が話しかけてきた
ーーー
おばぁさん
ーーー
おばぁさん
ーーー
おばぁさん
ーーー
ーーー
そういうと老婆はそそくさと帰って言ってしまった
ーーー
嫌なことがあると僕はいつも目をつぶるんだ
そして心の世界に語りかける
自分の故郷に僕はいた
ーーー
目の前には3つの本が浮いている
左からここの街の本
真ん中が僕
右が先週仕事の同僚と婚約をした兄
いずれも本の中身は空っぽだ
ーーー
僕はこの街の本を手に取りページをめくる
サラサラと心のゴミの街と書かれある程度の情報を書き入れていく
ーーー
僕の本が埋まることはあるのだろうか
僕はそのまま目をつぶり睡眠欲に身を預けた
大丈夫か!直子!
ーーー
誰かの叫び声で目を覚ます
どうやらお隣さんの町長の家で何かが起こったらしい
僕はすぐさま飛び起きて玄関の扉を開ける
ーーー
ーーー
そこには町長の娘らしき人が苦しみ悶えていた
町長
町長
ーーー
言われるがまま僕は救急車を呼んだ
30分ほどで救急車は到着し病院に連れていった
町長
ーーー
町長
町長
ーーー
そう言って僕は町長と別れ海岸に向かうことにした
ーーー
そこにはたくさんのゴミが集まって小さな丘を作っていた
おばぁさん
ーーー
おばぁさん
おばぁさん
よく見てみるとゴミの塊のほとんどが使い古したおもちゃだったり大切にされたであろう家具でできていた
ーーー
おばぁさん
おばぁさん
そういうと老婆は去っていった
昨日は暗闇で見えなかったが老婆の家は砂浜にあり、塩が満ちた時には流されてしまいそうだった
ーーー
僕はふとゴミの塊に目を向けた
ーーー
それは町長の娘さんとその家族の写真だった
後で届けておくか…そう思い僕は家に帰った
ーーー
本は好きだ
心の欲を満たしてくれる
ーーー
ーーー
ーーー
熱中していて気づかなかった
ふと顔をあげるとそこには…
???
ーーー
???
女は玄関の前で佇んでいる
ーーー
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
女は何かを伝えていたが聞き取れなかった
ーーー
気づくと女は消えていた
ーーー
ーーー
コンコン
町長
ーーー
町長
ーーー
ーーー
町長
ーーー
そういえば写真をまだ返していなかったか
ーーー
町長
ーーー
ーーー
町長
町長
町長は泣いていた
町長
泣き続けていた
町長
町長
ーーー
町長
ーーー
町長
町長
町長
ーーー
ーーー
町長
ーーー
ーーー
町長
そういうと再び泣き出してしまいそのまま帰って行った
あの女はなんだったのだろうか
返して…そう言っていたような気がする
僕は再び海岸に行くことにした
ーーー
持ってきたゴミ袋に早速入れていく
このゴミは後でお寺に預かってもらう予定だ
ーーー
ーーー
時間はあっという間にすぎていく
おばぁさん
おばぁさん
ーーー
ーーー
おばぁさん
おばぁさん
ーーー
ーーー
おばぁさん
そう言うと海をじーっと眺めどこかへ行ってしまった
ーーー
ーーー
ーーー
こんな時はいつものあれだ
僕は目を閉じ集中した
ーーー
ーーー
ーーー
目の前に本が並んでいる
だが見慣れない本が混じっていた
ーーー
ーーー
おばあちゃん
そう書かれていた
ーーー
その本をめくる
サラサラと書き込まれていく
左から読んでみよう、そう思い本をめくる
心とゴミの街
人が大切にしていた物が流れ着いて来る 減らしても減らした分だけ流れてくるため常にゴミの丘ができている
僕
何も書かれていない
兄
僕の兄、今度結婚する
おばあちゃん
砂浜の家に住んでいるおばぁさん、時折海を眺め悲しそうな顔をしている
…まだまだページは埋まりそうにない
ーーー
また寝てしまっていたようだ
ーーー
何かが呼んでいる気がして体が引っ張られるように海岸に向かっていく
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
???
???
ーーー
暗闇で見えなかったがその人は町長の娘さんにそっくりだった
ーーー
ーーー
???
???
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
???
???
ーーー
よく分からないがそういうことにしておく
???
???
ーーー
???
???
ーーー
???
???
???
???
ーーー
???
ーーー
???
???
???
彼女は淡々と続ける
ーーー
???
ーーー
???
???
ーーー
???
