《ガチャ》
ジョングク
僕がヒョンの部屋に入ると
真っ暗で
でも、
ジョングク
暗闇でさえわかるほど
千切れた教科書
ズタズタにされたカーテン
穴が空き綿が出た枕
そして
ベットの隅で布団にうずくまり
まるで僕を拒否しているかの様な
ヒョン
ジョングク
僕はヒョンに近づいていった
怯えるヒョン
そんなヒョンに優しく、接さなきゃ
ジョングク
ジョングク
《ガチャ》
テヒョン
鍵のない僕の部屋の扉が開き
見慣れた体格の人
真っ暗な部屋に
扉から入ってくる光がとても、とても
眩しかった
ジョングガは僕の部屋を見渡し
多分絶望した気分で見てんだろうな…
ジョングガが近づいてくる
僕に声をかけながら
ジョングク
人の声。
ジョングガの声だけど
怖い。。
ジョングガの声なのにっ
体の震えが止まらない
顔を布団で塞ぎ
ジョングガを見ないように
でも、
ジョングク
ジョングク
枕の綿と、カーテンの切れ端、千切れた紙の散らかった
僕のベッドに腰をかけ
僕の隣に座っているジョングガ
テヒョン
だめだ、声が、
でろっ!ジョングガだぞっ!
怖くないっ!あんな男と違うっ!
でろっ!でろっ!
そんな思いで思いっきり喉を叩く
テヒョン
喉を叩いて苦しい。 でも
声を出さなきゃっ
その時だった
《フワッ》
え?
ジョングク
ジョングク
ジョングク
抱きしめられている?
ジョングガに?
怖かったはずなのに
酷く
落ち着く。
ジョングガに抱きしめられて
安心したせいか、
縛られた鎖が崩れ壊れるように
テヒョン
涙が出てきた
テヒョン
ジョングク
ジョングク
なんで、ジョングガが謝るの?
ジョングガが助けてくれたのに
それを拒んだのは僕だよ
自業自得なのに…
テヒョン
ジョングク
ジョングク
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続き待ってまーす