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ゆか

あっっっつ!!!

よりこ

まぁね。

よりこ

はああああ

あつい!

ここは田舎だ。

アミューズメント施設などもなく、

さんさんと太陽が照りつけるだけなのに、

夏休みが始まってしまった。

よりこ

暇だよねー

ゆか

だよねー

ゆか

駄菓子屋で適当にアイスでも買うかな。

よりこ

そうだねー

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 

ゆか

こんにちはー

駄菓子屋のおばちゃん

いらっしゃい。

駄菓子屋のおばちゃん

もう夏休みかい?

よりこ

はい。

駄菓子屋のおばちゃん

そうなのかぁ。

駄菓子屋のおばちゃん

宿題がんばりなさいよぉ。

ゆか

うっ……

くくくとおばちゃんは笑った。

ゆか

どれがいいかな?

いつもはおんなじような アイスばかり並んでいるのだが、

よりこ

あれ?

よりこ

このアイス初めて見た~

駄菓子屋のおばちゃん

最近仕入れたんだよね。

よりこ

へー

ゆか

じゃあ私このアイス買っちゃお!

よりこ

うちは定番のカリカリ君にしよ!

駄菓子屋のおばちゃん

はーい。

駄菓子屋のおばちゃん

70円ずつねー

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ 

駄菓子屋のおばちゃん

まいどー

ゆか

ありがとっ!

ゆか

早く食べないと!

よりこ

溶けるーーー!!

袋を開ける。

よりこ

くっーーー!!

よりこ

頭にきたー!!

ゆか

あははっ!

ゆか

私も食べよっと。

サクッ

ゆか

わあ、シャリってしたよ!

よりこ

どんな味?

ゆか

んーーー

ゆか

不思議な味がするかな。

よりこ

へええ。

ゆか

ふわぁあ

ゆか

ねむーい。

だんだんとまぶたが重くなってくる。

よりこ

ちよっと、

よりこ

ゆか?ゆかー?

そんなよりこの声も遠くなっていく……

ゆか

ん……

ゆか

ここはどこ?

キラキラしてる人?

起きたのね!

ゆか

あなたは!!!??

キラキラしてる人?

私は世界の時間をを司っているの。

ゆか

な、なんて呼べば?

ミラ

じゃあ「ミライ」から取って、
ミラとか?

ゆか

じゃあ、そう呼びます。

ゆか

で、ここはどこなんですか?

ミラ

あなたには未来を見てきて欲しいのよね。

ゆか

あーはい。分かりました

ゆか

……

ゆか

って、えぇ!!!!????

ミラ

まぁそうなるわよね。

ゆか

もちろん!

ミラ

あなたは未来、大事な役割を持つの。

ゆか

ミラ

だから今のうちに知っておいた方がいいと思うんだよね。

ゆか

知っておいた方がいいことなんですね……

ミラ

そうよ。

ミラ

じゃあ、いってらっしゃーい。

ゆか

え、もう!?

と同時に視界が歪み出した……

ゆか

ん!?

ゆか

ここは学校?

ミラ

そうよ

ゆか

ミラさん!?

姿は見えないのに声がした。

ミラ

あなたには見えないと思うけど、
私にはちゃんと見えてるから大丈夫よ。

ゆか

へぇ……

ゆか

てか、人いないね。

時計を見るとまだ7時半ぐらいのようだ。

ミラ

もうすぐでよりこちゃん、来るわよ。

ゆか

よりちゃん……?

その時、よりちゃんが来た。

ゆか

おーい!よりちゃーん!

ミラ

あなたの声はみんなに聞こえないわよ。

よりちゃんは何故か暗い顔をしている。

ゆか

なんで……?

次は5人ぐらいのグループが教室に入ってきた。

ゆか

あれはここね達かな?

ここね達のグループは、わちゃわちゃしてて、性格もひねくれた人ばかりいる。

ここね

あああっ!

わざとらしい声を出し、 よりこの方を指さす。

ここね

今日もまたゴミがいる!

