山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
「交際何ヵ月記念って具体的に何すんのかなって気になって のぞみに聞いてみたんよ」
「そしたら駅前のデパートの喫茶店のスペシャルドリンク飲んだらいいよって返って来た」 「柚月君とも飲んだみたいで結構楽しい思い出になるって」
「へー面白そうですね」
___と、そんな軽い気持ちでデパートに行ってみたのだが…
山崎 孝太
相原 澪
噂の喫茶店の店頭に貼られている「スペシャルドリンク」のポスターを見た瞬間絶句した。
まず全体的にピンクとハート。ストローもハートの形に屈折してある(飲みにくそう…)。
次に客層が、なんか あれ……すごい。「二人だけの世界」感がもう……すごい。………すごい。
最後に1つのコップにストローが2本。あまりにもスペシャルすぎる。 ………すごい。
山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
返事はすぐに返って来た。
「お互い見つめあう為?( 〃▽〃)」
相原 澪
山崎 孝太
「あとあれかなー、お互い顔が近いからさ」
「自然とキッスが出来る?( 〃▽〃)」
山崎 孝太
相原 澪
俺と澪さんは逃げるようにUターンした。
山崎 孝太
相原 澪
俺と澪さんはフードコート内のテーブルに腰掛けると同時に息を吐いた。何もしてないけど疲れた。
そのまま真っ白に燃え突きかけていると___…
「あー!澪姉ぇ!澪姉ぇや!!」
関西訛りの大きな声が響いた。 声のした方を見ると小学生くらいの子どもが3人立っていた。
声の主かと思われる、一番背の低い子どもがダッシュで澪さんに飛び付いた。 澪さんは特に動じる風もなく、残りの子ども達に目を遣った。
相原 澪
子ども達の中で一番大人っぽい女の子がどこか澄ました様子で答えた。
「お使い頼まれてん」 「おれ は仮面ファイターのチョコ買うねん!(澪さんに飛び付いた子ども)」
相原 澪
香織
純太
勝
相原 澪
澪さんが頷くと子ども達が一斉に俺の方を見た。 俺はなぜか背筋を伸ばしながら小さく頭を下げた。
山崎 孝太
純太
相原 澪
勝
相原 澪
香織
香織
相原 澪
顔を赤くした澪さんの抗議を聞き流して子どもたちはガタガタと席に着いた。
相原 澪
香織
純太
香織
勝
相原 澪
純太
香織
勝
相原 澪
勝
純太
香織
勝
山崎 孝太
純太
香織
相原 澪
子どもたちは「えー」とつまらなさそうに口を尖らせたが、すぐに近くの店(ゲームセンター)に興味が移ったらしく そちらに駆けて行く。
澪さんが申し訳なさそうに頭を下げた。
相原 澪
山崎 孝太
相原 澪
山崎 孝太
勝
相原 澪
勝
香織
純太
相原 澪
澪さんが500円玉を100円玉5枚に崩すと子どもたちは嬉しそうに1枚ずつ受け取った。
香織
山崎 孝太
子どもたちは迷わずお菓子の詰め合わせの台に100円を投入する。 …意外とちゃっかりしてる。
勝
純太
香織
子どもたちは順調に………コインを消化していった。 お菓子の詰め合わせは3センチくらいしか動いていない。
勝
相原 澪
続いて澪さんが100円を投入する。 的確な操作でクレーンがしっかりとお菓子の詰め合わせを掴む。
一同が固唾を呑んで見守る中、クレーンに掴まれたお菓子の詰め合わせは 取り出し口の2センチ手前で落ちた。
相原 澪
勝
相原 澪
香織
そして勝負の命運は俺が握ることになった。 俺は4人分の期待の眼差しを受けながら慎重にクレーンを操作し___
__取り出し口に誘導することに成功した。
勝
純太
香織
相原 澪
勝くんが俺に抱きついた。 あとの2人も1歩距離を詰めて満面の笑みを浮かべて俺を見上げる。
勝
純太
香織
山崎 孝太
勝
相原 澪
お菓子の詰め合わせをゲットしたことで子どもたちは完全に俺に心を開いたようだ。
俺の手を握ったり服の裾を摘まんだりしながら、仮面ファイターのチョコが売ってある食料品売り場に向かう。
勝
山崎 孝太
香織
山崎 孝太
純太
山崎 孝太
純太
山崎 孝太
香織
勝
山崎 孝太
勝
勝くんが俺の手を軽く引いた。 首を傾げながら言われた通りにすると勝くんが再び抱きついて来た。
勝
純太
香織
山崎 孝太
山崎 孝太
勝
山崎 孝太
俺は少し離れたところでUFOキャチャーの景品(クマノミ)を眺めてる澪さんに目を遣ると、子どもたちに小指を出した。
山崎 孝太
相原 澪
指をほどいたのと同時に澪さんが景品から目を離した。
小指に残る温もりが消えないうちに立ち上が__
純太
勝
香織
山崎 孝太
化粧の濃い女性が前方から歩いて来る家族連れを見て足を止めた。
家族連れも足を止め、母親かと思われる女性が頭を下げる。 母親は3人の小学生を引き連れており、その中の1人__一番背の低い小学生が嬉しそうに声をあげた。
勝
純太
純太
勝
香織
勝
純太
香織
~bitter 7~
ボールを打つ音。地面を蹴る音。
全国大会が始まった。
部活以外は可能な限り中継を見る。溝口君の試合も一回戦から見た。
4連覇しているだけあってプレーは抜きん出ている。 順調に決勝まで駒を進めていた。
ボールを打って追いかける姿をテレビ越しに眺めて、これで良かったのだ、と言い聞かせる。
同じ高校で、同じ最寄り駅で、同じ漫画の話で盛り上がったけど 私と彼は住む世界が違う。釣り合わない。
遠くて、近くて、、やっぱり遠い。 彼に対する気持ちを忘れる為に、彼にはそんな存在になって欲しい。
そう祈りながら、私は今決勝戦を見てる。
ポイントが入った。
ガッツポーズ。歓喜。歓声。拍手。試合終了のホイッスル。 興奮している実況。
コメント
5件
すみませんほんとすみません 昴くんの母上にカチンッッッときました((( ぜひ今度は仲良く2人でイチャイチャしてほしいですね! うわマジか溝口先輩マジですか… これはぜひ後々ストレート勝ちとかしてもらいたいっすね…(だって澪さんとか孝太くん、絶対昴くんの存在で悩みますもん…母親諸共ギャフンと…)(やかましい)
色々と繋がってきますねー🙂 昴君が気になるー スペシャルドリンク飲んで欲しかった(笑)のぞみさんと柚月君はどんな感じだったんだろ(笑)
孝太「読ん 圭佑「2話連続で孝太視点で飽きたと思うけど読んでくれてありがとう✨」 孝太「ちょっと!どうして先輩がここにいるんですか」 圭佑「言ってなかった?次回全国大会の様子をお届けするらしいから」 孝太「ということは先輩視点ですか。え、需要あるんですか?」 圭佑「…ないかもしれないから こうやって予告してんの」