みくの母
これなんですが。
さら
え?これって。
みくの母
指輪です。
さら
これって指輪ですか?
みくの母
はい。
あの時みくは誰かに逢いに行くと言って、家を出ていきました。
あの時みくは誰かに逢いに行くと言って、家を出ていきました。
さら
誰か…。
みくの母
さらさん分かりませんよね?
さら
あ、はい。
さらは頭が混乱し状況を 把握することが出来なかった。
みくの母
大丈夫ですか?
さら
はい。
さらは無意識のうちに 涙を流していた。
みくの母
ここに座ってください。
さら
ありがとうございます。
さらは指輪の正体を時間が経つと共に思い出していた。
変形してよくわからない形だった。 模様も何も全て見えない状況の指輪を ただただ2人で見つめるだけの時間が 流れていくばかりだった。
続く