???
???
ーーー
ーーー
???
???
ーーー
ーーー
???
???
そのまま別れ僕らは家に帰った
ーーー
ーーー
ーーー
ーーー
ーーーーーー
ーーー
ーーー
???
ーーー
???
???
ーーー
???
???
ーーー
彼女が去った後、入れ替えるようにおばあちゃんがやってきた
おばぁさん
おばぁさん
おばぁさん
ーーー
おばぁさん
ーーー
この街はやっぱり落ち着く
突然電話が鳴り響いた
ーーー
ーーー
兄さん
ーーー
兄さん
兄さん
ーーー
兄さん
ーーー
兄さん
ーーー
兄さん
兄さん
俺の心を読んでくるなぁこの兄さんは
ーーー
兄さん
兄さん
兄さん
ーーー
兄さん
ーーー
僕がいい切る前に電話を切られてしまった
ーーー
ーーー
ーーー
昼の休憩も終わり海岸に戻る
ーーー
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
ーーー
???
???
???
ーーー
???
???
ーーー
ーーー
ーーー
???
ーーー
???
???
ーーー
心地よいな、なんて思いながらお茶を啜る
ーーー
???
???
ーーー
???
???
彼女は突然話し始めた
???
ーーー
???
???
???
突然の告白に驚く
???
???
ーーー
ーーー
ーーー
???
僕は彼女の家を出てそのまま海岸に向かった
ーーー
ーーー
ーーー
ーーー
溜め込んだ邪気を取り払う
僕は老婆から貰った飴を舐める
ーーー
親切の味がした
翌朝、僕は早く起きて家の掃除をする
ピンポーン
ーーー
兄さん
兄さん
ーーー
いつもの会話をしながら僕は兄の後ろにいる人に目を向ける
兄の婚約者
兄の婚約者
ーーー
落ち着いたような人だ
兄さん
兄さん
ーーー
兄の婚約者
兄さん
兄さん
ーーー
兄さん
ーーー
兄さん
兄さん
兄の婚約者
兄さん
今日も兄は通常運転だ
兄さん
兄さん
兄さん
兄とその婚約者は海辺ではしゃいでいる
兄の婚約者
…良かった
兄には幸せになって欲しかった
兄さん
いつまでもこれが続いて欲しいな
兄の婚約者
ーーー
兄の婚約者
ーーー
兄の婚約者
兄の婚約者
ーーー
兄の婚約者
兄の婚約者
ーーー
兄の婚約者
兄さん
幸せそう
ーーー
兄の婚約者
兄さん
ーーー
兄の婚約者
兄の婚約者
ーーー
ーーー
ーーー
僕はベットに寝っ転がり目を閉じる
ーーー
目の前には父の墓
どうやら今回はこの場所のようだ
兄の本を手にとりページをめくる
兄
僕の兄だ 大切なものは守ろうとする人 婚約者とは一生仲良くやっていけそうだった
きっとこれから彼兄はもっと幸せになるだろう 本当に本当に良かった
ーーー
読み終わると本パタリと地に落ちた
そこから木が生えていく
やがてその桜の木は綺麗に開花した
ーーー
ーーー
兄の本に入れ替わるように 新たな町長の本が産まれた
ーーー
ーーー
今日も朝から頑張る
兄が幸せになってくれたことがとても嬉しくて手が止まらないのだ
???
ーーー
ーーー
???
ーーー
ーーー
ーーー
???
???
???
ーーー
ーーー
おばぁさん
おばぁさん
???
おばぁさん
おばぁさん
またどこか遠くを見ている
ーーー
おばぁさん
そういうとそそくさと帰って言ってしまった
???
???
ーーー
???
急にオカルトチックだな
???
???
ーーー
彼女は海に向けて手を合わせ目を閉じた
僕も連れられるようにして一連の動作を行った
同情をしている訳では無い
ただ少し自分と重ねてしまったのだ
なぜそう思ったのかって?
……………
………この話はよそう
ーーー
ーーー
その日の夜は豪雨だった
ーーー
ここらじゃここまで降るのは久しぶりだ
ーーー
つい嫌な妄想をしてしまった
僕はその気持ちを振り払うように目をつぶった
ーーー
海は防波堤ギリギリまで迫っていた
これでは砂浜のおばあちゃんは………
いや……きっと逃げたのだろう
ーーー
そんな希望を握りたい
???
ーーー
???
???
ーーー
おばあちゃんの家はかなり強く固定されているようで流されてはいなかった
???
