梅宮一
皆、大事な話があるんだ

楡井秋彦
大事な話ですか?

蘇枋隼飛
もしかして裏の話ですか?

桜遥
(すごい、ちょっとした一言で)

桜遥
(皆の気が引き締まってなんかピリピリしてる)

梅宮一
いや…表の話だ

梶蓮
何かあったんですか?

柊登馬
もったいぶらずに早く言え

梅宮一
実はなーー

兎耳山丁子
……だけ?

梅宮一
それだけだよ?

十亀条
相変わらず大袈裟だなぁ~

佐狐浩太
身構えて損しました

有馬雪成
それぐらいならもっと明るく言えよ

鹿沼稔
深刻なことじゃなくてよかったよ~

梅宮一
桜とも以前話し合ったからな

梅宮一
それで最後の2つの項目をちょっと変えたんだ

梅宮一
持ってくるから待っててくれて

梅宮一
みんな、これ見てくれ

シェアハウスのルール
1 できるだけ時間を守る
2 部屋の清掃はできれば各自で
3 お風呂は月に1回皆で入る
4 1日の予定はリビングのボードに記入し予定が済んだら消すこと
5 絶対に隠し事をしない
6 恋愛事は禁止とする
梅宮一
これは以前ものだ

梅宮一
改訂版がこんな感じだ

シェアハウスのルール(改訂版)
1 できるだけ時間を守る
2 部屋の清掃はできれば各自で
3 お風呂は月に1回皆で入る
4 1日の予定はリビングのボードに記入し予定が済んだら消すこと
5 裏と表の悩みは相談すること
6 恋愛事は皆で要相談すること
楡井秋彦
規則が少し緩くなりましたね

梅宮一
桜のことも考えると隠し事をしないはキツいだろうし

梅宮一
端から否定するのは良くないしな

蘇枋隼飛
確かに、相談なら優しい言い方ですしね

梶蓮
桜もこれなら大丈夫か?

桜遥
うん…

桜遥
あの、梅宮…

梅宮一
ん?どうした?

桜遥
ありがとう、俺のためと言うか…

桜遥
たくさん配慮してくれて…

桜遥
出会ったときから、本当にありがとう

梅宮一
どういたしまして

柊登馬
梅宮…もう自分を許せるようになったか?

梅宮一
おう、今まで心配かけて悪かったな

兎耳山丁子
それじゃ、これ他の人とも共有するでしょ?

十亀条
風鈴の人たちは任せるとしてぇ~

佐狐浩太
藤宮さんには俺たちで伝えますか?

有馬雪成
そういや藤宮さん、来てないな

鹿沼稔
僕もそれ思ってた

桜遥
そういえば…歓迎会以来見てないかも…

桜遥
もしかしたら仕事が忙しいのかな

柊登馬
昨日、様子を見に行ったけど

柊登馬
藤宮さん、休憩時間だったみたいで会えなかった

梶蓮
でも誓約書が新しくなったことは伝えるべきですよね

蘇枋隼飛
それはそうですね

楡井秋彦
藤宮さんは一旦後回しで連絡取れる人からにしません?

梅宮一
それが一番いいな

梅宮一
とりあえず楡井と蘇枋

楡井秋彦
はい

蘇枋隼飛
はい

梅宮一
資料室に行って桜の入居データをコピーしてきてくれないか?

梅宮一
書き直す部分を赤ペンで修正するから

楡井秋彦
わかりました

蘇枋隼飛
それじゃにれくん、行こっか

梅宮一
藤宮さんには後で連絡するとして

梅宮一
連絡するのはーー

楡井秋彦
た、大変です!

梅宮一
どうした?

蘇枋隼飛
ないんです

桜遥
ないって…何がないの?

楡井秋彦
さ、桜さんの…入居データが

蘇枋隼飛
保存した場所から消えていたんです

梶蓮
桜のデータだけ消えてるのか?

楡井秋彦
は、はい!

柊登馬
不自然だな…桜のデータだけなんて

蘇枋隼飛
悪用とかされてなければいいですが…

兎耳山丁子
ねぇ…歓迎会の時、宮ちゃん一回上に行ったよね?

十亀条
そういえば…そんな話したねぇ~

佐狐浩太
確か資料室に行ったかもって話になって

有馬雪成
おい、まさか…

鹿沼稔
そんな嘘でしょ…?

梅宮一
連絡してみる

梅宮一
(藤宮に電話を掛ける

『お掛けになった電話は現在電波の届かないところにいるか電源が入っていないーー』
梅宮一
ダメだ、電源が入ってないみたいだ

桜遥
藤宮さんがデータを消した?

梅宮一
コピーしてから消したが正しいかもな

桜遥
(俺のせいで…皆をまた巻き込んでしまった…)
