歌パロ

猿夢

暮れ方ある日の帰りのこと。

いつも通りに電車に揺られてたら

ウトウト転寝してたのかな。

気がつけば見知らぬ駅の名前

誰もいない車両の中

耳に響くその言葉に

頭は真っ白でぐるぐる廻るよ

帰り方考えて検索かけても

返ってくるのは文字化けの言葉だけ

涙溜めて助けを願う

一目惚れのあの子に声をかけたら

急に泣いてその場に蹲るから

慰めに隣に腰をかけた

差し伸べた手を振り払ってまで恥ずかしがらなくてもいいよ？

思えばきっかけは先日のこと

知らない誰かの声に応え、

なにかの問いかけに曖昧な返事。

怖くてその場を逃げてたの。

誰かに助けを求めて、

訳を話すけれど

誰も取り合わず。

あの日のことは

きっと悪い夢だったのかもと忘れてた···。

車内に響くアナウンス。

黄泉葬り列車は進む。