僕は嫌な気持ちを抑えながら家に入った
ーーー
思ったより中は綺麗だった
おばあちゃんはそこにはいなかった
分かってはいたのだ
あの歳だ、家から出ることは出来ても走ることは出来ない
流されてしまったことぐらい誰にでもわかる事だ
???
???
ーーー
ーーー
せめて親子一緒に眠って欲しい
そんな思いを胸に抱きながら僕は家に道具を取りに行った
ーーー
???
砂を掘りおばあちゃんのスカーフと娘さんのものらしきペンダントを埋める
砂浜に流されてきた大きな石を重ねる
???
ーーー
親子一緒に居れるようにと願いを込めながら飾り付けをしていく
ーーー
百合と菊と彼岸花をお墓にお供えする
???
ーーー
ありがとう、どこからかそう聞こえた気がした
ーーー
ーーー
僕は目を閉じる
ーーー
目の前には4つの本と1本の木
僕はおばあちゃんの本を手に取る
おばあちゃん
砂浜に住んでいたおばあちゃん 先日の豪雨により海に流されてしまう 娘さんと一緒に居れるといいな たまに口がきつい時もあったが心はいい人だった
読み終えると本は地に落ちた
そこからすくすくと桜の木が生えていった
ーーー
ーーー
何故か昨日よりもゴミの数が増えていた
???
???
???
ーーー
???
何かを感じとったのか彼女は自分の家に帰って言ってしまった
???
ーーー
え?僕も?
元町長
???
彼女の家に入ると元町長さんが倒れていた
ーーー
ーーー
救急隊員
僕は急いで電話をかける
30分ほどして救急車は到着した
救急隊員
元町長
元町長さんが運ばれる時
救急隊員があ、ダメだこれって言ったように思えた
どうか無事であって欲しい
そんな願いを胸にだく
???
???
ーーー
ダメだ
どうしても過去の自分と重ねてしまう
すると彼女が震え出した
???
???
???
泣いてはいない、ただ震えている
僕は彼女を抱きしめた
ーーー
彼女の体温が僕に染みていく
人を抱きしめたのは何年ぶりだろうか
もしかしたら産まれて始めて自分から抱きしめたかもしれない
???
ーーー
僕は大丈夫としか言ってあげられなかった
やっぱり僕は弱いな
???
???
ーーー
僕は彼女を手放す
ーーー
海岸をフラフラと歩いていると足元に何かを見つけた
ーーー
中には写真が入っている
ーーー
真ん中に元町長
左に直子さん
右に彼女
3人が並んで笑っている写真だ
ーーー
するとまたあの人が現れた
???
ーーー
ーーー
???
ーーー
きっと直子さんの魂なのだろう
あの時もこう言っていたのだろうか
ーーー
そういうと直子さんは消えていった
返してあげて
そう言っていた
もっと言えば
ーーーに心を返してあげて
ーーー
ーーー
ーーー
きっとゴミだけでなく心も捨ててしまったのだろう
直子さんは自分の務めを中断するほどこれを彼女に返したかったのか
それともこれも持ち主に返す一環としてなのか
それに関してはよく分からない
僕はそのまま眠りに落ちた
ーーー
ピンポーン
ーーー
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
ーーー
ーーー
???
???
ーーー
ーーー
僕はそのまま駆け足で海岸に向かった
???
ーーー
逃げてくる途中彼女の家がちらっと見えたのだが
元町長さんの遺影が見えたのだ
ーーー
きっと壊れてしまったのだろう
ーーー
ーーー
その瞬間
僕の脳内に言葉が響いた
返してあげて
私達の思い出を
ーーー
ーーー
これを渡さなければいけないのだ
だが現実に気づいた時彼女はどうなってしまうのだろうか
僕はおばあちゃんのお墓の前まで来ていた
ーーー
ーーー
無意味なことはわかってる
だがこれで彼女に真実を伝えること勇気が湧いた
???
???
ーーー
ーーー
???
ーーー
僕はペンダントを彼女に渡した
???
???
???
ーーー
ーーー
???
ーーー
ーーー
???
???
ーーー
???
怖いのだろう
現実を見るのが
ーーー
???
ーーー
???
僕はそのまま元町長さんの遺影に向かっていく
ーーー
ーーー
ーーー
ーーー
ーーー
???
混乱している
ーーー
ーーー
???
彼女はその場に崩れ落ちる
???
???
???
ーーー
パチン
部屋中に空気の乾いた音が響く
僕は叩かれていた
ーーー
それでも僕は彼女を見つめ続ける
???
