閉めたカーテンにしては眩しい光に、目を開けた。
さっきまで、ましては瞬きの一瞬。自分の部屋で夜の魔物のような睡魔に飲み込まれかけていた筈が、今気づけば見知らぬ教会の様な場所へ居た。
その瞬間に、あの時の〘手紙〙を脳裏に過ぎり出す。
いつもと変わらない昼下がり。
その”いつも”をぶち壊すインターホンの音
自分に手紙を送るような人物など居ないはずだが、送られてきた手紙
前日の全てが今の歪みへの一歩。
拝啓〈アレア・カロール 様〉 この度は急な手紙を送りすみません。 人にしては珍しい力を持つ貴方様に 〘魔女の宴〙の招待状をお送り致しました。 深夜12時にて、目をつぶり次第魔女の宴へお送り致します。
クラクラする頭と一瞬目を閉じただけなのに硬い地面の上で数時間横になったような身体の痛みの気を逃す為に、身体を叩き起す。
起こした身体に、色鮮やかなステンドグラスの色が移った陽の光があたる
なんの目的があってこのような場所に招待したのか分からずじまい。何も情報が無いには何も出来ない。
アレア・カロール
《演者ⅩⅧ》アレア・カロール 〘賭け事と女好きのバーテンダー。 友人に別作品で登場するヴイル・アマロシがいて、賭け事好きはそいつに引っ張られている部分がある。 あだ名は浮気するほど女が居ない伊藤誠〙
アレア・カロール
ギイィィィィィィイ
軋むドアの音を横目に、ドアの先を見上げる。
次回〘 Ⅰ 舞台裏〙
コメント
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更新、楽しみにしてます…!!!!
浮気するほど女がいない伊藤誠がんばれ〜!!!