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お母さん
僕に気づいた母さんが言った。
草木
聞こえてるか聞こえてないか分からないぐらいの声で返事をした。
ブラコンすぎるお兄ちゃんには余命宣告されたことは言っていない。まぁ無駄に心配されるだけだから。
僕は自分の部屋に入って病気のことについて調べる。もはや日課になっている。
とりあえず勉強机と向き合い今日構造を練った人物を描いていく。ここはこうしようと考えるのが病気のことを忘れられて楽。どんどん描いていくとなんか前見た女の子みたいになってしまった。ここに背景が描ければ美しくなるのに…と考えながら今日のこれは二番目かな…と考える。前の女の子も絵を描いてるのだろうか。外を見てるだろうか。「は〜」と手を上に伸ばしリラックスをする。
草木
翌日もバスに乗って学校に向かう。
授業が始まっても結局暇だから外に目線を向ける。先生にすぐ怒られ、また学習ノートに絵を描いていく。
ようやく完成したと思ったら授業が丁度終わる。
西都 瀧
廊下で出会った瀧に話しかけられた。
草木
西都 瀧
草木
僕は多分行かないというより行けない確率のほうが高い。そんなこんなで今日の学校も何事もなく終わった。
今日は検査入院が三ヶ月後にあるから事前検査と薬の効き目を調べるために検査をしてもらいに病院へ行く予定がある。だから鐘の音とほぼ同時に学校を後にした。
バス停ではいつも通り絵の構図を練り気づいたら停留所に着き家に向かう。
いつもは半年とか一年とか期間を開けて検査入院してるけど三ヶ月後なのは半年で普通の人だったら死ぬからだ。
車で一時間ほどかけて病院に着いて待合室でしばらく待っていると名前を呼ばれ検査が始まっていく。いつも通りの検査と+で少し違う検査を受け、また待合室で待っておく。
そこで入院中絵を描くのにお世話になった隣の机をチラッと見ると僕は目を奪われた。
白でインナーが水色のパジャマを来た女の子がそこには居た。肌は白くて眼鏡をかけてて僕と同い年くらいで少し窶れている女の子。僕は知っていると即座に分かった。名前、年齢、何故入院しているのかはわからない。僕と会うのは二回目だ。一方的だけど。女の子は前と同じくスケッチブックに何かを描いている。まさかまだ入院しているとは思わなかった。
会計までまだまだ時間があるからと母さんが集合時間を決めて別行動していいと言ってくれたので女の子の近くへ行く。
話しかけていいものなのか…とずっと悩んで見ていると視線でこっちに気づいたのか
??
と落ち着いた声で声をかけてくれた。僕は声が大人っぽくて落ち着いていて同い年だと思ってたが同い年だとは思えない。
草木
と僕が言うと、少しの間沈黙が流れ女の子はアイディアを忘れないようにかメモを取り、向かいの席を指差し
??
と言ってくれた。僕は
草木
とお礼を言って座らせてもらった。絵をチラッと見ると僕が頑張っても描けなさそうな風景の絵だった。
草木
??
??
僕には到底無理な発想だった。綺麗な夜空の絵で僕は描こうと思っても描けないような絵。
草木
??
スケッチブックを受け取りしっかり見ていく。やっぱり綺麗な絵で見惚れてしまう。
??
草木
だからこんなに風景が上手いんだ。と関心した。
草木
僕は今まで気になっていた事を口走って聞いてしまった。しかも綺麗な絵を見たのか何故か敬語になってしまった。
??
草木
??
流石に口走り過ぎたかと思ったが答えてくれるみたいだった。
??
草木
荒野 彩夏
到底僕と同い年なんだと思えないぐらい大人っぽい。
荒野 彩夏
草木
って…初めて会話した人にこんな事伝えて良かったのか?…伝えすぎた気もするがまぁいいか…時には伝える事も必要だ。人間嫌いな僕にとっては珍しい事だけど。
荒野 彩夏
草木
荒野 彩夏
草木
荒野 彩夏
草木
暇になるだろうと思いながらスケッチブックを持ってこなかった自分を恨みたい…けどまた会う宣言を貰えて僕は嬉しい。
荒野 彩夏
草木
僕も余命の事を言おうと思ったが流石に言いすぎだと思って言うのを辞めた。
草木
荒野 彩夏
草木
荒野 彩夏
とその場を後にした。いきなり名前呼びは距離を詰めすぎなのかもしれないと思い僕は名前で呼ぶのを辞め、さん付けで呼んだが荒野さんは呼び捨てだった。まぁこれはこれでいいかなと思った。
僕は家に帰り勉強机に向き合い絵を書き始めた。あんな綺麗な絵を見せてもらったら描かずにはいられなかった。風景は描けないがそれに合う人物なら僕は描くことができる。次会う事ができたなら見せよう。
絵は完成したがやっぱりあの絵を見てしまったからなのか僕の絵が彩夏には及ばないなと思う。
遊戯
お兄ちゃんが呼びに来てくれた。時計に目をやると帰ってきてから一時間ほど経っていた。
今日は病気の事について調べてない事に気づき僕はなぜだか不安になる。 このいつもの風景がいつかは崩れてしまうんじゃないかって、僕は死ぬことについて別に特別怖いってわけじゃないけどいつかいつもの幸せが崩れてしまうんじゃないかって怖くなる。
遊戯
草木
みんなと言いながら多分心配してるのはお兄ちゃんだけだ。とりあえずご飯を食べに行かないと母さんにまで言われそうだからとりあえず行こう。 母さんを見るとやっぱり不安が襲ってくる。母さんの優しそうな顔の裏には悲しみという表情がある。気持ちがある。
母さんは僕が死んだ時に泣いてくれるんだろうか。お兄ちゃんは…まぁ言わなくても分かる通り泣くだろうな…もしかしたら泣かないかもしれないが…不安なまま今日も眠りにつく。
今回もご覧いただきありがとうございます!今回はシーン変更を追加してみました!あと少し連続投稿が続くんですけど許してください! ここで宣伝させてください!推し活?みたいな推しを使って書く小説を書こうかな?と思ってます!VOISINGという会社の中の二つのグループを使って書きます!(多分)興味ある方は是非見ていただけると嬉しいです!(本当に興味なかったら申し訳ないです…) 次回も見てもらえますように!