夕影 琥珀
(さて、どうしようか…僕は多少の致命傷では死ずに回復するなんてここの人達は知らないだろう。
もし今回の暗殺される側が僕だとしたら成功したと見せかけてみんなを助けるのもありかもしれない)
月夜 水稀
琥珀くんどうしたの?
夕影 琥珀
うん?いやなんでもないよ
月夜 水稀
そっか。あ、タブレット見た?
夕影 琥珀
見てないよ
月夜 水稀
私もまだ見てないけど…人を殺すなんて…冗談だよね?
春凪 瀬良
恐らく冗談なんかじゃないですよ。
夕影 琥珀
…もしかして君は…瀬良(セラ)?
春凪 瀬良
…琥珀お久しぶりですね。
こんな所でお会いするなんて複雑な気持ちです。
月夜 水稀
2人はどういう…関係が?
夕影 琥珀
瀬良と僕は幼馴染で小学校からの付き合いだよ。
春凪 瀬良
はい、琥珀とは幼い頃からの付き合いです。
えっと…
月夜 水稀
月夜 水稀!
水稀って呼んでね
春凪 瀬良
水稀さんよろしくお願いします。
春凪 瀬良(ハルナギ セラ)といいます。
高校一年生です。
つまりお二人より後輩になりますね。
月夜 水稀
そうなんだ。
あれ?なんで私が高校二年生って知ってるの?
夕影 琥珀
確かになんでそれを瀬良が知ってるんだ?
春凪 瀬良
それは皆さんの会話が聞こえていたからです。
耳がいいので。
夕影 琥珀
お前は昔から耳が良かったよな。
春凪 瀬良
はい。子供の頃から耳は良くて…あ、琥珀。
後で部屋行ってもいいですか?
夕影 琥珀
良いけどなんだ?
春凪 瀬良
ちょっと2人でお話したいことがあるので。
夕影 琥珀
分かった。
月夜 水稀
2人共仲がいいんだね。
羨ましいな
夕影 琥珀
まぁ、幼馴染だからね。
付き合いは長いからだいたいお互いの事は分かるよ。
3人で話して取り敢えず周りの人達も部屋に入ったみたいだから僕達もそうしようとなった。
瀬良とはタブレットでまた来る時連絡する事になった。
後で他の人とも情報交換した方がいいかもしれないなと思いながら部屋に入った。
僕達は暗殺ゲームの本当の怖さをまだ知らなかった。
まさかあんな事になるなんて。