テラーノベル
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こちらの物語は特にショッキングな表現が多く含まれます 負傷、流血、死亡表現等が苦手な方はご視聴をお控えください
火傷
それは、見るに堪えない傷
ヤケド それは、心に負う治らない傷
火傷
それは身体を、精神を蝕む最悪の傷
それは結局、どうしてもネガティブな意味のものにしかならない
だが、この世にはただ一人、それを名誉、栄光として捉える者がいた
その名は
Bots
夏火 紅蘭
Bots
それだけ言うと、ロボットは自身の立派な足をキビキビと動かし、ほかの実験体が逃げていないか見回りに向かった
夏火 紅蘭
彼の名は夏火 紅蘭(なつのび くらん)
炎のように揺らめく髪を従えながら、彼は実験体が逃げた先へと向かう
夏火 紅蘭
No.1344
No.1344
1344が掠れる蚊のような声で言葉を発する
No.1344
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
???
地面を揺るがす振動とともに、自身に付けられた機械を必死に引きちぎろうともがく怪物が現れる
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
???
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
No.1344
瞬間、1344の顔に一閃の蹴りが入る
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火が1344の荒れた髪の毛を乱雑に掴む
No.1344
またも言葉が吐かれる前に、拳が顔にめり込む
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火は服がちぎれそうになるほどの力で1344を引き摺って行った
???
暗く狭い研究室の中、手術台に乗せられた1344に向かって数々の器具がギラリと光り、睨む
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
Bots
bots2
No.1344
No.1344
薄暗い研究室に骨が砕ける音と悲痛な叫びが響き渡る
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
夏火の実験
No.1344
それは、安全面に配慮されていない、研究と言うよりも拷問に近いもの
No.1344
だが、安全面が配慮されていないというのは本人も含んでいる
No.1344
当然、機械の火花も散り、本人にも降り注ぐ
No.1344
だが、本人はそれを「実験成功の証」として、自慢げに見せている
No.1344
そう、彼にとっての火傷は勲章と同価値のものなのだ
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
Bots
bots2
No.1344
数時間後、腕と脚の機能を失った1344は、牢屋の地面に打ち捨てられていた
夏火 紅蘭
No.1344
実験、それは建前
躾として事前に知らされた実験は、拷問と同価値の意味を持つ
つまり、夏火の気に入らない行動をしたものへの粛清である
No.1344
No.1344
半年後
No.1344
No.1344
No.1344
あまりの過酷な環境に、涙を零した時
聞きなれた重い足音が牢屋に近づく
No.1344
???
No.1344
No.1344
冬華は僕がここへ来た時、僕をとにかく気にかけてくれた、面倒見のいい人だった
No.1344
冬華
No.1344
冬華
No.1344
No.1344
冬華
冬華
そこから僕達はぐんと仲良くなった
研究のシザイを集めていた時、僕が病気にかかった
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
冬華
No.1344
No.1344
冬華
あ、夏火さん…
君、こんな所で何してるの?
1344番の看病をしようと、
そんなのいらないから
え?でも…1344がとても辛そうで
ダメ
そ…そんな…
早く行ってよ、あいつのせいでシザイ足りないんだから
は、はい…
No.1344
No.1344
No.1344
冬華
No.1344
No.1344
No.1344
冬華
No.1344
冬華
冬華
結局その日は、夜が明けるまで看病してもらった
僕達はどんどん惹かれあっていった
冬華
No.1344
眩しいほどの笑顔を浮かべ、体を笑いから逃がそうとよじる姿を見て、僕は幸せを感じていた
だけど、その幸せも続かなかった
夏火 紅蘭
冬華
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
そこからの人生は実に退屈だった
冬華はシザイ集めにも、ハツデン作業にも、実験にも決して顔を出さなかった
No.1344
僕は迷わず脱走した
No.1344
サイレンと共に赤いランプがグルグルと光り、回る
僕は虱潰しに君の部屋を探した
そして見つけた
君を
No.1344
冬華
冬華
No.1344
冬華
No.1344
No.1344
冬華
No.1344
No.1344
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
そこから僕は何度も逃げて、冬華に会いに行った
けれど、君は段々と弱っていってた
冬華
No.1344
冬華
12回目の時だった
冬華
No.1344
もう元気で可愛くて、強い君の姿はどこにもなかった
意識を失っているのか、浅い呼吸を何度もし、何とか生命活動を維持しているようだ
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
冬華…
ここに来てからずっと頼りにしてて、優しくて、元気で強かった、一輪の華…
でも今その華が枯れようとしている
僕が頼りすぎたせいかもしれない
それでも、君を諦めたくなかった
そして今
そんな君が目の前にいる
体毛は比べ物にならないほど増え、体長は4,5mほどまで伸びている
???
No.1344
???
No.1344
言葉の意味を理解するより先に、僕は君に担がれていた
No.1344
今まで見たこともない高さの視点で通路を走り抜けていく
何度も曲がり、引き返し、突き進みを繰り返す間に、長い一本道に出た
冬華の足は止まらずにものすごいスピードで通路を駆け抜ける
もうすぐでこの長い通路も終わる…
その時だった
bots4
夏火 紅蘭
その声と共に、冬華の足がビームで貫かれた
???
No.1344
僕は堪らず投げ飛ばされる
bot3
夏火 紅蘭
殺しちゃって
No.1344
bots5
Bots
bots2
bot3
bots4
bots6
bots7
bots7
排除します
その言葉と同時に、無数のロボットが冬華に襲いかかる
???
???
君の体は無惨にも削られ、抉られ、裂かれ、切り刻まれ、焼かれ、蝕まれていく
No.1344
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
No.1344
No.1344
???
???
No.1344
No.1344
涙を堪え、目の前の扉を開く
その先には
無機質なマネキン達が僕を見ていた
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
いつの間にかほぼ真後ろに夏火が立っている
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
bots ver.2
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
bots ver.2
次の瞬間、マネキンたちが僕の方を一斉に見る
No.1344
No.1344
No.1344
???
脈拍も、体温も何もない 冬華は、もう既に…
bots ver.2
bots ver.2
夏火 紅蘭
bots ver.2
薄暗く長い廊下に、打撃音と悲鳴が共鳴し合う
No.1344
No.1344
No.1344
No.1344
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
bots ver.2
強烈な蹴りが鳩尾に入る
No.1344
No.1344
No.1344
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
ダメ
No.1344
bots ver.2
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
やっとの思いで1344は夏火に縋り付く
No.1344
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
bots ver.2
No.1344
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
bots ver.2
No.1344
やだあああああ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!
骨と同時に心が折れる音…
それは、人を廃人にするのに十分だった
そして1344は、瞼と同時にその生涯の幕を降ろした
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
夏火 紅蘭
後日、世界連合艦隊により夏火の科学軍団は壊滅、同人は捕まり、即極刑が決まった
極刑執行前にも、彼はこう言い残している
夏火 紅蘭
と。
夏火 紅蘭(なつのび くらん) 人体実験と怪物(キメラ)を生み出すことに執着した男。 生粋のマッドサイエンティスト 自身の命以外は非常に無価値なものだと主張している 彼にとっての火傷は名誉と栄光の証。
No.1344 生まれてすぐ紅蘭に連れ去られ、施設に入れられた少年。 冬華に恋をしていたが、その気持ち自体がなんなのか分からず想いを伝える事はなかった 名前は知らない
カピバラ
いや、いやいやいやいや
胸糞展開にも程がある
基本こういうのってハッピーエンドを見せるんじゃないのか?
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
カピバラ
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