???
???
彼女は涙を流し続けている
???
泣きながら僕の胸を叩く
???
彼女は力なく崩れ落ちた
ーーー
僕はそのまま抱きしめた
???
???
ーーー
???
ーーー
ーーー
???
そのまま僕は話し始めた
ーーー
お父さん
小さい頃の僕
お父さん
父親は僕を殴り続ける
お母さん
お父さん
父親は横暴で毎日毎日家族に暴力を振っていました
とある日のこと
お父さん
お母さん
お父さん
父親は後ろに下がっていく
お母さん
母親は突進していきました
お父さん
そしてそのままベランダに行き
2人揃って13階から落ちてしまいました
小さい頃の僕
この時の風景はとてもよく覚えています
僕と兄さんと弟は親戚の家に預けられました
ですがそこでも虐待されていたんです
親戚
親戚
小さい頃の兄さん
小さい頃の僕
小さい頃の僕
小さい頃の兄さん
小さい頃の兄さん
親戚
そしてある日
弟が死んだ
弟はまだ赤ん坊で言葉も喋れなかった
僕と兄が幼稚園と学校に行ってる最中に
死んでしまった
親戚
親戚
小さい頃の兄さん
小さい頃の兄さん
小さい頃の僕
兄は高校に行き
僕は中学に通い始めました
ある日
警察
親戚
不審に思った近所の人が通報して
親戚は捕まりました
兄が高校生ということもあり
僕と兄は小さなアパートで暮らすことになりました
中学生の僕
高校生の兄
少し貧しい暮らしでしたが
兄はバイトを掛け持ちして僕を養ってくれました
弟が死んで時には僕も幻覚が見え始めてました
ですがそこから救ってくれたのも兄なんです
ーーー
ーーー
???
???
???
ーーー
ーーー
今度の大丈夫は弱くない
心から言ってあげられる大丈夫だ
???
???
???
ーーー
ーーー
ーーー
そのまま僕は家を出た
ーーー
僕はそのまま目を閉じた
ーーー
目の前には3冊の本と2本の桜の木
僕は彼女の本を開いた
町長
僕の好きな人 先日家族を失ってしまった 辛かったと思う 兄がしてくれたように今度は僕が守ってあげる蕃だ
読み終えるとまた本は地に落ちた
そこから桜の木が生えていく
ーーー
僕はそのまま寝てしまった
今日はいつもより早く起きた
ーーー
ーーー
ーーー
ーーー
ゴミは増えてはいなかった
きっと直子さんが色んな人に返しているからだろう
僕はそのままおばあちゃんのお墓に向かった
ーーー
ーーー
ーーー
???
ーーー
ーーー
???
???
???
ーーー
ーーー
ーーー
???
???
???
ーーー
???
ーーー
???
ーーー
???
僕達は顔を合わせながら笑い合う
おばあちゃん
この街
桐島 大河
佐藤 楓
桐島 悟
僕はこの街の本を選んだ
心の街
人々の心が失われた時、大切なものを無くす
その大切なものが流れ着いてくる街
今は直子さんが持ち主に返してあげていて流れてこない
ここは心とゴミの街ではなく
潮の匂いがするただの街となった
ーーー
僕はそのまま目を開ける
???
ーーー
ーーー
???
???
ーーー
数ヶ月後
桐島 大河
桐島 大河
桐島 楓
桐島 大河
桐島 楓
僕達はあの後少しして結婚した
桐島 楓
僕はとても幸せだ
桐島 楓
桐島 大河
これを守り続けなければ
桐島 大河
桐島 楓
桐島 大河
楓は寝てしまっている
僕はこの幸せを守り続けることが出来るのだろうか
いや、守らなければいけないんだ
僕はそのまま目を閉じた
桐島 大河
僕は最後の本を手に取る
桐島 大河
僕だ 過去に両親と弟を亡くしている この街に来てから色んな出会いと別れがあった
楓と結婚してから不安になることが多くなったが
僕はとても幸せだ
読み終えると最後の本が地に落ちた
すくすくと一段と大きな桜の木が生えていく
桐島 大河
おばぁさん
おばぁさん
町長
兄さん
兄の婚約者
桐島 大河
桐島 大河
桐島 大河
ガタンゴトン
桐島 大河
僕は楓と体をくっつけながら寝る
桐島 楓
桐島 大河
その光景はとても愛らしかった
老婆
老婆
老婆
桐島 大河
桐島 大河
僕は深呼吸をし
幸せを噛み締める
ココロとゴミの街
END