「教科書の中だけじゃ、足りないんだ。 本当に "いた"って証明したくて、 俺らは走ってる」 ーー反体制若者集団 "赤の遺志"リーダー
記録映像アーカイブ室(西暦2075年)
静かな空間。地下保管庫に並ぶデータ端末 少女・遥(はるか)は "反体制情報共有サーバー"から "映像ログ:血の嵐出現記録 No.017"を 引き出していた 映像には、たった一人で不良団を鎮圧する "紅い髪の高身長の少女"が記録されていた
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
隣の少年・イオリがぽつりと呟いた
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
イオリ
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
遥(はるか)
彼らは地下活動グループ「赤の遺志」所属 血の嵐を "象徴"とし、 時代の支配構造に抗う若者たちだった 活動理念はただひとつ
「個の自由と意思は、 国家よりも優先されるべきである」 「血の嵐がそうだったように、 我々は "自由"を貫く」
リーダーのクロウは語る
クロウ
クロウ
クロウ
クロウ
クロウ
その夜、クロウの部屋の窓に 1枚の白い紙が差し込まれていた
君たちはまだ、知らない 血の嵐は "いなくなっていない" 本当に伝えたいことがあるなら 廃第三区、旧シェルターへ
赤いインクと、猫のピアスの刻印 遥が息を飲む
遥(はるか)
遥(はるか)
クロウはゆっくり笑った
クロウ
クロウ
教科書補足(非公開) 『2075年末期、"血の嵐"を信仰する若者たちが 複数出現。 中には旧時代の記録から "弟子の存在"まで 辿り着いた者もいる これは伝説ではない 人の意思は、記録を超えて、動き続ける』
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