TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
家族愛

一覧ページ

「家族愛」のメインビジュアル

家族愛

1 - 家族愛

♥

44

2020年05月18日

シェアするシェアする
報告する

結衣(妹)

ねぇねぇ

どうした?

結衣(妹)

お母さんじゃないよw

結衣(妹)

男子って誕生日プレゼント何渡されたら喜ぶかな?

なんて言ってるかわかんないよー?

結衣(妹)

だからお母さんじゃないってば!ww

友達と電話してるの?

涼真(兄)

あ、もしかして俺に言ってる?

結衣(妹)

そうだよ!

あ、そうなのね

結衣(妹)

男子って誕プレ何が嬉しいかな?

涼真(兄)

ん〜俺はいま財布ほしいけどね

結衣(妹)

お兄ちゃんの欲しいものじゃなくて!

涼真(兄)

ん〜…ってか男子に誕生日プレゼントって事は好きな人できたの?

結衣(妹)

…まぁねぇ〜

涼真(兄)

おい!俺だけの妹じゃなかったのかよ!

結衣(妹)

うちのこと大好きすぎだよ!気持ち悪いな〜。

涼真(兄)

え〜

もう夜中だし、電話やめてそろそろ寝なさいよ…

結衣(妹)

(電話なんてしてないんだけどな……)

結衣学校とか大丈夫?

結衣(妹)

なんで?

いや〜ほら…いじめとか?

結衣(妹)

大丈夫だよ!心配しないで!

ならいいけど、結衣は前から様子が変だからさ。悩みとかあったらすぐに相談に乗るからね?

結衣(妹)

ありがと!でもほんとに心配しないで!

うん。分かった。

結衣(妹)

じゃあおやすみにゃはぁ〜い!

(そういうところも心配なんだけど)

結衣(妹)

あ〜眠い

涼真(兄)

結衣、朝ごはん食べた?

結衣(妹)

食べたよ

何を?!

結衣(妹)

コーンフレークとかだよw

涼真(兄)

そんなにびっくりしなくてもw

ほんとに大丈夫?

結衣(妹)

大丈夫だよ、一応栄養あるから

そういう事じゃなくてさ

結衣(妹)

お母さんこそ大丈夫?最近心配性みたいになってるけど

お母さんがおかしいのかな

涼真(兄)

少し落ち着いたほうがいいよ

結衣(妹)

うんうん、きっとストレス溜まってるんだよ

結衣(妹)

ほら深呼吸してリラックス!

うん………………。

涼真(兄)

そういえば結衣、男子に誕プレ渡そうとしてるんでしょ?

涼真(兄)

今日日曜だし買い物手伝ってやるよ

涼真(兄)

駅前の店行こう!

結衣(妹)

やったー!

え?

涼真(兄)

ということでお母さん行ってきまーす!

結衣(妹)

行ってきま〜す♪

いってきますってどこに行くの!?

(って行っちゃった…)

流石にちょっと心配だな

結衣(妹)

ホントかな〜

涼真(兄)

まじで男は財布でイチコロだから!

涼真(兄)

もしその男の子とデート行くってなったとき、ちゃんと使ってくれてたら嬉しいでしょ?

結衣(妹)

確かに!デートかぁ〜〜!

涼真(兄)

………。

結衣(妹)

(あ、母さんからメッセージだ)

どこに居るの?

結衣(妹)

駅前の店だよ

急に家を飛び出して、心配じゃない

結衣(妹)

大丈夫だよ!いまお兄ちゃんと一緒にいるし。

……なるほどね………

そういうことか…

だから会話が空回りしたり一人で喋ったり………。

結衣

急いで家に帰ってきて

結衣(妹)

は?

結衣(妹)

何言ってんの?!

いいからはやく!!!!

結衣(妹)

え、理由だけ教えてよ

とにかく帰ってきて急いで!!

結衣(妹)

なんで?説明してもらわなきゃ分かんないって言ってんじゃん💢

落ち着いて聞いてよ?

涼真に携帯みられないようにね

声に出したりとかもしないで

結衣(妹)

いいから何?

涼真はもうこの世にいないの

結衣(妹)

何言ってんの?うちの隣にいるよ!

結衣(妹)

ってかさっきまで家にいたじゃん!

私には見えないの!

だから結衣が急に家を出てったときは本当にびっくりしたの

涼真はね

8歳のときに自宅に火をつけて死んでるの

一家心中よ

結衣(妹)

は??!

お父さんと涼真は死んだけど幸い私と結衣は生き残ったの

結衣(妹)

涼真が8歳って事はうちがまだ3歳の頃……。

小さかったから覚えてなかったかも知れないけど二人とも危なかったのよ

だからお願い!急いで家に帰ってきて!

結衣(妹)

わかった!

<ガチャ>

大丈夫だった?

!?

……………。

涼真(兄)

びっくりした?

涼真…

涼真(兄)

何年ぶりだろうね

涼真(兄)

まぁ声と姿を隠してただけで実際は近くにいたんだけどね

遅かった……。

涼真(兄)

うん、遅かった

涼真(兄)

もう殺しちゃった

なんでこんな事するの?

涼真(兄)

これでも我慢はしてたんだよ?

涼真(兄)

あんな死に方じゃ当然成仏もできなくて、結衣たちが生き残ってるって知ってからずっとお兄ちゃんとして横にいてあげたんだから。

涼真(兄)

本当ははやく結衣にもこっちに来てもらいたかったけどグッとこらえて。

涼真(兄)

だけど結衣が好きな人ができただなんて言うからさ

サイテーよ!消えろ!……………

あんたなんか………家族でもなんでもないわ………

あんたのせいで……私……一人ぼっちになっちゃったじゃない!………………。

涼真(兄)

うんん大丈夫!

涼真(兄)

みんな一緒だよ

この作品はいかがでしたか?

44

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