翠
その名を呼ぶと、彼は微笑しながら云った。
???
彼は、座り込んでいる私の前にしゃがんで来て、顔を近付けて来た。
廉
『拍の“弟”さ!』
ちょっと時間軸ズレてるけど、勘弁して……by主
ドアを軽くノックする。
鴎外
扉の先から声が聞こえた。
中也
俺と芥川はそう云って、部屋の中に入る。
鴎外
鴎外
ポートマフィアの一室に、その声が響いた。
森鴎外___ポートマフィアの首領である。
中也
鴎外
首領は胸を撫で下ろしながら云った。
鴎外
ガラッと雰囲気が変わり、その影響で少しピリついた空気が走る。
鴎外
中也
『尾崎翠は、ポートマフィアに スカウトしても佳い逸材です』
鴎外
中也
鴎外
すると首領は、机の上に置いてあった数枚の書類を見ながら云った。
鴎外
中也
鴎外
中也
鴎外
首領は見ていた書類を机の上に戻し、此方を向いてニコッと微笑んだ。
鴎外
中也
エリス
高めの声と共に、少し乱暴に扉が開く。
エリス
ふわりと小さく舞う、金髪の髪が視界に入った。
鴎外
首領がエリス嬢に近付く。
鴎外
エリス
鴎外
エリス
鴎外
芥川
中也
一つ、咳払いをする。
中也
鴎外
中也
鴎外
翠君の寿命は あと二ヶ月もないからね
中也
思わず声が漏れる。
鴎外
鴎外
エリス
鴎外
首領が云った言葉に俺は呆然としていた。
それどころか、周りの声に幕がかかり、少しずつ音が聞こえなくなっていく様にも感じた。
鴎外
エリス
鴎外
コンコンッ
ノック音に、俺は我に返る。音がした方を見ると、其処には姐さんが居た。
鴎外
首領は少し驚いたようにしながら、姐さんの名前を呼ぶ。
紅葉
姐さんが部屋に入りながら云った。
紅葉
「誘拐されたらしいぞ」
中也
鴎外
紅葉
『近くに居った久作も 連れ去られた』
鴎外
紅葉
中也
鴎外
すると首領が此方を向く。一瞬、厭な予感がした。今回はソレが的中した。
鴎外
中也
鴎外
中也
紅葉
後ろから、姐さんの柔らかな微笑が聞こえた。
探偵社では皆が荒々しい声を上げていて、張り詰めた空気が広がっていた。
翠ちゃんが連れ去られたのだ。
今判っているのは、翠ちゃんを連れ去ったのはポートマフィアではない事、彼女の行方がワカラナイ事だ。
そんな中僕は、磨き上げられ虹色に輝くビー玉を、太陽にかざしていた。
乱歩
乱歩
僕は皆の方に視線を移す。
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
椅子にもたれていた重心を前に移し、元の体制に戻る。
乱歩
懐から時計を出し、カチコチと音をたてる秒針に、視線を向けた。
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
バンッ!!
乱暴に扉が開く。其処には、怒りを抑えているが、逆に物凄いオーラを放っている素敵帽子君が居た。
敦
太宰
敦の言葉を遮り、ため息混じりの声をだしながら、太宰は頭をかいた。
太宰
嫌味を云うかのように太宰は言葉を発し、素敵帽子君の方を向く。
中也
吐き捨てるように其の言葉を云うと、彼は歩いてきて皆が使っていた机の上に、数枚の書類を叩きつける。
中也
中也
中也
太宰
太宰
太宰が笑みをこぼす。
太宰
腹を抱えながら笑った後、太宰は素敵帽子君が持ってきた情報の上に手を置いた。
太宰
彼の声が低くなる。其の言葉で周りの空気に、より一層の緊張感が溢れる。
太宰
太宰
中也
舌打ちをすると、素敵帽子君は荒々しく椅子に座った。
太宰
少し笑みを浮かべ、太宰は素敵帽子君の目の前に座る。
一見、先程の緊迫した状況とは落ち着いたように見えるが、未だピリついた空気が広がっていた。
乱歩
僕は椅子から立ち上がり、二人の処へ向かう。
太宰
乱歩
中也
素敵帽子君は、睨みながら僕の方を向いた。
太宰
太宰も、少し驚いたような顔をした。
乱歩
敦
後ろから敦の声がする。
乱歩
椅子を引っ張り、太宰と素敵帽子君の間の中央付近に座り、僕はニコッと笑った。
『報酬はきちんとあげないと』
主
主
主
主
主
♥️と💬お願いします!!
コメント
3件
面白すぎる、続きが気になるぅぅ