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コメント
9件
ヤバいヤバい、… 結構つらい… すち君も、もうみこちゃんの事を「友達」と思ってしまったからこそ…簡単には◯せないよね… 時が止まって欲しい…😭
本当の友達っていうものを知ったきっかけになった人だから余計56しにくいはず…正解とかないのにまじで考えさせられます 続き楽しみに待ってます〜
(;´༎ຶД༎ຶ`)これからどーなるのぉ😭😭 今まじで泣きそうで顔面崩壊してるよぉぉ😭😭 すちくんがみことくんを刺さなかったのは任務として正解なのか......?間違いなのか... 続き楽しみにしてるね🫶🏻︎💕︎︎😭
ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️バッドエンド⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
夜。
すち
風が止まったように、世界が静まり返っていた。
街灯の光が、カーテンの隙間から細く差し込み、部屋の中に淡い筋を描く。
みこと
ベッドの上では、みこちゃんが眠っている。
昼間の笑顔のまま、穏やかな寝顔。
呼吸がゆっくりと上下して、胸のあたりで毛布が微かに動く。
俺はその姿を見つめながら、無意識に息を飲んだ。
手の中には、冷たく光るナイフ。
いつも通りの重み。
何人もの命を奪ってきたはずの、慣れきったはずの感触。
けれど、今夜はその重さが────どうしようもなく、恐ろしかった。
もう、終わらせよう。
これで、全部。
頭の中で繰り返す言葉。
それはまるで、呪いのようだった。
俺は立ち上がり、ゆっくりと歩み寄る。
床が小さく軋む。
その音に、心臓が跳ねる。
───あと一歩。
伸ばした右手の震えが止まらない。
指先から腕へ、腕から全身へ。
それはまるで、心そのものが拒んでいるかのようだった。
ナイフを持つ手を、胸の上まで上げる。
刃先が月明かりを受けて、細く光る。
みこちゃんの寝顔が、その光の下で淡く揺れる。
……どうして、なの。
俺は唇を噛む。
ほんの少しでも力を入れれば、全てが終わる。
自分も、みことも。
この世界で背負ってきたものも、全部。
……これで、いいはずなのに。
声にならない声が、喉から零れた。
喉の奥が熱く、視界が滲む。
みこちゃんが寝返りをうつ。
小さな寝息。
その瞬間、俺はナイフを握る手を引いた。
膝から力が抜け、床に崩れ落ちる。
どれだけ努力しても、命を奪うことには慣れたはずだった。
でも今、目の前にいるのは“ターゲット”じゃない。
一緒に笑って、怒って、泣いた───ただの「みこと」だった。
ナイフの刃が床に触れて、かすかに金属音を立てる。
その音が、妙に冷たく響いた。
静寂が戻る。
時計の秒針が、遠くで「チッ、チッ」と動く音。
俺はゆっくりと顔を上げ、その音に目を向けた。
───12時48分。
あと、12分。
あと12分で、一日が終わる。
そして、また一日近づく。
すち
乾いた笑いが零れた。
涙か汗か分からないものが頬を伝い、床に落ちる。
なんで俺、できないのかな
ナイフを見つめる。
その刃に映るのは、疲れ果てた自分の顔と、その後ろで静かに眠るみこちゃんの姿。
光と影が重なって、溶けて、滲む。
もう、戻れないところまで来ちゃったんだね
そう呟いた瞬間、秒針がまた一つ進んだ。
世界が動き出したように感じた。
それでも、俺は何もできず、ただ───
ナイフを握る力を、ゆっくりと、完全に手放した。
眠れなかった。
目を閉じても、闇が深くなるだけで、意識は少しも沈んでくれない。
俺はベッドには戻らず、床に座った。
膝を抱えて、背中を壁に預ける。
みこちゃんのベッドのすぐ近く。
手を伸ばせば、届いてしまう距離。
隣には、さっき手放したナイフが転がっている。
刃は伏せられ、光を反射しない。
まるで───役目を失ったみたいに。
すち
時計の秒針の音と、みこちゃんの寝息だけが、部屋を満たしていた。
規則正しい呼吸。
それを、さっきまで終わらせようとしていた。
何してんだ、俺。
頭の中で問いが浮かぶ。
答えはすぐに出るはずなのに、どれも掴めない。
殺し屋。
復讐。
条件。
期限。
全てが、正しいはずだった。
ずっと、それだけを信じてきた。
信じるしかなかった。
でも今、胸の奥にあるものは、それらと噛み合わない。
俺は膝を強く抱き直す。
腕に力を入れると、まだ治りきっていない傷が鈍く痛んだ。
それすら、今は現実感を与えてくれる。
俺は、殺し屋だ。
“みこと”を殺す、悪役だ。
そう思おうとする。
思い込もうとする。
けれど、言葉が胸の奥で崩れる。
殺し屋なら、迷わない。
躊躇しない。
感情なんて、持たない。
でも。
みことちゃんと出会った自分は、どれにも当てはまらなかった。
ナイフを見る。
何度も命を奪ってきたそれ。
なのに、今はただの冷たい金属にしか見えない。
…このままじゃ、どっちも選べない。
殺すことも。
逃げることも。
中途半端で、無力で、情けない。
みこちゃんの寝顔をもう一度見る。
胸が、きゅっと縮んだ。
朝が、もう来る。
当たり前の事実が、やけに重くのしかかる。
今日も、一緒に学校に行く。
いつものように。
何も、知らないふりをして。
本当に、それでいいの?
また問いが浮かぶ。
俺は、目を閉じた。
答えは、まだ出ない。
でも、ひとつだけ分かっていることがあった。
───今夜、俺は殺さなかった。
それが正しいのか、間違っているのか。
まだ、判断できない。
けれど、みことは生きている。
その事実だけが、胸の奥で、微かに熱を持っていた。
俺は膝を抱えたまま、動かない。
ナイフにも、ベッドにも触れず。
ただ、夜が明けるのを待つ。
自分が下すべき“決断”が、少しでも形になるのを───
待ちながら。
ぬしぬし
ぬしぬし
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ぬしぬし