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良琉

わたしって、だめだなー

良琉

……よるより。

成哉

……

成哉

空手紙(そらてがみ)は書き終わったかい?

良琉

良琉

ふざけんなよ

成哉

なんだと?

良琉

お前らがどうしようかは目に見えてるんだよ

良琉

…お兄ちゃん達なら絶対に助けに来る

良琉

助けに来てくれたら私はお前達をグッチャぐちゃにする

良琉

それでもいいのかよ

成哉

……サイコパスだなぁ

成哉

そんなに怒るなよ?別に"まだ"してるわけじゃないんだから

良琉

"まだ”ぁ……?

良琉

そんな腑抜けたこというんならよぉ。

良琉

とっとと

良琉

しね!

パチパチパチ…

うーうー……

良琉

(今のうちに)

待ってぇよるちゃぁーん

良琉

きゃあ!!

良琉

くっそ

良琉

炎を出したのに

良琉

…仕方ない。

~お兄ちゃん達の様子~

疲れたよ~お姉ちゃん~

楓!我儘言わないの!!

…助けたいんでしょ!?良琉ちゃんを!

……

うん!

雷斗

ハァ……ハァ……

優斗

優斗

空手紙だ

ほんとに危かったので、霊力で炎を部屋じゅうに放ちました

もう持たないかもです

今はクソキモイおっさんに絡まれて身動きが取れません…

……いち早く来てほしいです

急いでいるのにごめんなさい

雷斗

雷斗

バスを使おう

優斗

え、で、でも

雷斗

ここからじゃあまりにも遠すぎる

雷斗

…仕方ないだろ!

そうだね…

運転手さんには出来るだけ早くって言うね

雷斗

せんきゅ

バスはあと1分…

1分長いよ~~~…

てーてーてーてー

しゅー…

ガラガラ

雷斗

来た!

雷斗

乗るぞ!!

すみません、私達ほんとに急いでいるので、出来るだけ早く行けますか?

運転手?

場所は何処まで

遙野崎四丁目です

運転手?

わかりました。

運転手?

ふっ

運転手?

私が偽の運転手だと知らずに

運転手?

(……ほんとの運転手は足元にいるのに。)

【第三章】ある夏の日に、君を救う。

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