日帝
ふと、思い出が頭をよぎる
“イタリア王国”通称イタ王
懐かしい友の名に、なんとも言えない寂しい気持ちになった
日帝
アメリカ
日本
日帝
分かっているのに
もしかしたら、また会えるんじゃないかなんて
そんな期待を抱いてしまう自分に腹が立つ
もし、また会えたら
日帝!パスタ食べるんね!
と声をかけてくれるだろうか
会いたい
会って話をしたい
他愛もない世間話に花を咲かせて、ずっと行けなかった花見にでも誘いたい
アメリカ
日本
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
これからの会話は日本を通せ
アメリカ
日本
アメリカ
日帝
アメリカ
日本
日帝
アメリカ
日帝
やたらと背の高い建物が並んでいるものの、俺の時代と大きくは変わっていない
懐かしい気持ちに、少しほっとした
日帝
いけない…私はこの鬼畜米国を殺さねばならんのだ
気を緩めてる暇などない
何時でも狙えるようにしておかなければ
アメリカ
日本
日帝
アメリカ
イタリア
イタリア
イタリア
イタリア
ピンポーン
イタリア
日帝
アメリカ
日本
イタリア
日帝
イタリア
日帝
意識が遠のいてく
姿が、あまりにも…あまりにもそっくりで
性格も変わらない、声も、上目遣いで俺の顔を覗く癖も
日帝!
呼ばれている気がする
嗚呼…イタ王
そこにいるのか____?
イタリア王国
日帝
イタリア王国
日帝
イタリア王国
日帝
イタリア王国
懐かしい
いつ頃のことだったか
まだ我ら枢軸が勝っていた時の一時だった気がする
イタリア王国
日帝
イタリア王国
日帝
イタリア王国
こうして話してみると、イタリアとイタ王の違いが見えてくる
相分かった。アイツとイタ王は別人だ
やはり、俺がもうイタ王と会えることなどないのだ
日帝
イタリア王国
日帝
日帝
イタリア王国
日帝
イタリア王国
ここにいたい
ずっとこうして、話していたい
そんな願いは、大嫌いなアイツの声がかき消すことになった
アメリカ
日帝
反射的に刀のある場所に手を伸ばすが、そこには何も無く、少しして米国の後ろに置いてあることがわかった
どうやら私は気を失って、柔らかく長い椅子に横になっていたらしい。
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
イタリア
日本
日帝
アメリカ
アメリカ
日本
日帝
アメリカ
日帝
イタリア
イタリア
日本
イタリア
日本
イタリア
日帝
何故だろう
こんなに違うのに
なんでこんなに、“同じ”なのだろう
アメリカ
日本
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
日本
イタリア
机に、食欲をそそる、美味しそうなパスタが並べられていく
知っている
飾り付け方も、並べる所作も、全て
日本
アメリカ
日帝
口に入れた瞬間、思い出した
昔はよく食べていた、だが、もう長いこと食べれなかった
イタ王のパスタと同じ味がした
日帝
目の奥が熱い
ダメだ、こんなところで
人前では泣かないと、約束をしたはずなのだ
嗚呼、でも……
日帝
日本
アメリカ
イタリア
一生懸命首を振った
日帝
日帝
イタリア
日帝
アメリカ
日帝
日本
アメリカ
すげぇな日本
イタリア
笑う顔が重なる
この子は……イタリアは、ちゃんと イタ王を継いでいる
戦時中は、子孫のことなどどうでもいいと思っていたし、他国のそういうことにも興味がなかった
だが、ここまで嬉しい事だったとはな
日帝
イタリア
俺は、初めてであり、久しぶりでもあるパスタを頬張った。