クスクス……

席に座っているよりこは下を向いている。

ここね

ゴミはどっか行ってよ!

ドガッ

次は座っていた椅子を蹴られた。

ゆか

やめてよ!!!

ミラ

だから……声は届かないのよ。

ゆか

これってどういうこと!?

ミラ

このまま行くと、こういう未来になってしまうわ。

ゆか

じゃあどうすればいいの?

ミラ

あなたにはよりこちゃんが犯した事を知ってもらって、

ミラ

力になって欲しいの。

ゆか

力に……なる?

ミラ

そうよ。その方法はね、

ゆか

あっ、戻ってきたのか。

ミラ

戻ってからの方がいいかなって。

ミラ

よりこちゃんは知らず知らずのうちに、

ミラ

ここねちゃんを傷つけていたの。

ゆか

よりちゃんが!?

ミラ

ええ。

ミラ

だから、あなたが買ったあのアイスを食べさせて、

ミラ

気づかせて欲しいの。

ミラ

このアイスは過去も見れるから。

ゆか

……はい。

ミラ

そして、それに気づいた後、
しっかりとここねちゃんに謝れるようにして欲しいの。

ミラ

見てる限り、ここねちゃんは少し難しい性格のようだから……

ミラ

よりこちゃんだけでは悪化するだけよ。

ゆか

分かりました……

ゆか

頑張ります。

ミラ

これが解決しないとあなたの未来にも支障が出るからね。

ゆか

私はただ、よりちゃんのためにするんです。

ゆか

私の親友だもん……

ミラ

うふふっ

ミラ

それじゃあ頑張って。

ゆか

えっ

ゆか

もうですか?

ミラ

あなただったらなんとかなるわよ。

ミラ

またね━━━━━━━

ゆか

はっ!

目を覚ますと木陰に横になっていた。

よりこ

ゆか!

よりこ

急に倒れたからめっちゃびっくりしたよ~

ゆか

あぁ……ごめんね。

(あぁ、そういえば……)

ゆか

えっと、

ゆか

アイス食べれた!?

よりこ

は?

ゆか

そのー私のせいでアイス食べれてないかもな……

ゆか

って思って。

よりこ

まぁ、正直言うともうドロドロに溶けちゃって、食べれる状態ではないかな。

ゆか

じゃあ、もっかい買いに行こうよ!

よりこ

え……

ゆか

奢るから!

よりこ

そこまで言うならいいよ。

ゆか

よしっ!

よりこ

ゆか

ああ、なんでもないよーアハハ

(我ながら変すぎるけど…… 上手くいった!)

駄菓子屋のおばちゃん

おぉ、いらっしゃい。

駄菓子屋のおばちゃん

2回目かいククッ

駄菓子屋のおばちゃん

好きなの選んでね~

ゆか

うん!

(やばい!よりちゃん、 またカリカリ君にしちゃう……!)

ゆか

あー!!!まって!

手をとは伸ばそうとしているよりこの手を遮った。

よりこ

ふぁっ!??

ゆか

ねぇ、次はこのアイス買おうよ!

よりこ

えぇ、そのアイス食べてゆか倒れたんじゃん……

ゆか

それは、ちょっと……あさから貧血気味だったしさ!

よりこ

ほんとー???

ゆか

うんうん!!!!

親友に嘘をつくのはちょっと気持ちが悪いが、仕方がない。

よりこ

じゃあ……分かったよ。

ゆか

うん!

よりこは自分が何気なく言った一言でここねを傷つけていたことを深く反省したようだ。

これで、大丈夫だ。

1年後の夏休み

ゆか

はぁ、暑い!

よりこ

ねー

ゆか

アイスでも食べたいねー

私は無事に未来を変えることができた。

説明したらめちゃくちゃ感謝された。

よりこ

いいよ、アイス!

ゆか

ふふふ。

時を超えて、アイス。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

15

ユーザー

>>そこら辺のおぢさん えへえへ⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ ありゃああああす

ユーザー

>>ここさん ん?意外とぉ((( ありがとうございます!

ユーザー

この話1番好きや...

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