いつも通りの朝。
私は「おはよう、」 という声に起こされる。
隣を見て「おはよう」 と言い返す。
変わりない日常。
朝ごはんを食べ終わった後
君はいつも私の話を聞いてくれる。
れな
大吾
れな
れな
大吾
れな
大吾
君は右手で頬を突いて
左手に小説を持って
少し右眉を垂らして。
私の話を静かに聞いてくれる。
私は左手に温い赤いマグカップを持って。
毎日毎日、同じことを繰り返して。
でも不思議と飽きたことはない。
れな
でも、君がいなくなって1年。
あの時間だけ抜け落ちたみたい。
あの時お揃いにしたこのマグカップ。
私は変わらずこれで朝を過ごすけど
君がいないと物足りないや、
毎朝思い出しては涙を流して。
もう君がいなくなってからこんなにもたくさんの朝を1人で超えてきたんだよ。
この声は君に届いてる?
一つでいい。
散らない牡丹でも、なんでもいい。
心を亡れてしまうほどの幸福を感じてくれるなら。
君が幸せならそれでいいから。
私はもう君がいなくなってどうしたらいいか分からないよ
君がいないと…
こんな世界でどんどん歳を重ねる私と、昔のまま変わらないでいてくれるはずの君。
1人じゃ寂しいよ…
この気持ちも伝わってるのかな、
こんな不安な世界で私は生きていける?
れな
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